3けたに なると むずかしそうに 見えます。でも 手順は 2けたと まったく 同じ。増えるのは ミスの 機会だけ です。
まずは かんたんな ものから。
やる ことは 2けたの ときと 同じです。右から 順に、位ごとに 計算する。位が 1つ 増えた だけ です。
ここで あらためて 確にんしたいのが、ひっ算の 便利さ です。
「325+143」を 頭の 中で やろうと すると、300+100、20+40、5+3 を 同時に 考えないと いけません。かなり 大へんです。
ひっ算なら、1回に 1つの 位だけ 考えれば すみます。「5たす3は 8」── これは 1年生の 計算です。
どんなに 大きい 数でも、1けたの 計算に 分けて しまう。これが ひっ算の 発明の すごい ところです。だから 4けたでも 5けたでも、やりかたは 変わりません。
3けたに なると、くり上がりが 2回 おきる ことが あります。
ここで まちがえやすいのが、②で もう いちど くり上がる ところです。
「くり上がりは 1回だけ」と 思って いる 子は、十の位で 12に なった とき とまどいます。くり上がりは 何回でも おきます。
大事なのは くり上がった 1を 必ず 書く こと。2回 くり上がると、書く 数も 2つに なります。書かずに 頭で おぼえようと すると、必ず どこかで わすれます。
くり上がりの 1を 書く 場しょが 毎回 ちがうと、自分でも 分からなく なります。
いつも 同じ 場しょ(上の 位の すぐ 上に 小さく) と 決めて おきます。
2つ 並んでも、位が ずれて いなければ 混乱しません。
3けた+2けた、3けた-1けた など、けた数が ちがう 計算も 出て きます。
ここが 3けたの ひっ算で いちばん 多い ミス です。
ふせぐ 方法は 一つ。右はしを そろえる。左から 書き始めない。
もっと 確実な 方法も あります。足りない 位に 0を 書く。
0を 書けば、けた数が そろって 位が ずれません。慣れるまでは この やりかたが おすすめです。
慣れて きたら 0を 書かなくても よくなりますが、まちがえる 子には 有こう です。
ひき算で いちばん むずかしいのが、となりが 0の とき です。
借りたい 相手が 0。どう すれば よいでしょうか。
答えは、その また となり(百の位)から 借りる です。
これは 2年生に とって かなり むずかしい 計算です。2段階の くり下がり だからです。
お金で 考えると 分かりやすく なります。
両がえを 2回 する。これが 0からの くり下がりの 正体です。
けたが 大きく なるほど、ケタちがいの ミス が こわく なります。
そこで、計算する 前に だいたいの 答えを 予想して おく と 安心です。
| 問題 | だいたいの 見当 | 正しい 答え |
|---|---|---|
| 267 + 158 | 270+160=430 くらい | 425 |
| 512 - 289 | 500-300=200 くらい | 223 |
| 346 + 25 | 350+25=375 くらい | 371 |
予想と 答えが 近ければ、まず 安心です。大きく ちがったら、どこかで まちがえて います。
とくに 位が ずれた とき は、答えが とんでもない 数に なります。「346+25」で 位を まちがえると 596 に なったり します。見当を つけて おけば、すぐ 気づけます。
この「見当を つける」力は、4年生の がい数 で 本かく的に ならいます。2年生の うちから「だいたい いくつに なりそう?」と 聞く 習かんが あると、自然に 育ちます。
3けたの 計算は、生活の 場面に よく 出て きます。とくに お金 です。
385円の 本と、240円の ノートを 買います。合わせて いくら?
385 + 240 = 625円
500円 持って います。360円の おかしを 買うと、のこりは いくら?
500 - 360 = 140円
ここで 気を つけたいのが、問題文を 読んで 式を 立てる 部分です。計算が できても、式が 立てられない 子は います。
1年生で ならった 見分けかたが、そのまま つかえます。
数が 大きく なっても、場面の 見分けかたは まったく 同じ です。
もし 迷ったら、数を 小さく して 考えて みる。「385と240」で 分からなければ、「3と2なら どうする?」と 考えます。式が 決まったら、もとの 数で 計算します。
この やりかたは 6年生まで つかえる 方法です。数の 大きさに まどわされない ── これも 大事な 力です。
圧とう的に 多い ミス。右はしを そろえる、または 足りない 位に 0を 書く。マス目ノートを つかうのも 有こうです。
1回目は できるのに、十の位で また くり上がる ことに 気づかない。
くり上がりは 何回でも おきる と 教え、必ず 書く ことを 徹底します。
「0から 借りられない」で 手が 止まる。
お金の 両がえ で 見せます。10円玉が なければ 100円玉を くずす。この たとえで 多くの 子が 納とくします。
それでも むずかしければ、「305は 30と5」ではなく「300と0と5」 と 位ごとに 分けて 書き出す ところから 始めます。
Q1 458 + 267 を ひっ算で。
A 一の位 8+7=15(5を書き1くり上げ)、十の位 1+5+6=12(2を書き1くり上げ)、百の位 1+4+2=7。答え 725。
Q2 523 + 48 を ひっ算で。位に 注いです。
A 48は 十の位と一の位 にそろえます。答え 571。
Q3 400 - 156 を ひっ算で。
A 十の位が 0なので 百の位から 2段階で 借ります。答え 244。
Q4 Q3の 答えを たし算で 確かめましょう。
A 244+156=400。もとの 数に もどれば 正かいです。
3桁の筆算で間違えたとき、まず「計算間違いか、位のずれか、繰り上がりの書き忘れか」を見分けてください。原因によって対策がまったく違います。
桁数の違う計算での位のずれは、マス目ノートを使うだけで大きく減ります。学年に合ったマスの大きさのノートを選んでください。
0からの繰り下がりは、2年生で最も難しい計算です。100円玉・10円玉・1円玉を実際に並べて両替してみせると、多くの子が納得します。手を動かして体験させるのが一番の近道です。
また、答えが出たら「だいたい合ってる?」と一言聞く習慣をつけると、桁違いのミスはほぼなくなります。この感覚は4年生の概数につながる大事な力です。