「りんごが好き」を英語で言うと「I like apples.」。あれ、appleの最後にsがついていますね。この小さなsには、ちゃんと意味があります。くだものの英語といっしょに、そのひみつを見ていきましょう。
まずは、給食やお店でよく見かけるくだものから覚えていきましょう。声に出して読むと、カタカナの言い方と少しちがうことに気づくはずです。
| 英語 | 読み方 | くだもの |
|---|---|---|
| apple | アポー | りんご |
| orange | オーレンジ | オレンジ・みかん |
| banana | バナーナ | バナナ |
| grape | グレイプ | ぶどう |
| peach | ピーチ | もも |
| strawberry | ストローベリー | いちご |
| melon | メロン | メロン |
| cherry | チェリー | さくらんぼ |
bananaは日本語の「バナナ」と平らに言うのではなく、まん中の「ナー」を強く長く言うと、ぐっと英語らしく聞こえます。強く言うところ(アクセント)を意識するのが、発音上達のいちばんの近道です。
好きなくだものを伝えるときは、こう言います。
appleではなくapples。このsは、「1個ではなく、たくさん」を表す印です。英語では、ものが2つ以上あるとき、単語の最後にsをつける決まりがあります。
「りんごが好き」と言うとき、頭の中にあるのは特定の1個のりんごではなく、「りんごというくだもの全体」ですよね。だから英語では、たくさんを表す形(複数形)を使って「I like apples.」と言うのです。
「好きなものは1個じゃ足りない!」とイメージしてみましょう。好きなくだものなら、1個と言わずたくさん食べたいはず。だから「I like ○○s.」とsをつける、と考えると忘れにくくなります。
今度は、友だちに好きなくだものを聞いてみましょう。
「Do you like ○○?」と聞かれたら、好きならYes, I do.、好きでなければNo, I don't.と答えます。YesかNoのあとに、I do / I don't をセットでつけるのが英語らしい答え方です。
| 聞き方 | 好きなとき | 好きじゃないとき |
|---|---|---|
| Do you like apples? | Yes, I do. | No, I don't. |
| Do you like bananas? | Yes, I do. | No, I don't. |
「好き」の中でも「いちばん好き」を伝えたいときは、favorite(フェイバリット=お気に入りの)という言葉を使います。
fruitは「くだもの」という意味です。「What's your favorite ○○?」は、くだもの以外にも色(color)や食べもの(food)など、いろいろな話題で使える便利な聞き方なので、形ごと覚えてしまいましょう。
くだものの英語は、お店やさんごっこの場面でも大活躍します。
ほしいものを伝えるときは「○○, please.」をつけると、ていねいな言い方になります。数もいっしょに伝えるときは、「Two apples」「Three bananas」のように、数+くだもの(sつき)の順番で言います。ここでも、2つ以上ならsがつくことに注目してください。
「Here you are.(はい、どうぞ)」と「Thank you!(ありがとう)」は、ものの受けわたしのときにいつでも使えるあいさつのセットです。
教室でよく行われるのが、くだものの英語を使ったビンゴゲームです。紙に9マスの表を書き、好きなくだものの絵や名前を1マスに1つずつ書き入れます。先生や友だちが英語でくだものの名前を言ったら、そのマスに丸をつけて、たて・よこ・ななめのどれかがそろったら「Bingo!」とさけびます。
このゲームのよいところは、聞く練習と言う練習が同時にできることです。読み上げる係になれば発音の練習に、聞く側になれば聞き取りの練習になります。家族でやるときは、冷蔵庫にある本物のくだものを見ながらやってみると、英語と実物が結びついて記憶に残りやすくなります。
なれてきたら、読み上げる文を単語だけでなく「I like peaches.」のような文の形にレベルアップしてみましょう。文の中からくだものの名前を聞き取る力は、そのまま聞く力の土台になります。
「I like apple.」と言ってしまうまちがいがいちばん多いです。
好きなものを言うときは、「I like ○○s.」とsをつけると覚えましょう。
「アップル」「オレンジ」とカタカナのまま言うと、英語では通じにくいことがあります。
appleは「アポー」のように最初を強く、orangeは「オーレンジ」のように、強く言う場所を意識しましょう。
Yes・Noだけでも伝わりますが、英語ではYes, I do. / No, I don't.まで言うのがふつうの答え方です。
セットのまま口ぐせにしてしまいましょう。
Q1 「私はぶどうが好きです」を英語で言うと?
A I like grapes.(sを忘れずに)
Q2 「Do you like peaches?」と聞かれて、好きなときの答えは?
A Yes, I do.
Q3 「いちばん好きなくだものは何?」を英語で言うと?
A What's your favorite fruit?
Q4 お店で「りんごを2つください」と言うには?
A Two apples, please.(数+くだものs+please)
この単元の隠れたポイントは複数形のsですが、3年生の段階では文法として説明するより、「I like apples.」という音のまとまりのまま何度も口に出すのが効果的です。買い物の場面で「これは英語でなんて言うんだっけ?」とくだものの名前を聞いてみたり、食卓で「Do you like ○○?」とクイズを出し合ったりすると、教室の外でも自然に定着していきます。まちがえても言い直させず、まず「言えたこと」をほめてあげるのが、英語を好きになる近道です。