「先生になりたい」は英語で「I want to be a teacher.」。wantは「ほしい」のはずなのに、どうして「なりたい」になるのでしょう? カギをにぎるのは、まん中の小さなbe。卒業前の夢スピーチに向けて、このしくみを解き明かします。
将来の夢を伝える基本の文がこちらです。
分解してみると、want(ほしい・望む)+ to be(〜になること)。つまり「〜になることを望む」=「〜になりたい」という組み立てです。
beは「〜である・〜になる」を表す英語でいちばん基本の動詞で、am・is・areの仲間の元の形です。「I am a student.(私は学生です)」のamの正体がこのbe。「今はam、なりたい未来はbe」と対にすると、beの役割がイメージしやすくなります。
夢を語るには、職業の英語が必要です。よく出てくるものをまとめました。
| 英語 | 読み方 | 職業 |
|---|---|---|
| teacher | ティーチャー | 先生 |
| doctor | ドクター | 医者 |
| nurse | ナース | 看護師 |
| soccer player | サッカープレイヤー | サッカー選手 |
| singer | シンガー | 歌手 |
| scientist | サイエンティスト | 科学者 |
| vet | ベット | じゅう医 |
| game creator | ゲームクリエイター | ゲームを作る人 |
| police officer | ポリスオフィサー | 警察官 |
| farmer | ファーマー | 農家 |
singer(歌う人)・teacher(教える人)・farmer(耕す人)のように、動きの言葉+er で「〜する人」になっている職業が多いことにも注目してみましょう。play+er=player(選手)も同じ仲間です。
職業を言うとき、職業名の前にはa(またはan)をつけます。
英語では「数えられるものが1つ」のとき、aをつけるルールがあります。職業につくaは「(一人の)〜」という感じ。日本語にはないしくみなので忘れやすいのですが、「want to be a」までをひとかたまりとして口に覚えさせてしまうのがおすすめです。
ちなみに、astronaut(宇宙飛行士)のように母音の音(ア・イ・ウ・エ・オに近い音)で始まる職業には、aではなくanをつけて「an astronaut」と言います。
「なりたい」だけで終わらず、理由を足すとスピーチに説得力が生まれます。
理由の文は、これまでに習ったI like 〜.(〜が好き)やI can 〜.(〜ができる)、そしてI want to 〜.(〜したい)で作れます。want to のあとに be 以外の動きの言葉を置くと、「helpしたい」「playしたい」のように「〜したい」全般が言えるようになります。
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| want to be +職業 | 〜になりたい | I want to be a singer. |
| want to +動き | 〜したい | I want to help animals. |
友だちの夢を聞く言い方も覚えましょう。
「What do you want to be?」が夢のたずね方の決まり文句です。「Why?(どうして?)」と重ねて聞くと、会話が1往復で終わらず、深まっていきます。
友だちの夢を聞いたら、「That's a good dream!(すてきな夢だね!)」「Good luck!(がんばってね!)」と応援のひとことを返してあげましょう。おたがいの夢を知ると、クラスの友だちの新しい一面が見えてくるのも、この単元の楽しいところです。
卒業前の定番、夢スピーチの型はこちらです。
夢(want to be)→ 理由(like)→ もう一歩くわしく(want to)→ おわりのあいさつという流れです。1文ずつはこれまでに習った形ばかり。6年間の英語の集大成として、自分の言葉で組み立ててみましょう。
「I want to be teacher.」はいちばん多いミスです。
職業の前にはa(母音の音の前はan)。「want to be a」までをセットで覚えましょう。
「I want to a doctor.」のように、beが消えてしまうことがあります。
「なりたい」の意味を作っているのはbe。ぬくと「〜になる」の部分がなくなってしまいます。
「サッカーがしたい」は I want to play soccer、「サッカー選手になりたい」は I want to be a soccer player。
「したい」は動きの言葉、「なりたい」はbe+職業と使い分けましょう。
Q1 「私は医者になりたいです」を英語で言うと?
A I want to be a doctor.(aを忘れずに)
Q2 「何になりたい?」と友だちにたずねるには?
A What do you want to be?
Q3 「歌手になりたい。歌うことが好きだから。」を2文の英語で言うと?
A I want to be a singer. I like singing.
Q4 「サッカーがしたい」と「サッカー選手になりたい」。beを使うのはどちら?
A 「サッカー選手になりたい」(I want to be a soccer player.)。「したい」はwant to play。
want to be は「be動詞の原形」という中学英語の核心に触れる表現ですが、この段階では文法用語を使わず、「want to be a ○○=○○になりたい」というかたまりで身につけるのがねらいです。お子さんの夢について「What do you want to be?」と聞いてみてください。夢がまだ決まっていない子には、「I want to be happy.(幸せになりたい)」のような答え方もあると伝えると、気楽に取り組めます。夢は変わってよいものなので、正解探しにならないよう楽しい雰囲気で。