2年 算数 長さ(cm・mm)

長さ(cm・mm)── 世界中で同じものさしを使う理由

1年生では「えんぴつ 何本分」で くらべました。でも それでは 人に よって 答えが ちがって しまいます

なぜ たんいが 必要なのか

1年生の「おおきさくらべ」では、クリップや えんぴつを つかって 長さを はかりました。

でも、これには 大きな 問題が あります。

Aさん: 「この 机は えんぴつ 8本分」 Bさん: 「ちがうよ、6本分だった」 → えんぴつの 長さが ちがう から

これでは 相手に 正しく 伝わりません。はかる ものが ちがえば、答えも ちがう からです。

そこで、世界中の 人が 同じ ものを つかう ように 決めました。それが cm(センチメートル) です。

日本の 1cmも、アメリカの 1cmも、ブラジルの 1cmも、まったく 同じ 長さです。だから「この 机は よこ 60cm」と 言えば、世界中の だれにでも 正しく 伝わります。

たんいとは、みんなで 決めた 共通の ものさし ── これが この 単元の いちばん 大事な 考えかたです。

cmと mm

2年生では 2つの たんいを ならいます。

たんい読みかた大きさこれくらい
cmセンチメートルゆびの はばくらい消しゴムの あつさ ≒ 1cm
mmミリメートルとても 細かい1円玉の あつさ ≒ 1mm

そして 大事な 関係が これです。

1 cm = 10 mm

ものさしを よく 見て ください。1cmの あいだに、細かい 目もりが 10こ あります。この 1つ分が 1mmです。

だから「3cm5mm」は、「3cmと あと 5mm」という いみです。ぜんぶ mmに すると 35mm。10ずつの まとまり という 考えかたは、100までの 数と まったく 同じ しくみです。

ものさしの つかいかた

正しく はかるには、いくつか コツが あります。

  1. 0の 目もりを はしに 合わせる いちばん 大事。1から 始めない
  2. ものさしを ぴったり つける うかせない、ななめに しない
  3. 真上から 読む ななめから 見ると ずれる
  4. 目もりの 数を 数える cmの あと、あまりの mmを 数える

とくに ①0に 合わせる が、いちばん 多い ミスの もとです。

ものさしの はしと 0の 目もりは、じつは 少し ずれて いる ことが あります。ものさしの はしが 少し 余って いる タイプです。ここを ものの はしに 合わせて しまうと、答えが ずれます。

1年生の「はしを そろえる」と 同じ

1年生で「くらべる ときは はしを そろえる」と ならいました。ものさしの 0を 合わせるのも、まったく 同じ 考えかたです。
どこから 数え始めるかを はっきり させる ── これが 測定の きほんです。

長さの たし算・ひき算

長さも 計算できます。ただし、同じ たんいどうし でしか 計算できません。

3cm5mm + 2cm2mm cmは cmどうし: 3 + 2 = 5cm mmは mmどうし: 5 + 2 = 7mm 答え: 5cm7mm

ひっ算の「位を そろえる」と 同じ 考えかたです。cmの ところと mmの ところを、それぞれ 計算します。

むずかしく なるのは、mmが 10を こえる ときです。

4cm8mm + 3cm6mm mm: 8 + 6 = 14mm → 14mm = 1cm4mm → 1cmを cmの ほうへ くり上げる cm: 4 + 3 + 1 = 8cm 答え: 8cm4mm

これは ひっ算の くり上がりと 同じ しくみ です。10 たまったら 上の 位へ 移す。数の しくみも 長さの しくみも、同じ 考えかたで できて います。

長さの 見当を つける

この 単元で ぜひ 育てたいのが、だいたいの 長さが 分かる 力です。

そのために、自分の 体を ものさしに する のが おすすめです。

体の 部分だいたいの 長さ(2年生)
人さしゆびの はば約 1cm
手の ひらの はば約 7〜8cm
親ゆびと 人さしゆびを 広げた 長さ約 12cm
ひじから 手首まで約 25cm

自分の 体で はかって おぼえて おけば、ものさしが なくても だいたい 分かる ように なります。

そして この 力は、答えの 見直しにも 役立ちます。「教科書の たては 何cm?」と 聞かれて「3cm」と 答えた 子は、たぶん 目もりを 読みまちがえて います。だいたいの 感かくが あれば、おかしい ことに 気づけます

ふだんから「これ、何cmくらいだと 思う?」→「はかって みよう」を くり返すと、この 力が どんどん 育ちます。

直線を かく

この 単元では、長さを はかる だけで なく 決められた 長さの 直線を かく ことも します。「6cm5mmの 直線を かきましょう」という 問題です。

はかるより、かく ほうが むずかしいです。手じゅんを 整理します。

  1. ものさしを 紙の 上に しっかり 置く 動かないように 手で おさえる
  2. 0の ところに 点を うつ スタート地点を 決める
  3. 6cm5mmの ところに 点を うつ 目もりを よく 見て
  4. 2つの 点を むすぶ ものさしの ふちに そって 線を 引く

コツは 先に 2つの 点を うつ ことです。いきなり 線を 引こうと すると、どこで 止めれば いいか 分からなく なります。

また、えんぴつは とがらせて おく ことも 大事です。太い 線では、1mmの ちがいが 分からなく なって しまいます。

この「点を 2つ うって むすぶ」という やりかたは、3年生の 円の 作図、4年生の 角の 作図、5年生の 合同な 図形と、これから ずっと つかいます。作図の きほん は、この 単元から 始まって います。

つまずきやすい ところ

その1 0に 合わせずに はかる

ものさしの はしから はかって しまう。「0を さがして、そこに 合わせる」 と 声に 出して 確にんします。

その2 mmの 目もりが 読めない

細かい 目もりを 数えるのは、2年生には むずかしい 作業です。
コツは 5mmの ところが 少し 長い 目もりに なって いる ことを 教える ことです。「5まで 一気に 見て、そこから 数える」と 楽に なります。

その3 cmと mmを ごちゃまぜに 計算する

「3cm5mm + 2cm」を「3+5+2」と して しまう。
たんいの ちがう 数は そのまま たせない と、はっきり 教えます。「りんご3こと みかん5こを たしても 8りんごには ならない」と たとえると 分かりやすいです。

やって みよう

Q1 7cm は 何mm ですか。

A 1cm=10mm なので、70mm

Q2 45mm は 何cm何mm ですか。

A 4cm5mm。10mmずつ まとめると 4つ できて、5mm あまります。

Q3 6cm7mm + 2cm5mm は?

A mm: 7+5=12mm → 1cm2mm。cm: 6+2+1=9cm。答え 9cm2mm

Q4 8cm3mm - 5cm6mm は?

A mmが 3-6で ひけない ので、cmから 1cm(=10mm)を 借ります。13-6=7mm。cmは 8が 7に なって 7-5=2cm。答え 2cm7mm

Q4は ひっ算の くり下がりと まったく 同じ しくみです。ちがうのは、10を 借りる 相手が 十の位では なく cmの ところ だという こと だけ。数の しくみが 分かって いれば、長さの 計算も 同じ やりかたで できる のです。

まとめ

おうちの方へ

この単元は、ものさしという道具を正しく使えるかどうかが中心です。学校では時間が限られるため、家庭で実際に測る経験を積ませると差がつきます。
おすすめは「何でも測ってみる」ことです。テレビのリモコン、お菓子の箱、家族の足のサイズ。測る前に「何cmくらいだと思う?」と予想させ、それから測る。この繰り返しで長さの感覚が育ちます。
また、指の幅が約1cmという体のものさしは一生使えます。買い物のとき「これ入るかな」と考えるときにも役立ちます。ぜひ一度、お子さんの指の幅を測ってみてください。