なぜ天気予報ができるのでしょうか。雲の動きに規則があるからです。
天気を決めているのは雲です。まず、雲を見ることから始めます。
そして、雲の量で天気が決まります。
意外に思うかもしれませんが、雲が8割あっても「晴れ」です。日本の天気の決め方では、そうなっています。
雲にはいろいろな種類があります。
| 雲 | 特徴 | 天気 |
|---|---|---|
| すじ雲(巻雲) | 高い所に細く | 晴れ。天気が変わる前ぶれ |
| わた雲(積雲) | 白くもこもこ | 晴れ |
| 入道雲(積乱雲) | 高くそびえる | 強い雨・雷 |
| あま雲(乱層雲) | 厚く暗い | 雨や雪が続く |
| うろこ雲(巻積雲) | 小さな粒が並ぶ | 天気が下り坂のことも |
とくに入道雲は要注意です。急に発達して激しい雨や雷をもたらします。見かけたら、屋内に避難する判断が必要です。
雲を何日か観察すると、ある規則に気づきます。
これが、この単元でいちばん大事な発見です。
だから、西の空を見れば、明日の天気が分かるのです。
なぜ西から東へ動くのでしょうか。偏西風という風が吹いているからです。
飛行機の飛行時間も、これで説明できます。
偏西風は、天気だけでなく交通にも影響しているのです。
天気に規則があるから、予報ができます。
これらの情報を集めて、スーパーコンピュータで計算します。
大気の状態を数値にして、物理の法則で「次にどうなるか」を計算するのです。
ただし、完全には当たりません。
だから、天気予報は「〜でしょう」という言い方をします。断定ではなく、可能性を伝えているのです。
降水確率も同じです。「降水確率30%」は、同じ条件が100回あれば30回雨が降るという意味です。「30%の面積で降る」でも「30%の時間降る」でもありません。
夏から秋にかけて、台風がやってきます。
台風の力の源はあたたかい海の水蒸気です。だから、海の上では発達し、陸に上がると弱まります。
台風の進路にも規則があります。
日本付近で東へ曲がるのは、偏西風に乗るからです。雲が西から東へ動くのと同じ理由です。
台風の風は反時計回りに吹きこんでいます。
そして、台風自体も北東へ進んでいます。
すると、台風の東側(進行方向の右側)では、風の向きと進む向きが重なって風が強くなります。
逆に西側では打ち消し合って、やや弱くなります。
だから、同じ台風でも東側にあたる地域のほうが被害が大きいのです。
台風情報を見るときは、自分の地域が台風のどちら側になるかも確認しましょう。
天気の知識は、身を守ることにつながります。
とくに特別警報が出たら、命に関わる状況です。ただちに避難行動が必要になります。
そして、雨の降り方にも目安があります。
| 1時間の雨量 | ようす |
|---|---|
| 10〜20mm | ザーザー降る |
| 20〜30mm | どしゃ降り |
| 30〜50mm | バケツをひっくり返したよう |
| 50mm以上 | 滝のよう。危険 |
近年は、短時間に激しく降る雨が増えています。ゲリラ豪雨と呼ばれることもあります。
入道雲が発達しているのを見たら、早めに安全な場所へ。川や用水路には近づかない。この判断が命を守ります。
日本の天気は、季節によって大きく変わります。
とくに冬の日本海側と太平洋側のちがいは劇的です。
同じ日でも、山をはさんでまったくちがう天気になるのです。
これは4年生の社会「わたしたちの県」でも学んだ内容です。理科と社会がつながる好例といえます。
雲が多ければくもりだと考える。
雲の量が8以下なら晴れです。9以上でくもりになります。
東の空を見てしまう。
天気は西から東へ移動します。だから、これから来る天気は西にあるのです。
「30%の時間降る」と考える。
同じ条件が100回あれば30回降るという意味です。強さや時間とは関係ありません。
Q1 日本付近で、雲はどちらへ動きますか。
A 西から東へ動きます。上空の偏西風に流されるためです。
Q2 明日の天気を知るには、どちらの空を見ますか。
A 西の空です。これから来る天気が西側にあります。
Q3 台風の力の源は何ですか。
A あたたかい海の水蒸気です。だから陸に上がると弱まります。
Q4 1週間、雲の様子と天気を記録してみましょう。
A 雲の量・形・動く方向を記録します。西の空の様子と翌日の天気を比べると規則が見えます。
この単元は、日常の天気予報がそのまま教材になります。ニュースの天気予報を一緒に見るだけで、学習の復習になります。
「明日の天気を予想してみよう」という活動もおすすめです。西の空を見て予想し、翌日答え合わせをする。当たったときの喜びが、学習を楽しくします。
気象衛星の画像は、インターネットで誰でも見られます。雲が西から東へ動く様子が、動画ではっきり分かります。
台風の情報を見るときは、自分の地域が進路のどちら側かを確認する習慣をつけてください。東側は風が強くなるという知識は、実際に役立ちます。
そして、この単元は防災教育でもあります。「入道雲を見たら」「警報が出たら」どうするか。家庭で話し合っておく価値があります。