細長い コップの 水は 多く 見える。目は かんたんに だまされます。だから たんいが 必要に なります。
かさ とは、入れものに 入る 水などの 量 の ことです。「体積」と 言う ことも ありますが、2年生では「かさ」と よびます。
1年生の「おおきさくらべ」で、水の 量を くらべました。あの ときは 「どちらが 多い」 までしか 分かりませんでした。
2年生では、「どれだけ 多いか」 を 数で あらわします。そのために たんいを つかいます。
長さの ときと まったく 同じ 流れです。くらべる → 数で あらわす。算数は、この 順で 進んで いきます。
この 単元の 出発点は、見た目では 分からない という 経けんです。
ほとんどの 子が、最初は Aのほうが 多い と 答えます。水面が 高い からです。
でも じっさいに 同じ コップに うつしかえて みると、Bのほうが 多い ことも あります。予想と 結果が ちがう ── この おどろきが 大事です。
なぜ だまされるのか。高さ だけを 見て いる からです。かさは 高さ × 太さ で 決まるのに、目立つ 高さだけに 注もくして しまいます。
だから、同じ 入れものに うつして くらべる 必要が あります。そして、それを もっと 便利に した ものが たんい です。
| たんい | 読みかた | どれくらい | 身近な れい |
|---|---|---|---|
| L | リットル | いちばん 大きい | 牛にゅうパック1本 = 1L |
| dL | デシリットル | Lの 10分の1 | 小さい コップ1ぱいくらい |
| mL | ミリリットル | いちばん 小さい | スプーン1ぱい = 約5mL |
そして、いちばん 大事な 関係が これです。
ここで つまずく 子が 多いです。10と 100と 1000が 出て きて 混乱する からです。
整理する コツは、Lを 基じゅんに 考える ことです。
dL は あまり 見かけない たんい です。牛にゅうパックにも ペットボトルにも 書いて いません。じつは、生活の 中で dL を 使う ことは ほとんど ありません。
それでも 学校で ならうのは、10倍・100倍の 関係を 学ぶ 教ざい として 便利だからです。「dL は 学校で しか 会わない たんい」と 割りきって おぼえて しまうのが 早いです。
じっさいに 水を はかる ときは ます を つかいます。
読みかたの コツは、長さの ものさしと 同じです。
とくに ②目の 高さ が 大事です。上から のぞくと 実さいより 少なく 見え、下から 見ると 多く 見えます。真横から 見るのが 正しい 読みかたです。
これは 大人でも まちがえます。料理の 計量カップを 上から のぞいて はかる 人は 多いですが、正しくは 目の 高さに 持って くるか、置いて しゃがんで 見ます。
長さと 同じで、同じ たんいどうし なら 計算できます。
くり上がりが あると、少し むずかしく なります。
ここでも ひっ算の くり上がりと 同じ しくみ です。ただし、10で くり上がる のは dL → L の ときだけ。mL → dL は 100で くり上がります。
くり上がる 数が たんいに よって ちがう ── ここが 時こくの 60分と 同じで、まちがえやすい ところです。
感かくを 育てる ために、身近な ものの かさを 知って おく と 役に立ちます。
| もの | だいたいの かさ |
|---|---|
| 牛にゅうパック(大) | 1L |
| ペットボトル(大) | 500mL または 2L |
| かんジュース | 350mL |
| コップ1ぱい | 約 200mL |
| おふろ 1ぱい | 約 200L |
| スプーン1ぱい | 約 5mL |
この 感かくが あると、答えが おかしい ことに 気づけます。「コップ1ぱいは 5L」と 答えたら、明らかに おかしい。牛にゅうパック5本分に なって しまいます。
とくに 500mLの ペットボトル は、いちばん よく 目に する 基じゅんです。「これの 半分だから 250mL」「これ4本で 2L」── 基じゅんが あると、見当が つけられます。
おふろの 200L も おどろきの 数字です。牛にゅうパック 200本分。ふだん つかって いる 水の 多さ に 気づく きっかけに なり、4年生の 社会科「水は どこから」にも つながります。
生活で 見かけない ので、実感が わかない。
1L ますを 10こに 分けた 1つ分 と、じっさいに 見せます。1L の 牛にゅうを 10個の コップに 分ける と、1杯が 1dL です。
「1dL = 10mL」と おぼえて しまう。
1dL = 100mL です。1L=1000mL、1L=10dL なので、1000÷10=100。
混乱したら いつも L に もどして 考える のが 確実です。
上から のぞいて はかる。
ますを 机に 置き、しゃがんで 真横から 見る 練習を します。立ったままでは 必ず ずれます。
Q1 1L は 何dL ですか。何mL ですか。
A 10dL、1000mL。
Q2 3dL は 何mL ですか。
A 1dL=100mL なので、300mL。
Q3 2L5dL + 1L8dL は?
A dL: 5+8=13dL → 1L3dL。L: 2+1+1=4L。答え 4L3dL。
Q4 コップ1ぱいは、だいたい どれくらい? 5mL・200mL・5L から 選びましょう。
A 200mL。5mLは スプーン1ぱい、5Lは バケツ半分くらいです。
Q5 1L の 牛にゅうを、200mL の コップに 分けると 何ばい 取れますか。
A 1L=1000mL。1000 の 中に 200 は 5つ 入ります。答え 5はい。
Q5は じつは わり算の 問題です。2年生では まだ わり算を ならって いませんが、「200を 何回 たすと 1000に なるか」 と 考えれば 解けます。200、400、600、800、1000 ── 5回です。
このように、かさの 問題は 生活に 直けつして いて、しかも 考える 力を つかいます。数字だけの 計算より、ずっと 意味が つかみやすい ので、算数が 苦手な 子でも 取り組みやすい 単元です。
ぜひ、じっさいに 台所で やって みて ください。1L の パックから コップに 注いで いくと、本当に 5はい 取れます。計算した 答えが、目の 前で 確かめられる ── これは 算数の いちばん 楽しい 瞬間です。
かさの学習は、台所が最高の教室です。計量カップ、牛乳パック、ペットボトル。すべて教材になります。
おすすめは、料理の手伝いで「200mL 量って」と頼むことです。目盛りを読む練習が、そのまま実践になります。目線の高さで読むことも、自然と身につきます。
また「細いコップと太いコップ、どっちがたくさん入ると思う?」と予想させてから確かめる実験は、この単元の核心です。予想が外れる経験こそが、「見た目では分からない、だから測る」という理解につながります。
なお dL は日常でほぼ使いません。「学校で出てくる単位」と割り切って、1L=10dL の関係だけ確実にしておけば十分です。