スイッチも 電池も 使わない あそび。年上の 人だけが 知って いる わざが あります。教えて もらう ことで、世代を こえた つながりが 生まれる 単元です。
2年生の 生活科には、むかしの あそびに ちょうせんする 単元が あります。おじいちゃん、おばあちゃん、地いきの お年よりの 人たちが、子どもの ころに 楽しんだ あそびです。
| あそび | 道ぐ | どんな あそびか |
|---|---|---|
| けん玉 | けん玉 | 玉を さらに のせたり、けんに さしたり する |
| おてだま | 小さい ふくろ(豆入り) | 2つ 3つを 空中で なげて うける |
| あやとり | 1本の ひも | 指に かけて、ほうき・つばさ 等の 形を 作る |
| めんこ | あつ紙の カード | 地面の めんこを 風で ひっくり返す |
| おはじき | ガラスの 小さい 玉 | はじいて ぶつけ、当たった ものを もらう |
| こま | 木や 竹の こま | ひもを まいて 回し、回る 時間を きそう |
| だるまおとし | 木の 積み木 | 下から 木づちで たたいて 積み木を 抜く |
ゲーム機の あそびと ちがい、これらは 電気を 使いません。動くのは、道ぐと 自分の 手や 体だけ。それでも じゅうぶん おもしろい ── これが むかしの あそびの ふしぎな ところです。
この 単元の 中心は、あそびそのものより 「教えて もらう」 という 体験です。
教えて もらう ときは、ただ 見て いる だけでは じょうずに ならない ことに 気づきます。何回も 失敗して、コツを つかんで いきます。
「けんに 玉を さす」の コツを 教えて もらうと、「ひざを つかって リズムを 取ると いい」など、やって みないと 分からない ちえが たくさん 出て きます。教科書には 書いて いない、体で おぼえる こつです。
あそびを 教えて もらう 時間は、そのまま むかしの くらしを 聞く チャンスにも なります。
「そのころは どんな あそびを して いた?」「学校は どんな ようすだった?」──あそびの わざだけでなく、時代の ちがいも 聞けると、単元の 学びが 何倍にも 広がります。
むかしの あそびを 体けんした あと、今の あそびと くらべて みます。
| むかしの あそび | 今の あそび(ゲーム等) | |
|---|---|---|
| 使う もの | 木・ひも・小さい 道ぐ | ゲーム機・タブレット |
| 電気 | いらない | いる |
| 人数 | 1人でも、みんなでも | 1人でも、みんなでも |
| じょうずに なる 方法 | 自分の 手を くり返し 動かす | ボタンを 練習する |
| こわれたら | 糸を むすびなおす 等、直せる ことも | 買いかえる ことが 多い |
ちがいを 見つける ことが 目てきでは ありません。「どちらも 楽しい あそびだ」と 気づく ことが 大切です。道ぐが かわっても、「やって みたい」「じょうずに なりたい」という 気もちは、いつの 時代も 同じです。
そして むかしの あそびには、今の あそびに ない 良さも あります。電池が 切れても 遊べる こと、こわれても 自分で 直せる こと、教えて くれる 人と 会話が 生まれる こと。
むかしの あそびは、体で おぼえる あそびです。頭で 分かって いても、体が おぼえて いないと できません。
どちらも 「一発で できる」あそびでは ありません。できるまで くり返す ちからを、あそびを 通して 身に つけて いきます。これは 勉強でも スポーツでも 使える 大切な 力です。
おもしろいのは、コツを 言葉に できる 人と、体が おぼえて いるだけで うまく 説明できない 人が いる ことです。教えて くれる おじいちゃん・おばあちゃんの 中にも、「なんとなく できる」と 言う 人が います。そういう ときは、手や 体の うごきを よく 見て、まねする ことが 一番の 近道に なります。
また、めんこや こまも 同じように 体で おぼえる あそびです。めんこは 手首の スナップの きき方で 風の 起こし方が 変わり、こまは ひもの まきかたと 投げる いきおいで 回る 時間が 大きく 変わります。何回も 挑戦する 中で、「今のは いい 感じだった」「さっきより うまく いった」という 小さな 手ごたえを 積み重ねる ことが、この 単元の 学びに なります。
おてだまも けん玉も、大人でも 練習が いる あそびです。
「教えて くれた 人も、はじめは できなかった」 ことを 伝えると、あきらめずに 続けやすく なります。
むかしの 道ぐは、木や 布で できて いる ものが 多く、こわれやすい ものも あります。
「これは 大事に すると ずっと 使える」ことを 話し、ものを 大切に する 気もちを 育てます。
早く 自分で やりたくて、コツの 説明を さいごまで 聞かない ことが あります。
「まず 見て、まねして みよう」と 声を かけ、教えて くれる 人を 見る 習かんを つけます。
Q1 むかしの あそびは、今の ゲームと くらべて どんな とくちょうが ありますか。
A 電気を つかわないこと、こわれても 自分で 直せる ことが あります。
Q2 けん玉が じょうずに なるには、どうしたら いいですか。
A 一発で できると 思わず、同じ うごきを 何回も くり返す こと。
Q3 むかしの あそびを 家族に 教えて もらう とき、あそび方 いがいに 何を 聞くと いいですか。
A そのころの くらしや 学校の ようす。あそびを 通して、時代の ちがいを 知る ことが できます。
Q4 道ぐを 大切に する のは なぜですか。
A 手入れを すれば ずっと 使える から。むかしの 人は 物を 大切に くり返し 使って いました。
この 単元で いちばん 大事な ことは、「教えて くれた 人と、あそびを 通して 話す 時間を 持つ」ことです。じょうずに なる ことは、じつは いちばんの 目てきでは ありません。
クラスの みんなで 発表会を 開く 学校も あります。それぞれが 教えて もらった あそびを、友だちの 前で ひろうします。だれに、どこで、どんな ふうに 教えて もらったかを 話すと、聞いて いる 友だちも 自分の 家族の あそびを 思い出す きっかけに なります。
この単元は、祖父母や地域の高齢者との世代間交流を主なねらいとしています。もしご家庭にけん玉やおてだま、あやとりのひもがあれば、お子さんと一緒に挑戦してみてください。大人が下手でも構いません。「うまくいかない」姿を一緒に見せることが、失敗を恐れず挑戦する姿勢を育てます。
祖父母が近くにいない場合は、地域の児童館や公民館の「昔遊び教室」、図書館の関連本を活用する方法もあります。あそび方の動画を一緒に見てから実際にやってみると、コツをつかみやすくなります。
あそびの後には「おじいちゃん(おばあちゃん)の子どものころはどうだった?」と聞く時間もぜひ作ってください。この会話こそが、この単元がいちばん伝えたい「つながり」の体験になります。