2年 生活 町たんけん

町たんけん ──「知っている道」を初めてよく見る

毎日 通って いる 道。でも「あの 角に 何が ある?」と 聞かれると、答えられない。見て いる ようで 見て いない のです。

1年生の「学校たんけん」から 一歩 外へ

1年生では、学校の 中を たんけんしました。2年生では 学校の 外 へ 出て いきます。

1年 学校たんけん2年 町たんけん
場しょ学校の 中地いき(町)
会う 人先生・学校の 人知らない 大人
やる こと見る・聞くインタビューする
まとめかた絵・発表地図・ポスター・発表会

いちばん 大きな ちがいは、知らない 大人と 話す ことです。

お店の 人、ゆうびん局の 人、病院の 人。学校の 外に いる 大人と、目的を もって 話す ── これは 2年生に とって かなり 大きな 挑せんです。

そして この 経けんが、3年生の 社会科「店で はたらく 人」「学校の まわり」に まっすぐ つながって いきます。

「見て いる ようで 見て いない」

町たんけんの 出発点は、気づいて いない ことに 気づく ことです。

子どもに こう 聞いて みて ください。

ほとんど 答えられません。毎日 通って いるのに、です。

人は、目的が ないと 見ない からです。学校へ 行く ことが 目的なら、道は ただの 通り道。まわりの ものは 目に 入って いても、頭には のこりません。

だから 町たんけんでは 「見る 目的」を もって 歩きます。「お店を 数えよう」「はたらいて いる 人を さがそう」。目的が あると、同じ 道が まったく ちがって 見えます

行く 前に 予想する

たんけんに 行く 前に、「何が あると 思う?」と 予想させる と 効果的です。
予想して から 行くと、「思って いたのと ちがった!」 という おどろきが 生まれます。予想が 当たっても はずれても、どちらも 学びに なります。

インタビューの じゅんび

お店や しせつを 訪ねて、話を 聞きます。ここが この 単元の 中心です。

ただし、いきなり 行っても 何も 聞けません。じゅんびが 8割 です。

  1. 聞きたい ことを 考える 1人 2〜3つ
  2. 紙に 書いて おく その場で 思い出せないから
  3. あいさつを 練習する 「しつれいします。○年○組の ○○です」
  4. だれが 何を 聞くか 決める グループで 分たん
  5. お礼の ことばも 決めて おく 「ありがとうございました」

とくに ①聞きたい ことを 考える が むずかしいです。「何を 聞けば いいか 分からない」と なります。

そこで、質問の 型 を 用意します。

とくに「たいへんな こと」「うれしい こと」は、相手の 気もちが 聞ける よい 質問です。答えを 聞くと、子どもは その 仕事を 身近に 感じます。

メモの とりかた

聞いた ことを 全部 おぼえて おくのは むりです。メモ が 必要に なります。

でも 2年生に、話しながら 文を 書くのは できません。単語だけ、絵でも よい と 教えます。

△ 「おきゃくさんは 1日に 100人くらい 来ます」 → 書いて いる うちに 次の 話が 進む ○ 「100人」「たいへん→あさ4じ」「うれしい→ありがとう」 → 単語だけ。あとで 思い出せれば よい

そして、帰って きたら すぐ まとめる。時間が たつと 忘れます。教室に もどったら、すぐに メモを 見ながら 文に します。

この「メモを とって、あとで まとめる」流れは、3年生の 社会科見学、4年生の 調べ学習、そして 大人の 仕事まで、ずっと つかう 技じゅつです。2年生で その 第一歩を ふみます

地図に まとめる

たんけんの 結かは、地図 に まとめる ことが 多いです。

大きな 紙に 道を かき、見つけた ものを 書きこんで いきます。

ここで 大事な 気づきが 生まれます。地図は 上から 見た 図 だ、という ことです。

ふだん 子どもが 見て いるのは、横から の ながめ です。それを 上から 見た 形 に 直す ── これは かなり 高度な 思考です。

2年生では 正かくな 地図で なくて かまいません。道の つながりと、だいたいの 位置 が 合って いれば じゅうぶんです。

この 経けんが、3年生の 社会科で ならう 地図記号・方位 の 土台に なります。いきなり 地図記号を おぼえるのでは なく、自分で 地図を 作った 経けん が あってこそ、地図が 分かるように なるのです。

安全面の やくそく

学校の 外へ 出るので、安全の 約そくが 必要です。

とくに 「こまったら どうするか」 を 事前に 決めて おきます。「こども110番の 家」の ステッカーが どこに あるか、たんけんの ついでに 確にんして おくと 一石二鳥です。

この 学習は、安全に 町を 歩く 力 そのものです。地いきを 知って いる 子は、いざと いう ときに 自分で 動けます。

つまずきやすい ところ

その1 インタビューで 声が 出ない

いざ 相手の 前に 立つと 話せなく なる。
紙を 見ながらで よい と 伝えます。丸暗記させる 必要は ありません。
また、1人が 全部 話す 必要は ない。あいさつ担当、質問担当、お礼担当と 分けると、負たんが へります。

その2 メモが 取れない

書いて いる うちに 話が 進んで しまう。
単語だけ、絵でも よい と 事前に はっきり 伝えます。
また、役わりを 分ける のも 手です。聞く 人と 書く 人を 分ければ、両方 できます。

その3 「楽しかった」で 終わる

たんけんの 感想が「楽しかった」だけに なる。
「いちばん びっくりした ことは?」 と 聞きます。具体的な 場面を 思い出させると、内ようの ある 感想に なります。

やって みよう

Q1 通学ろに ある お店を、思い出せるだけ 挙げましょう。

A いくつ 出ましたか。明日 歩く ときに 数えて みると、思って いたより 多いはずです。

Q2 お店の 人に 聞きたい ことを 3つ 考えましょう。

A 「たいへんな こと」「うれしい こと」は、必ず よい 答えが 返って きます。

Q3 家から 学校までの 道を、地図に かいて みましょう。

A 上から 見た 形で かくのが ポイント。曲がり角と 目じるしが 入って いれば 合かくです。

Q4 町で はたらいて いる 人を 5人 あげられますか。

A お店の 人、ゆうびん屋さん、おまわりさん、バスの うんてん手、こうじの 人、ごみ収しゅうの 人 など。

Q4で 気づいて ほしい ことが あります。町は たくさんの 人の 仕事で 動いて いる という ことです。

朝、家を 出る 前に ごみが 集められ、道が そうじされ、お店が 開いて いる。ぜんぶ だれかが やって います。ふだんは 気に とめませんが、止まったら すぐ こまる ものばかりです。

1年生の 生活科で「家の 仕事は だれかが やって いる」と 学びました。町たんけんでは、それが 町ぜんたいに 広がります。自分の くらしが、たくさんの 人に ささえられて いる ── そこに 気づけたら、この 単元の いちばん 大事な ところを つかんで います。

まとめ

おうちの方へ

町たんけんのあと、ぜひ同じ道を一緒に歩いてみてください。「ここで何を見つけたの?」と聞くと、子どもは驚くほど詳しく話してくれます。学校で見つけたことを、家の人に説明する──これが最高の復習になります。
また、休日の買い物のときに「この道、どっちに行くと学校?」と聞いてみるのもおすすめです。地図の感覚は、実際に歩いて考えることでしか育ちません。
インタビューについては、家庭で練習台になってあげると効果的です。お子さんに大人役として質問してもらう。恥ずかしがる子も、家族相手なら練習できます。
なお、この単元で地域のお店に協力していただくことが多くあります。もし機会があれば、お子さんと一緒にお礼を伝えていただけると、次の年の子どもたちにもつながります。