2年 生活 おつかいに 行って みよう

おつかいに 行って みよう ── お店に 入る 前に、ぜんぶ 決めて おく

はじめての おつかい。お店には ちゃんと 着いた のに、たなの 前で ずっと 立って いた。牛にゅうが 何しゅるいも あって、どれか 分からなかった。よく ある 話です。うまく いかない 原いんは 「しっかり して いない」こと では なく、お店の 中で 決める ことが 多すぎた こと です。

お店の 中は、決める ことだらけ

おつかいに 行って みよう、と 言われた とき、やる ことは 「行って、買って、帰る」の 3つだけ に 見えます。でも 中みを ばらすと、こんなに あります。

お店の 中で 子どもが 決めて いる こと ① どの たなに ある? ② 同じ ような 品物の うち どれ? ③ 大きい ふくろ? 小さい ふくろ? ④ ねだんは これで いい? ⑤ お金は たりる? ⑥ レジは どっち に ならぶ? ⑦ お金は いつ 出す?

7つ です。しかも 知らない 人が まわりに いて、うしろから カートが 来ます。大人でも つかれる 場めん です。この うち ①から④は、家で 決めて しまえる。それが この 単元の いちばん 大きな コツ です。

おつかいが うまい 子は、こまった ときに 強い 子 では ありません。こまる ことが 少なく なるように、先に 用いを した 子 です。

家を 出る 前に、紙を 1まい 作る

あたまで おぼえて 行くと、道の とちゅうで きえます。かならず 紙に します。書く ことは 4つ です。

かいものメモ(れい) 【買う もの】 ・ぎゅうにゅう(1000mL)……1本 ・たまご(10こ入り)………1パック 【あずかった お金】 500円玉 ×1 100円玉 ×3 = 800円 【お店】 ○○スーパー 【もどる 時間】 5時まで

ポイントは ものの 名前だけで 止めない こと です。「ぎゅうにゅう」だけ だと、たなの 前で また 迷います。「1000mL」「10こ入り」の ように 大きさや 数まで 書いて もらいましょう。書くのは おうちの 人 でも、いっしょに 声に 出して 読む と、迷子に なりません。

「もどる 時間」も 大事 です。ここが 決まって いないと、行きも 帰りも だらだら して、心ぱいを かけます。

ねだんは 「ふだ」を 見る、品物を 見ない

ねだんは 品物 その ものでは なく、たなの 前に ついて いる ふだ に 書いて あります。ここを 知らないと、レジで はじめて ねだんを 知る ことに なります。

たなの ふだの 見方 ┌──────────────────┐ │ ぎゅうにゅう 1000mL │ ← 品物の 名前 │ 198円 │ ← これが ねだん │ (100mLあたり 19円) │ ← 小さい 字は 気に しなくてよい └──────────────────┘

小さく 書いて ある 「100gあたり」「100mLあたり」は、大人が 見くらべる ための 数字 です。2年生の うちは 大きい 字の ねだん だけ 見れば じゅうぶん です。

2つ 買う なら、その 場で たします。198円と 250円 なら、198+250=448円。算数で ならった たし算が、そのまま つかえます。おつかいは 「計算の 練習を さがして いる」 わけでは なく、ほんとうに 計算が 必よう な 場めん です。だから 頭に のこります。

レジの 4つの 手じゅん

いちばん きんちょうする ところ です。やる ことを 4つに 分けて おくと、体が 動きます。

① ならぶ 一番 うしろに つく。よこから 入らない。 ② 台に 出す かごを 台に のせる。かごが なければ 品物を 台に ならべる。 ③ お金を 出す 「○○円です」と 言われてから 出す。 出す ときは 手わたし より 「トレー」へ。 ④ 受けとる おつり と レシート を 受けとって さいふに 入れて から、その 場を はなれる。

とくに ④です。おつりを 手に にぎった まま 歩きだして 落とす、が いちばん 多い しっぱい です。さいふに 入れる まで が レジ と おぼえて ください。

お金が うまく 数えられなくても 大じょうぶ です。多めに 出して よい からです。448円 の とき、100円玉を 4まい 数えるのが むずかしければ、500円玉を 1まい 出せば すみます。おつりで もどって きます。

おつりは、ひき算の 答え

おつりが 正しいか どうかは、じつは 自分で たしかめられます。

出した お金 - ねだん = おつり 500円 - 448円 = 52円 ↓ レシートを 見る 「おあずかり 500 / おつり 52」 ぴったり → 正しい

この かくにんを 一度でも すると、お金の 見え方が 変わります。おつりは お店が くれる おまけでは ない。自分が よぶんに わたした 分が もどって きた だけ です。ここが 分かると、「おつりが あるから 得を した」という かんちがいが なくなります。

品切れの とき、勝手に 決めない

「たなに なかった」。これは かなり の 数 おきます。この とき やって よい ことと、いけない ことが あります。

やって よい ・お店の 人に 「○○は ありますか」と きく ・何も 買わずに 帰って、聞きに もどる ・(きめて あるなら)代わりの 品を 買う やっては いけない ・にて いる 品を 自分の はんだんで 買う ・のこりの お金で ちがう ものを 買う ・こまった まま 30分 うろうろ する

にて いる 品を 買うのは、たいてい しっぱいに なります。ねだんが ちがったり、家に すでに あったり する から です。「分からない ときは 買わずに 帰って よい」 と 先に 言われて いる 子は、こまっても つぶれません。ここは 出かける 前に かならず 話して おく ところ です。

お店の 人に きく ときは、まちの人に きいて みよう で ならった 形が そのまま つかえます。近くまで 行って、目を 見て、みじかく 言う。それだけ です。

帰ったら、レシートで 答え合わせ

買って きて 終わり、に しないで ください。レシートを 出して、メモと 見くらべます。

メモ レシート ぎゅうにゅう → ぎゅうにゅう 198 たまご → たまご 268 合計 466 おあずかり 800 おつり 334 さいふの 中みを 数える → 334円?

ここまで やって、はじめて 1回の おつかいが 学しゅうに なります。数が 合わなかった ときも、しかる 場めんでは ありません。どこで ずれたかを いっしょに さがす ほうが、ずっと ためになります。

つまずきやすい ところ

どれも 「気を つけなさい」で 直る ものでは ありません。出る 前に 決めて おけば おきない こと ばかり です。

やって みよう

Q1 「パンを 買って きて」と だけ たのまれました。何が たりませんか。

A どんな パンか、いくつか、が ありません。「しょくパン 6まい切り 1ふくろ」の ように 大きさと 数まで 決めて もらいます。

Q2 198円の 品を 買います。500円玉を 出しました。おつりは いくらですか。

A 500-198=302円。レシートの 「おつり」の 数と 同じに なれば 正しい です。

Q3 たなに たまごが ありませんでした。どうしますか。

A まず お店の 人に きく。それでも なければ 買わずに 帰って、聞く。にた 品を 自分で えらんでは いけません。

Q4 おつかいメモに、買う もの・お金の ほかに 書いて おくと よい ことは 何ですか。

A お店の 名前 と もどる 時間。この 2つが あると、道に まよっても 心ぱいが 小さく なります。

まとめ

おうちの方へ

はじめての おつかいで お子さんが 立ち止まるのは、たいてい 勇気の 問題では なく 指示の 粒が 大きすぎる ことが 原因です。「牛乳を 買ってきて」は 大人には 一つの 指示ですが、売り場では 十数種類 の 中から 選ぶ 作業に 変わります。出発前に 容量・個数・銘柄まで 一緒に メモへ 落とすだけで、成功率は はっきり 上がります。
お金は ぴったり 出させない ことを おすすめします。硬貨を 数える 作業は レジ前の 緊張下では 難度が 高く、そこで つまずくと 買い物 全体が こわい 記憶に なります。多めに 出して おつりを 受け取る 形なら、レジは 数秒で 終わります。
そして 帰宅後の レシート 照合を、ぜひ 習慣に してください。合計と おつりを 突き合わせる この 数分が、2年生の たし算・ひき算を 「使える もの」に 変えます。金額が 合わなかった 場合も 責めず、レシートの どの 行で ずれたかを 一緒に 追ってください。
なお、この「事前に 決める → 現地では 実行だけ する → 帰って 記録で 確かめる」という 流れは、3年生以上の 社会科の 見学や 調べ学習で そのまま 求められる 手順です。買い物という 身近な 場面で 型に して おくと、後の 学年で 本人が 楽に なります。