図やグラフはおまけではありません。本文と組み合わせて初めて意味が分かります。
説明文や資料には、図・グラフ・表がついていることがあります。
これらは飾りではありません。筆者が意図をもって入れています。
| 種類 | 得意なこと |
|---|---|
| 写真 | 実際の様子を見せる・証拠になる |
| イラスト・図 | しくみや構造を示す |
| ぼうグラフ | 量の大小を比べる |
| 折れ線グラフ | 変化を見せる |
| 円・帯グラフ | 割合を示す |
| 表 | 正確な数値を並べる |
言葉で書くと長くなることも、図なら一目で伝わります。
だから、図表を飛ばして読むのは損なのです。
図表を読むときの基本は、本文との対応を確かめることです。
こうした言葉があったら、その場で図表を見ます。読み終わってから見るのでは遅いのです。
そして、次の3点を確認します。
とくに②の単位は重要です。「万人」なのか「人」なのかで、意味がまったく変わります。
そして、本文にない情報が図表にあることもあります。
図表を丁寧に見ると、本文だけでは分からないことが見えてきます。
4年生でも学びましたが、あらためて確認します。
とくに③の作成者は見落としがちです。
データは中立とは限りません。誰が、何のために作ったかを考える必要があります。
これは、ものごとを疑ってかかれということではありません。背景を知ったうえで判断するということです。
調べたことを書くとき、他の人の文章や資料を使うことがあります。これを引用といいます。
引用には、守るべきルールがあります。
なぜルールがあるのでしょうか。
第一に、どこまでが自分の考えかを区別するためです。引用と自分の意見が混ざると、読む人が判断できません。
第二に、書いた人への礼儀です。他人の文章を自分のもののように使うのは、盗んだのと同じです。
第三に、確かめられるようにするためです。出典があれば、読者が元の資料を見て確認できます。
インターネットの文章をそのままコピーして提出する。これは調べ学習ではありません。
調べたことは、自分の言葉で書き直すのが原則です。要約の力がここで生きます。
どうしてもそのまま使いたいときだけ、「 」でくくって引用し、出典を示します。
自分の言葉に直せないということは、理解できていないということでもあります。書き直す作業そのものが、理解を深めるのです。
情報があふれる時代です。正しいかどうかを確かめる力が必要になります。
いちばん簡単で有効なのは④です。1か所だけの情報は、うのみにしないことです。
とくに気をつけたいのが、おどろくような情報です。
こうした情報は、いったん立ち止まるべきサインです。
そして、自分が発信する側になったときも同じです。確かめていない情報を広めると、まちがいを広げる側になってしまいます。
「本当かな?」と一度考える。この習慣が、自分も他人も守ります。
5年生では、複数の資料を読み比べる学習もします。
1つの資料だけでは、一面しか見えません。複数を合わせると、全体像が見えてきます。
資料を読むときは、それぞれが何を教えてくれるかを意識しましょう。
そして、足りない情報は何かも考えます。「この資料からは分からないこと」に気づけるのも、大切な力です。
本文だけ読んで終わる。
図表には本文にない情報があります。「図1のように」が出たら、その場で見ます。
どこで調べたか示さない。
出典は確かめられるようにするためのものです。調べながらメモしておきます。
最初に見た情報をそのまま受け取る。
複数の情報源で確かめます。同じことが書かれていれば、信頼度が上がります。
Q1 図表を読むとき、最初に確認するのは何ですか。
A 表題と単位です。何のデータで、単位が何かを確かめます。
Q2 引用のルールを3つ言いましょう。
A 「 」で示す・変えずに写す・出典を書く。必要な部分だけにすることも大切です。
Q3 情報を確かめるいちばん簡単な方法は?
A 複数の情報源で同じことが言われているかを見ることです。
Q4 新聞や教科書のグラフを1つ選び、4つの視点で確認してみましょう。
A 0から始まっているか、いつのデータか、誰が作ったか、何を調べたか。順に見てみてください。
この単元は、情報社会を生きるうえで欠かせない力を扱います。国語の枠を超えた、実用的な学習です。
図表を読む練習は、新聞やニュースが最良の教材です。「このグラフ、0から始まってる?」「いつのデータ?」と一緒に確かめてみてください。習慣になれば、一生の財産になります。
引用のルールは、中学・高校のレポート、そして大学や仕事にまで続く大切な作法です。小学生のうちから「どこから持ってきたかを書く」習慣をつけておくと、後で困りません。
情報の確かめ方は、SNSが身近になる年齢だからこそ重要です。「おどろく情報ほど、いったん止まる」という原則を伝えてあげてください。
そして、大人自身がその姿勢を見せることが、いちばんの教育になります。