「なんか変な文」には、はっきりした原因があります。6年間の総整理です。
日本語の文は、主語と述語が骨組みになっています。
そして、日本語には大きな特徴があります。
②の省略は、日本語の大きな特徴です。
省略できるのは便利ですが、あいまいさの原因にもなります。
文章を書くときは、誰の行動か分かるかを確認する必要があります。
6年生でとくに大切なのが、照応です。
2つ目がおかしいのはなぜでしょうか。
このような文を「ねじれた文」といいます。
ねじれを防ぐには、主語と述語だけを取り出して読むのが確実です。
間に言葉がたくさん入ると、書いている本人も忘れてしまうのです。
もう一つの重要な問題が、修飾語がどこにかかるかです。
これを防ぐ方法があります。
読点(、)の位置で意味が変わることがあります。
読点は、意味の切れ目を示すために打ちます。
打ちすぎても読みにくくなります。音読して息継ぎしたくなる場所が目安です。
文には、いくつかの種類があります。
| 種類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 単文 | 主語・述語が1組 | 犬が走る。 |
| 複文 | 主語・述語の関係が入れ子 | 犬が走るのを見た。 |
| 重文 | 主語・述語が対等に並ぶ | 犬が走り、猫が寝る。 |
文が長くなるほど、ねじれやすくなります。
一文を短くするのは、分かりやすく書くための基本です。
目安は一文50字以内です。長くなったら切りましょう。
5年生で学んだ敬語を、あらためて整理します。
| 種類 | 誰を高めるか | 例 |
|---|---|---|
| 尊敬語 | 相手の動作を高める | おっしゃる、いらっしゃる |
| 謙譲語 | 自分の動作を低める | 申す、うかがう |
| 丁寧語 | 言い方を丁寧に | です、ます |
見分けの原則は、誰の動作かです。
6年生では、組み合わせて使うことも学びます。
そして、手紙やメールでの使い方も確認しておきましょう。
敬語は形式と気持ちの両方で成り立ちます。形だけ整っていても、心がこもっていなければ伝わりません。
文法的なミスは、書いている最中には気づきにくいものです。
書き終えたら、必ず読み返しましょう。
確認すること
・主語と述語はかみ合っているか
・一文が長すぎないか
・修飾語のかかり先は明確か
・読点は適切か
・敬語の使い方は正しいか
とくに声に出して読むと、不自然な部分に気づきやすくなります。
「なんか変だな」と感じたら、たいてい何かおかしいのです。
文法は、退屈に感じるかもしれません。でも、目的ははっきりしています。
とくに③が実用的です。
文法を知らないと、「変だけど、どこが変か分からない」状態になります。知っていれば、原因を特定して直せます。
そして、中学では英語が本格的に始まります。
母語の文法を意識することは、外国語学習の助けにもなるのです。
「わたしの夢は医者になりたいです」
主語と述語だけ取り出して読むと気づけます。「夢は〜ことです」の形にします。
接続助詞でつなぎ続ける。
50字を目安に切る。短い文のほうが伝わります。
「白い犬の首輪」のようにあいまい。
語順を変えるか読点を打つ。かかる語の近くに置くのが基本です。
Q1 「わたしの目標は、毎日走ります」はなぜおかしいですか。
A 主語「目標は」と述語「走ります」がかみ合っていないからです。「走ることです」が正しい形です。
Q2 ねじれを防ぐ確認方法は?
A 主語と述語だけ取り出して読んでみることです。
Q3 一文の長さの目安は?
A 50字以内が目安です。それを超えたら、意味の切れ目で二文に分けます。
Q4 自分が書いた作文を読み返し、ねじれや長すぎる文を探してみましょう。
A 声に出して読むと、不自然な部分に気づきやすくなります。
文法は、覚えるためではなく使うためにあります。この視点を持てると、学ぶ意味が見えてきます。
お子さんの作文で「なんとなく変」な文を見つけたら、一緒に原因を探してみてください。「主語と述語だけ読んでみようか」と促すと、自分で気づけます。
一文を短くすることは、大人でも意識すべき技術です。長い文は、書いている本人も混乱します。
「ここではきものをぬいでください」のような例文は、読点の重要性を実感させる好例です。他にも探してみると面白いです。
中学では英語が本格化します。日本語の構造を意識しておくと、語順のちがいなどが理解しやすくなります。