お店の 前まで 行った のに、何も 言えずに もどって きた。よく ある ことです。うまく いかない 原いんは、はずかしさ では なく 「じゅんびが なかった」 こと です。
大人でも、いきなり 「何か しつもんは?」と 言われると 出て きません。まして 知らない 人の 前です。頭の 中は まっ白に なります。
だから、きく ことは 行く 前に 紙に 書いて おく。これが いちばん 大きな コツ です。
紙が ある だけで、話は 進みます。上手に 話す 力は いりません。
とはいえ、「何を きけば いいのか」で こまります。そんな ときは、3つの まど から さがします。
| まど | きく こと | れい |
|---|---|---|
| しごと | 毎日 何を して いるか | 「朝は 何時から はたらいて いますか」 |
| くふう | 気を つけて いる こと | 「気を つけて いる ことは 何ですか」 |
| 気もち | うれしい とき・大へんな とき | 「うれしいのは どんな ときですか」 |
この 3つから 1つずつ 作れば、それ だけで しつもんが 3つ できます。
ただし、調べれば 分かる ことは きかない。ここが 大事な ところ です。
「何時から 何時まで 開いて いますか」は、入口の 紙に 書いて あります。人に きく のは、そこに 行かないと 分からない こと だけに します。
下の ほうが、あなただけが 持ち帰れる 答え です。
作った しつもんを、もう 一度 見て ください。「はい」か 「いいえ」で 答えられる もの は、そこで 話が 止まります。
| 止まる きき方 | つづく きき方 |
|---|---|
| この しごとは 大へんですか | どんな ときが 大へんですか |
| パンが すきですか | どの パンが 人気ですか |
| 長く やって いますか | 何年 やって いますか |
コツは かんたんです。頭に 「どんな」「どうして」「何年」を つける。それだけで、答えが 長く なります。
しつもんは 3つか 4つ で 十ぶん です。多く 作りすぎると、読み上げる だけで 時間が 終わって しまいます。
行った あとは、この 順ばんで 進めます。
いきなり しつもんを しません。まず、だれが 何の ために 来たか を つたえます。
ここで 「3つ」と 言う のが ポイント です。相手は どれくらい 時間が かかるか が 分かるので、うんと 答えやすく なります。
紙を 見ながら、1つずつ ゆっくり 読みます。相手が 話して いる とちゅうで、つぎの しつもんに 進まない。話が 終わってから 進みます。
ぜんぶ 書こう と すると、手が おいつきません。書く のは 数字と、耳に のこった 言葉 だけ。
メモは あとで 思い出す ための ヒント です。文しょうに するのは、教室に もどってから で いい のです。
終わったら 「ありがとう ございました」。これを わすれる 人が とても 多い です。しごとの とちゅうで 時間を もらって いる のですから、ここまでが インタビュー です。
名のる → きく → 書く → お礼。この 4つだけ。ぎゃくに 言えば、この 4つを やれば、うまく 話せなくても だいじょうぶ です。
グループで 行く ときに よく ある しっぱいが、ぜんいんが 同じ ことを する ことです。3人 そろって 紙を 読み上げ、3人 そろって うつむいて 書く。これでは 相手は だれに 話せば いいのか 分かりません。
そこで、行く 前に やくわりを 決めて おきます。
| やくわり | する こと |
|---|---|
| きく人 | 名のって、しつもんを 読む |
| 書く人 | ひたすら メモを とる |
| 見る人 | お店の ようすを 目で おぼえる |
「見る人」が いる のが みそ です。話の 中身は 書く人が のこして くれます。だから 見る人は、言葉に なって いない こと を 持ち帰れます。ならんで いる どうぐ、はって ある はり紙、手の うごき。あとで 「あの 人、ずっと 手を うごかしながら 話して いた」と 出て くれば、それは 立ぱな しらべた こと です。
やくわりは、相手が かわったら 交たい します。1人が ずっと きく人だと、あとの 2人は 何も おぼえずに 帰る ことに なって しまう からです。
人数が 多い ほど、じつは 1人あたりの 学びは へりやすい。だからこそ、行く 前の 5分で やくわりを 決めて おく ねうちが あります。
メモは、その日の うちに 文しょうに 直します。3日 たつと、自分の 字を 見ても 何の ことか 分からなく なります。
そして もう 一つ。だれに きいたか を 書いて おきます。「パン屋の ○○さんの 話」と 書いて あれば、後から 読んだ 人にも どこから 来た 話か が 分かります。
相手の 前で かたまって しまう。
紙を 見せながら 「これを きかせて ください」 と 言っても かまいません。読めれば、それで 話は 始まります。
「はい」で 止まって しまう。
きき方が 「はい・いいえ」型 だった のです。「どんな」「どうして」 を 頭に つけて、もう 一度 きいて みます。
話を きく のに ひっしで、何も 書けなかった。
それでも 帰って すぐ 思い出して 書けば 間に合います。忘れる 前に 書く。これが 分かれ目 です。
Q1 しつもんは いつ 作りますか。
A 行く 前に、紙に 書いて おきます。その場で 思いつく のは 大人でも むずかしい からです。
Q2 「この しごとは 楽しいですか」を、答えが つづく 形に 直しましょう。
A 「どんな ときが 楽しいですか」。「どんな」を つけると、「はい」で 終わらなく なります。
Q3 メモには 何を 書きますか。
A 数を あらわす ところと、心に のこった ひとこと。文の 形に するのは 教室に もどってから で かまいません。
Q4 行く 前に 1つ、しつもんを 作って みましょう。
A 「しごと・くふう・気もち」の どれかの まどから さがすと、思いつきやすく なります。
この 単元で 子どもが つまずくのは、多くの 場合「はずかしいから」ではなく「何を 言えばいいか 決まっていないから」です。ですから 練習すべきは 度胸ではなく、質問を 事前に 紙にする という 手続きの ほうです。
ご家庭では、本番の 前に 一度だけ 相手役を してあげる と 効果が あります。お子さんが 作った 紙を そのまま 読ませ、こちらは わざと 短く 答えてみてください。「はい」で 終わってしまう 質問が その場で 見つかり、「どんな」を 足す 意味が 体で 分かります。
帰宅後は、メモを 見ながら 「それで、なんて 言ってた?」 と 聞いてあげてください。話しているうちに 記憶が よみがえり、文章に する 前の 整理に なります。清書を 手伝う 必要は ありません。思い出す 相手が いること 自体が 助けに なります。
なお、この「相手に 名のってから 聞き、記録し、お礼を 言う」という 流れは、3年生以上の 社会科の 見学や、国語の 報告文づくりで そのまま 使われます。2年生の うちに 型として 身につけておくと、後の 学年が 楽に なります。