2年 国語 ことばの いみ

ことばのいみ ── 主語と述語がそろっているか

1年生の「だれが・どうする」に、名前が つきます。それだけの ことに 見えて、じつは 文を 見る 目が 変わります。

主語と 述語

「ことばの いみ」の 単元では、まず 文の 組み立てから 見て いきます。1年生では「だれが」「どうする」と 言って いた ものに、2年生では 正しい 名前を つけます。

1年生の 言いかた2年生の 言いかたれい
だれが・何が主語(しゅご)、花
どうする・どんなだ述語(じゅつご)走る、赤い、生徒だ

名前が ついた だけ、と 思うかも しれません。でも これには 意味が あります。名前が ある ものは、話題に できる からです。

「この 文、主語が ないよ」「述語は どれ?」── こういう 会話が できるように なります。文の 中身を 分けて 見る 目が 育ちます。

述語から さがす

主語と 述語を 見つける とき、述語から さがす のが コツです。

「きのう ぼくは 公園で 大きな 犬を 見た。」 ① 述語を さがす → 文の 最後「見た」 ② 「だれが 見た?」と 聞く → 「ぼくは」 → 主語は「ぼくは」

日本語の 述語は ほぼ 文の 最後 に あります。だから 見つけやすい。そして 述語が 決まれば、「だれが?」と 聞くだけで 主語が 出て きます。

主語から さがそうと すると、「きのう」「公園で」など、まぎらわしい ことばに ひっかかります。述語 → 主語の 順 が 確実です。

主語が ない 文も ある

日本語には、主語を 言わない 文 が たくさん あります。

「おはよう。」 → 主語なし 「あついね。」 → 主語なし 「学校へ 行きます。」 → 主語(わたしは)が かくれて いる

英語では「I go to school.」と、必ず I(わたし)を 言います。でも 日本語では 言いません。言わなくても 分かる から です。

これは 日本語の とくちょうで、まちがいでは ありません。ただし 作文では 注い が 必要です。主語を 書かないと、だれの 話か 分からなく なる ことが あります。

△ 「公園へ 行った。ブランコに のって いた。」 → だれが のって いた? 自分? ほかの 子? ○ 「公園へ 行った。友だちが ブランコに のって いた。」 → はっきり する

途中で 主語が 変わる ときは、必ず 書く。これが 作文の 大事な ルールです。

主語と 述語が 合って いるか

2年生で 出て くる もう 一つの 大事な 見かたが、主語と 述語が つながって いるか です。

× 「ぼくの ゆめは、サッカー選手に なりたいです。」 主語: ぼくの ゆめは 述語: なりたいです → ゆめが なりたい? おかしい ○ 「ぼくの ゆめは、サッカー選手に なる ことです。」 ○ 「ぼくは、サッカー選手に なりたいです。」

これは 大人でも やって しまう まちがいです。文が 長く なると、書きはじめた ときの 主語を わすれて しまうのです。

ふせぐ 方法は かんたんです。書きおわったら、主語と 述語だけを つなげて 読む。「ゆめは…なりたいです」── ここで おかしいと 気づけます。

この チェックの しかたは、6年生でも 中学でも つかえます。作文の 見直しの 第一歩 です。

なかまの ことば

この 単元では、ことばを グループに 分ける 活どうも します。

まとめる ことばなかまの ことば
動物犬、ねこ、うさぎ、ぞう、きりん
くだものりんご、みかん、バナナ、いちご
のりもの電車、バス、ひこうき、船
赤、青、黄色、みどり
天気晴れ、くもり、雨、雪

ここで 学ぶのは、ことばには 上下の 関係が ある という ことです。「犬」は「動物」の 中の 一つ。「動物」は「生きもの」の 中の 一つ。

この 見かたが なぜ 大事か。説明する ときに 使える からです。

「トラって 何?」と 聞かれた とき、「トラは 動物 です。しま模様が あって、大きくて…」と 答えられます。まず 大きな グループを 言ってから、細かい 説明を する ── これが 説明の 型です。

この 型は、2年生の 説明文の 学習にも、3年生の 報告する 文章にも、そのまま つかえます。

反対の ことば、にた ことば

ことばの 関係には、ほかにも いろいろ あります。

反対の ことば

大きい ⇔ 小さい 多い ⇔ 少ない 上 ⇔ 下 行く ⇔ 来る あつい ⇔ さむい 入る ⇔ 出る

反対の ことばを 知ると、ことばの 意味が はっきり します。「大きい」の 意味は、「小さい」と くらべて はじめて はっきり するからです。

にた いみの ことば

大きい ≒ 大きな、でかい、巨大な うれしい ≒ たのしい、よろこばしい 言う ≒ 話す、しゃべる、告げる

にた ことばを たくさん 知って いると、作文の 表げんが ゆたかに なります。「たのしかった」ばかりに ならず、「うれしかった」「わくわくした」と 使い分けられます。

ただし、にた ことばでも ぴったり 同じでは ありません。「でかい」は くだけた 言いかたで、作文には むきません。場面に よって 使い分ける ことも、少しずつ おぼえて いきます。

こそあどことば

2年生では 「これ・それ・あれ・どれ」 の なかまも ならいます。頭の 文字を とって こそあどことば と よばれます。

こ(近い)そ(相手に 近い)あ(どちらからも 遠い)ど(分からない)
ものこれそれあれどれ
場しょここそこあそこどこ
方こうこちらそちらあちらどちら
ようすこんなそんなあんなどんな

使い分けは きょり で 決まります。自分に 近ければ「こ」、相手に 近ければ「そ」、どちらからも 遠ければ「あ」。

この ことばは とても 便利ですが、使いすぎると 分からなく なります

△ 「それを あそこに 置いて、これで やって。」 → 何を どこに 置く? さっぱり 分からない

目の 前で 指さしながら 話す ときは 通じますが、文章では 通じません

作文で「それ」「これ」を つかう ときは、それが 何を さして いるか、前に 書いて ある 必要が あります。

○ 「公園で ボールを 見つけた。それを 交番に とどけた。」 → 「それ」=ボール。前に 書いて あるので 分かる

この「さししめす ことばが 何を さして いるか」は、読解問題で ひんぱんに 問われます。「『それ』とは 何ですか」という 問題です。
答えは ほぼ かならず その 前に 書いて あります。この きまりを 知って いるだけで、正答率が 大きく 変わります。

つまずきやすい ところ

その1 主語を 「〜が」だけだと 思って いる

主語には「が」だけでなく 「は」「も」 も つきます。「ぼく」「わたし」。
「が」しか さがせないと、多くの 主語を 見のがします。「だれが?」と 聞いて 出て くる ことば が 主語、と おぼえます。

その2 述語が 文の 途中に あると 見つけられない

「走った、ぼくは。」の ような 言いかた(倒置)も あります。ただし 2年生では ほとんど 出て きません。
それより、「〜て、〜た」と 述語が 2つ ある 文 に 注いです。「公園へ 行って、あそんだ。」この 場合、述語は「あそんだ」です。

その3 なかま分けの 答えが 1つだと 思う

「りんご」は「くだもの」でも「食べもの」でも「赤い もの」でも 正しいです。
分けかたは いくつも ある と 教えます。「どういう 分けかたを した?」と 理由を 聞くのが 大事で、答えを 1つに しぼる 必要は ありません。

やって みよう

Q1 「白い 花が きれいに さいた。」の 主語と 述語は?

A 述語は「さいた」、主語は「花が」。まず 述語から さがします。

Q2 「ぼくの すきな ことは、サッカーが すきです。」を 直しましょう。

A 「ぼくの すきな ことは、サッカーです。」または「ぼくは サッカーが すきです。」

Q3 「明るい」の 反対の ことばは?

A 暗い。反対の ことばを 知ると、意味が はっきり します。

まとめ

おうちの方へ

主語・述語という用語は、この先ずっと使い続けるものです。ここで「なんとなく分かる」状態で通り過ぎると、5年生の複雑な文の分析でつまずきます。
家庭でできる練習は、お子さんの書いた作文を一緒に読むときに「これ、誰がしたことなの?」と聞くことです。主語が抜けていて分かりにくい箇所が、自然と見つかります。
特に「ぼくの夢は〜なりたいです」というねじれは、大人でもやってしまう間違いです。作文を書いたら主語と述語だけをつなげて読む習慣は、大学生になっても役立ちます。今のうちに身につけておく価値があります。