月は毎日形を変えます。でも星の並びは、何千年も変わっていません。
月は、日によって形がちがって見えます。
約1か月で、元の形にもどります。「1か月」という言葉が「月」の字を使うのは、このためです。
なぜ形が変わるのでしょうか。月は自分では光っていないからです。
月の形が変わっているのではなく、光っている部分の見え方が変わっているのです。月はいつも球のままです。
くわしいしくみは6年生で学びますが、4年生では「形が規則正しく変わる」ことを観察で確かめます。
月も、太陽と同じように東から出て、南の空を通り、西へしずみます。
ただし、形によって見える時間帯がちがいます。
| 月の形 | よく見える時間 | 方角の目安 |
|---|---|---|
| 三日月 | 夕方 | 西の空に低く |
| 半月(上弦) | 夕方〜真夜中 | 夕方に南の空 |
| 満月 | 一晩じゅう | 夕方に東から出る |
| 半月(下弦) | 真夜中〜朝 | 明け方に南の空 |
満月は、太陽と入れかわるように動きます。日がしずむころに東から出て、夜通し空にあり、明け方に西へしずむ。だから満月の夜は明るいのです。
三日月が夕方の西の空にしか見えないのも、規則によるものです。「今日は三日月を見よう」と思ったら、夕方に西を見る。時間と方角がずれると見つかりません。
また、月は毎日約50分ずつ出る時刻がおそくなります。昨日と同じ時刻に同じ場所を見ても、月は少し東にずれています。
夜空の星を注意して見ると、明るさも色もちがうことに気づきます。
1等星は6等星の約100倍の明るさです。都会では3等星くらいまでしか見えませんが、山や島では6等星まで見えます。
色にも注目してみましょう。
| 色 | 星の例 | 表面の温度 |
|---|---|---|
| 青白い | リゲル、スピカ | とても高い |
| 白い | シリウス、ベガ | 高い |
| 黄色い | 太陽 | ふつう |
| 赤い | ベテルギウス、アンタレス | 低い |
色は星の表面の温度を表しています。青白いほど熱く、赤いほど温度が低いのです。
これは、金属を熱したときと同じです。あまり熱くないと赤く光り、もっと熱くすると白っぽくなります。色は温度の目印なのです。
そして、太陽も星のひとつです。ただ、とても近いから明るく大きく見えるだけ。夜空の星も、近づけば太陽のように輝いています。
星をつないで、動物や道具の形に見立てたものが星座です。全部で88あります。
星座は、太陽や月と同じように東から西へ動きます。1時間に約15度ずつ動くので、数時間見ていると位置が変わっていることが分かります。
でも、ここで大事なのは──
オリオン座は、東の空にあっても、南の空にあっても、同じ形をしています。全体がそのまま移動するのです。
これは、星がとても遠くにあるからです。地球が動いても、星どうしの位置関係はほとんど変わりません。
ほとんどの星が動く中で、ほとんど動かない星が一つあります。それが北極星です。
北極星は、地球の回転の軸のちょうど延長線上にあります。だから、他の星が北極星を中心に回っているように見えるのです。
北極星はいつも北にあります。だから、昔から旅人や船乗りが方角を知るために使ってきました。
探し方:北斗七星の先端の2つの星を結んで、その5倍のばした先にあります。カシオペヤ座からも探せます。
月や星の観察には、コツがあります。
高さのはかり方には、便利な方法があります。腕をのばして、にぎりこぶしを作ります。こぶし1個分が約10度。地平線からこぶし何個分か数えれば、だいたいの高さが分かります。
そして、観察は同じ場所・同じ時刻で続けるのが基本です。条件をそろえないと、変化が比べられません。
安全のために、夜の観察は必ず大人と一緒に行いましょう。また、太陽は絶対に直接見てはいけません。目をいためます。
星を見ていると、みんな同じくらいの距離にあるように見えます。でも実際には、ばらばらの距離にあります。
光年とは、光が1年間に進む距離のことです。光は1秒で地球を7周半します。その速さで1年進む距離が1光年です。
ここから、おどろくべきことが分かります。
星を見ることは、過去を見ることなのです。今見えている星が、実はもう存在していないという可能性さえあります。
星座の形も、じつは少しずつ変わっています。何万年もたてば、北斗七星の形も崩れてしまいます。ただ、人の一生の長さではまったく変わらないように見えるだけなのです。
そう考えると、今夜見る星空は、はるか昔の人が見たものとほぼ同じです。何千年も前の人と、同じ星を見ている。そう思うと、夜空の見え方が少し変わってきます。
星と同じように光っていると考える。
月は太陽の光を反射しています。だから、光の当たり方で形が変わって見えるのです。
動くと形も変わると考える。
並び方は変わりません。全体がそのまま移動します。時間をおいて観察すると確かめられます。
夜ならいつでも月があると考える。
形によって見える時間帯がちがいます。三日月は夕方だけ、下弦の月は明け方だけです。
Q1 なぜ月の形は変わって見えるのですか。
A 月は太陽の光を反射していて、光っている部分の見え方が変わるためです。
Q2 星の色は何を表していますか。
A 表面の温度です。青白いほど熱く、赤いほど温度が低い星です。
Q3 星座が動いても、変わらないものは何ですか。
A 星の並び方(形)です。形をたもったまま位置だけがずれます。
Q4 1週間、同じ時刻に月を観察して記録してみましょう。
A 形と位置がどう変わるか。方角と高さも記録すると、規則性が見えてきます。
天体の観察は、家庭の協力が不可欠な単元です。夜に外へ出る必要があるため、学校だけでは十分にできません。
まずは月から始めるのがおすすめです。明るくて見つけやすく、形の変化も分かりやすいためです。「今日の月はどんな形?」と毎日声をかけるだけでも、変化に気づく目が育ちます。
星の観察は、都市部では難しい場合があります。旅行やキャンプの機会があれば、ぜひ夜空を見上げてみてください。都会とのちがいにおどろくはずです。
星座早見盤があると便利ですが、スマートフォンの星座アプリも役立ちます。空にかざすと星座名が表示されるものもあり、入り口としては優秀です。
夜間の観察は必ず保護者の方が同行し、安全を確保してください。