しま模様の崖には、何万年もの記録が刻まれています。
がけや工事現場で、しま模様を見たことがあるでしょうか。あれが地層です。
5年生で学んだ流れる水のはたらきが、そのまま地層を作っています。
そして、しま模様になるのには理由があります。
層の材料には、名前がついています。
| 名前 | つぶの大きさ | できる岩石 |
|---|---|---|
| れき | 2mm以上 | れき岩 |
| 砂 | 0.06〜2mm | 砂岩 |
| どろ | 0.06mm以下 | でい岩 |
これらの岩石をたい積岩といいます。
そして、地層には重要な原則があります。
地層の中から、化石が見つかることがあります。
化石からは、当時の環境が分かります。
山の上で貝の化石が見つかることがあります。これはそこが昔は海だった証拠です。
もう一つ、時代が分かる化石もあります。
短い期間だけ栄えたことが重要です。長く生きていた生物では、年代を絞れません。
離れた場所の地層でも、同じ化石が出れば同じ時代だと分かります。地層をつなげて考えられるのです。
地層は水のはたらきだけでできるのではありません。火山も大地を作ります。
川が運んだつぶと、火山灰では形がちがいます。
| 川が運んだつぶ | 火山灰 | |
|---|---|---|
| 形 | 丸い | 角ばっている |
| 理由 | 流されて角がけずれた | 吹き飛ばされただけ |
| そのほか | 色はさまざま | ガラス質のつぶを含む |
つぶの形を見れば、どちらか判断できます。
火山活動でできる岩石もあります。
冷える速さでつぶの大きさが変わるのです。
そして、火山は災害をもたらす一方、めぐみもあります。
日本に温泉が多いのは、火山が多いからです。危険と恵みは表裏一体なのです。
日本は地震の多い国です。なぜでしょうか。
日本は4つのプレートが集まる場所にあります。世界でも珍しい位置です。
地震には、2種類あります。
| 種類 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 海溝型 | プレートの境界(海底) | 規模が大きい、津波を伴う |
| 内陸型 | 陸地の断層 | 浅いので被害が集中 |
地震が起きると、大地が変化します。
そして、これが長い時間をかけて地形を作ります。
エベレストの頂上付近でも、海の生物の化石が見つかっています。かつて海底だった場所が、8000m以上まで持ち上がったのです。
大地の変化を知ることは、身を守ることにつながります。
とくに津波は、時間との勝負です。
4年生の社会「自然災害にそなえる」で学んだ内容が、理科の知識で裏づけられます。
地層は、身近な場所でも見られます。
・道路を切り開いた斜面
・川岸のがけ
・工事現場
・海岸の崖
観察するときは
・層の数と厚さ
・色のちがい
・つぶの大きさと形
・化石があるか
ただし、がけに近づくのは危険です。落石やくずれの恐れがあります。必ず大人と一緒に、安全な場所から観察してください。
博物館の展示や、ボーリング試料の写真でも学べます。
大地の変化は、とてつもなく長い時間で起こります。
地球の46億年を1年に例えると、人類が現れるのは12月31日の午後11時半すぎです。
それでも、今も大地は動き続けています。
わたしたちが見ている風景は、長い変化の途中の一瞬にすぎません。
この視点を持てると、自然への見方が変わります。地球は生きているのです。
上が古いと考える。
下が古く、上が新しいのが原則です。下から順に積もるからです。
丸いか角ばっているかを見落とす。
丸いのは水に流された証拠、角ばっているのは火山灰の特徴です。
恐竜の骨だけが化石だと考える。
貝、葉、足あとも化石です。当時の環境や時代を教えてくれる貴重な情報です。
Q1 地層で古いのは上と下、どちらですか。
A 下が古いです。下から順に積もっていくためです。
Q2 川が運んだつぶと火山灰は、どう見分けますか。
A つぶの形です。丸ければ水に流されたもの、角ばっていれば火山灰です。
Q3 山の上で貝の化石が見つかるのはなぜですか。
A そこが昔は海だったからです。地層が押し上げられて山になりました。
Q4 自分の住む地域の地形の成り立ちを調べてみましょう。
A 郷土資料館や自治体のホームページに情報があります。ハザードマップと合わせて見ると理解が深まります。
この単元は、時間のスケールの大きさを実感できる内容です。同時に、防災教育としても重要です。
地層の観察は、旅行やドライブの機会に自然にできます。「あのしま模様、何万年分だろうね」という会話が、時間感覚を育てます。ただし、がけに近づくのは危険なので、離れた場所から見てください。
博物館の化石展示もおすすめです。実物を見ると印象がまったくちがいます。
地震への備えは、この学習をきっかけに家庭で見直す好機です。家具の固定、非常用品、避難場所の確認。理科の知識があると、なぜ必要かが理解できます。
「地球は今も動いている」という視点は、自然への畏敬の念を育てます。人間の一生は、地球の歴史の中では一瞬なのだと知る経験になります。