「泳げるよ」「一輪車に乗れるよ」。自分のできることを英語で伝えるカギは、たった3文字のcanです。動きの言葉の前にcanを置くだけで、「する」が「できる」に変身します。この便利なしくみを見ていきましょう。
まず、canを使う前と後をくらべてみましょう。
ちがいは動きの言葉(動詞)の前にcanを置いたかどうかだけ。canは「〜できる」という意味を後ろの動詞にプラスする、魔法の「できる」ボタンのような言葉です。
しかも、canのあとの動詞はいつも元の形のまま。形を変える必要がないので、しくみとしてはとてもシンプルです。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| I can run fast. | 速く走れる |
| I can play the piano. | ピアノがひける |
| I can cook curry. | カレーが作れる |
| I can ride a unicycle. | 一輪車に乗れる |
「できない」と言いたいときは、canをcan't(キャント)に変えるだけです。
can't は cannot を短くした形です。発音のときは、canより「キャーント」と少し強く、はっきり言うのがコツ。canとcan'tは音が似ているので、はっきり言わないと逆の意味に聞こえてしまうことがあります。
できないことを言うのは、はずかしいことではありません。「I can't swim, but I can run fast.(泳げないけど、速く走れる)」のように、butでつないで得意なことをセットで言うと、前向きな自己紹介になります。
友だちにできるかどうかを聞くときは、canを文の先頭に持ってきます。
答え方はYes, I can. / No, I can't.のセットです。Do you 〜? のときは do で答えたように、canで聞かれたらcanで答える。聞かれた言葉で答えるのが英語の返事の基本ルールです。
この単元のまとめでは、友だちや家族の「できること」を紹介する活動がよくあります。自分以外の人について言うときは、Iを He(彼は)や She(彼女は)に変えます。
うれしいことに、canの文はHeやSheになっても形が変わりません。「He can〜」「She can〜」と、そのまま使えます。最後にvery well(とても上手に)をつけると、「ただできる」ではなく「上手にできる」とほめる言い方になります。友だちの紹介スピーチでは、その人のすごいところを1つ選んで、canの文でしっかり伝えてあげましょう。紹介された側もうれしくなる、あたたかい活動になります。
名前と好きなものだけの自己紹介に、canの文を1つ足してみましょう。ぐっと印象に残る自己紹介になります。
「好きなこと(like)」と「できること(can)」は自己紹介の2本柱です。likeの単元で覚えた表現とつなげて、自分だけの自己紹介を組み立ててみましょう。
canとcan'tを使うと、動物クイズが作れます。ヒントを2つ言って、何の動物かを当ててもらう遊びです。
ペンギンは鳥なのに飛べない、ダチョウも走るのは速いのに飛べない。「できること」と「できないこと」の組み合わせがその動物らしさを表すので、クイズにぴったりなのです。
「It can jump high.(高くジャンプできる)」ならカンガルーやウサギ、「It can run fast, but it can't climb trees.(速く走れるが木に登れない)」なら…と、ヒントの組み合わせを工夫するほど、canの文を作る練習量が自然に増えていきます。友だちや家族と出題し合ってみましょう。答える側も「Is it a penguin?(ペンギンですか?)」と英語で聞き返せたら、さらにレベルアップ。出題も解答も英語でできたら、りっぱな英語ゲームマスターです。
「She can plays〜」「I can swimming」のようなまちがいがよくあります。
canのあとの動詞は、いつも元の形のまま。何もつけません。
この2つは音が似ていて、あいまいに言うと逆の意味に伝わることがあります。
can'tのときは「キャーント」と強く、tの音まではっきり言いましょう。
Yes・Noだけでも通じますが、Yes, I can. または No, I can't. まで言うのが自然な答え方です。
「聞かれた言葉(can)で答える」と覚えておきましょう。
Q1 「私は速く走れます」を英語で言うと?
A I can run fast.
Q2 「私はスキーができません」を英語で言うと?
A I can't ski.
Q3 「Can you cook?」と聞かれて、できるときの答えは?
A Yes, I can.
Q4 「彼女はピアノがとても上手にひけます」を英語で言うと?
A She can play the piano very well.(Sheでもcanの形は変わらない)
canの文は、中学英語の助動詞につながる大切な入り口です。この段階では「canのあとの動詞は変化しない」という感覚を、正しい例文をたくさん口に出す中で身につけるのが効果的です。お子さんの実際にできること(なわとび・料理・ゲームなど)を英語にしてあげると、自分ごととして定着しやすくなります。「できないこと」を言うときは、butで得意なことにつなげる前向きな型をセットで教えてあげてください。