2年 生活 みんなでつかう場所

みんなでつかう場所 ──「自分の家」との違いを知る

ルールを おぼえる 単元では ありません。なぜ その ルールが あるのか を、自分で 考える 単元です。

「みんなの もの」という 考えかた

世の中には、2しゅるいの 場しょが あります。

自分の 家みんなで つかう 場しょ
だれの もの自分たち家ぞくみんなの もの
いつ つかういつでも決められた 時間
声の 大きさじゆう場しょに よる
ものの あつかい自分の もの次の 人が つかう
こわしたら自分が こまるみんなが こまる

いちばん 大事な ちがいは 「次の 人が いる」 ことです。

公園の ブランコも、図書館の 本も、自分が 使いおわった あと、だれかが 使います。だから「使いおわったら 元に もどす」「こわさない」という きまりが 生まれます。

2年生では、こういう 場しょを 公共(こうきょう)の 場 と 言う ことも ならいます。むずかしい ことばですが、意味は「みんなの もの」と いう だけです。

どんな 場しょが あるか

場しょ何を する ところとくに 大事な こと
図書館本を 読む・借りるしずかに する、本を よごさない
公園あそぶ・休む順番を 守る、ごみを 持ち帰る
じどう館あそぶ・すごすおもちゃを かたづける、時間を 守る
えき・バスのりものに のるならぶ、走らない、席を ゆずる
スーパー買いものを する売りものを さわりすぎない
びょういんちりょうを うけるしずかに する、病気の 人が いる

この 表を 見ると、あることに 気づきます。場しょに よって、大事な ことが ちがう

図書館では しずかに しますが、公園では 大きな 声を 出しても かまいません。むしろ 公園で しずかに して いる 必要は ありません。

つまり、「どこでも しずかに」が ルールでは ない のです。その 場しょで 何を するか によって、必要な ことが 変わります。

きまりの わけを 考える

この 単元の 中心は、ルールの 理由を 考える ことです。

「しずかに しなさい」と 言われるより、なぜ しずかに するのか 分かって いる ほうが、ちゃんと 守れます。

ルールなぜ?
図書館で しずかに する本を 読む 人が 集中できなく なるから
公園で ごみを 持ち帰る次に 来る 人が 気もちよく 使えないから/動物が 食べて しまうから
ブランコの 順番を 守るみんなが 使いたいから。1人で ずっとは ずるい
えきで 走らない人に ぶつかる。ホームは 落ちたら あぶない
本を おりまげない次に 借りる 人が 読みにくい

理由を 考えて みると、ほとんどが 「ほかの 人が こまるから」 に なります。

これが 分かると、知らない ルールにも 対おうできる ように なります。はじめて 行った 場しょでも、「ここで こう したら、だれか こまるかな?」と 考えれば、だいたい 正しい 行動が できます。

ルールを 作って みる

逆の やりかたも おもしろいです。「もし ルールが なかったら どうなる?」 と 考えて みる。
「図書館で みんなが 大声で 話したら?」──「本が 読めない」「うるさくて 頭に 入らない」。
こう 考えると、ルールは だれかに 押しつけられた もの ではなく、みんなが こまらない ための 工夫 だと 分かります。

図書館を つかって みる

2年生の この 単元では、じっさいに 図書館へ 行く ことが 多いです。学校図書館か、地いきの 図書館です。

図書館には、しくみが たくさん あります。

とくに おもしろいのが 本の ならびかた です。図書館の 本は、てきとうに ならんで いる わけでは ありません。なかまごとに 分けて、番号を つけて ならべて あります。

だから「動物の 本が 見たい」と 思ったら、その ならびに 行けば、たくさん 見つかります。分けて ならべて あるから、さがせる のです。

これは 国語の「なかまの ことば」と 同じ 考えかたです。ものを グループに 分ける と 便利に なる ── 教科を こえて つながって います。

そして 借りたら 返す。あたりまえの ようですが、これは 「次の 人が いる」 ことの、いちばん はっきりした れいです。返さない 人が いると、その 本は だれも 読めません。

公園の きまり

公園は、子どもが いちばん よく 使う 公共の 場しょです。

公園には、ほかの 場しょと ちがう むずかしさが あります。いろいろな 人が 同じ 場しょを 使う ことです。

やりたい ことが ちがう 人が、同じ 場しょに います。だから ぶつかる ことが あります。

ここで 考える ことに なります。どう すれば みんなが 使えるか

これは ルールを おぼえる のでは なく、まわりを 見て 考える ことです。同じ 行動でも、まわりに だれが いるかで 良し悪しが 変わります。

「今、この 公園で ボールを 投げても だいじょうぶかな?」── こう 考えられる ように なる ことが、この 単元の 目ひょうです。

つまずきやすい ところ

その1 ルールを おぼえるだけに なる

「図書館は しずか」と 暗記して しまい、理由を 考えない。
「どうして しずかに するの?」 と 聞きます。理由が 言えれば、はじめての 場しょでも 応用できます。

その2 言われた ときだけ 守る

大人が 見て いる ときだけ 静かに する。
これは 理由が 分かって いない しるしです。「だれも 見て いなくても、こまる 人が いるかな?」と 考えさせます。
ごみを 捨てる 例が 分かりやすいです。だれも 見て いなくても、そこに ごみが ある ことは 変わりません。

その3 小さい 子に 合わせられない

公園で 小さい 子を 押しのけて しまう。悪気は なく、目に 入って いない ことが 多いです。
「まわりに だれが いる?」 と 声を かけて、見る 練習を します。
また、自分が 小さかった ころ、大きい 子に どう して もらったかを 思い出させるのも 有こうです。

やって みよう

Q1 図書館で しずかに するのは、どうしてですか。

A 本を 読む 人が 集中できなく なるから。理由が 言えたら 合かく です。

Q2 公園に ごみを 捨てたら、だれが こまりますか。

A 次に 来る 人、そうじを する 人、ごみを 食べて しまう かもしれない 動物。

Q3 図書館の 本に 番号が ついて いるのは なぜですか。

A もどす 場しょが 分かるように。同じ なかまの 本が 集まるので、さがしやすく なります。

Q4 はじめて 行った 場しょで、どう ふるまえば よいか まよったら?

A まわりの 人を 見る。みんなが しずかなら しずかに、ならんで いれば ならぶ。それでも 分からなければ、大人に 聞きます。

Q4の「まわりを 見る」は、じつは とても 大事な 力です。世の中には、はり紙に 書いて いない きまりが たくさん あります。

電車で けいたい電話で 話さない、びょういんの 待合室で 走らない ── どこにも「きんし」と 書いて いない ことも ありますが、みんな そう して います。まわりを 見て、その場に 合わせる ── これが できると、どこへ 行っても こまりません。

まとめ

おうちの方へ

公共のマナーは、学校で教わるより家庭で身につくものです。大人が実際にどう振る舞っているかを、子どもはよく見ています。
おすすめは、出かけた先で「ここではどうしたらいいと思う?」と聞いてみることです。答えを教える前に考えさせると、自分で判断する力が育ちます。
また、図書館は最もよい教材です。借りて返すという行為そのものが、「次の人がいる」ことの体験になります。返却日を守る経験は、約束を守る練習でもあります。
なお、注意するときは「だめ」だけでなく理由を添えてください。「走らないで、人にぶつかったら危ないから」──理由がある注意は、次の場面でも応用が効きます。