1年生の「だれが・どうする」に、名前が つきます。それだけの ことに 見えて、じつは 文を 見る 目が 変わります。
「ことばの いみ」の 単元では、まず 文の 組み立てから 見て いきます。1年生では「だれが」「どうする」と 言って いた ものに、2年生では 正しい 名前を つけます。
| 1年生の 言いかた | 2年生の 言いかた | れい |
|---|---|---|
| だれが・何が | 主語(しゅご) | 犬が、花は |
| どうする・どんなだ | 述語(じゅつご) | 走る、赤い、生徒だ |
名前が ついた だけ、と 思うかも しれません。でも これには 意味が あります。名前が ある ものは、話題に できる からです。
「この 文、主語が ないよ」「述語は どれ?」── こういう 会話が できるように なります。文の 中身を 分けて 見る 目が 育ちます。
主語と 述語を 見つける とき、述語から さがす のが コツです。
日本語の 述語は ほぼ 文の 最後 に あります。だから 見つけやすい。そして 述語が 決まれば、「だれが?」と 聞くだけで 主語が 出て きます。
主語から さがそうと すると、「きのう」「公園で」など、まぎらわしい ことばに ひっかかります。述語 → 主語の 順 が 確実です。
日本語には、主語を 言わない 文 が たくさん あります。
英語では「I go to school.」と、必ず I(わたし)を 言います。でも 日本語では 言いません。言わなくても 分かる から です。
これは 日本語の とくちょうで、まちがいでは ありません。ただし 作文では 注い が 必要です。主語を 書かないと、だれの 話か 分からなく なる ことが あります。
途中で 主語が 変わる ときは、必ず 書く。これが 作文の 大事な ルールです。
2年生で 出て くる もう 一つの 大事な 見かたが、主語と 述語が つながって いるか です。
これは 大人でも やって しまう まちがいです。文が 長く なると、書きはじめた ときの 主語を わすれて しまうのです。
ふせぐ 方法は かんたんです。書きおわったら、主語と 述語だけを つなげて 読む。「ゆめは…なりたいです」── ここで おかしいと 気づけます。
この チェックの しかたは、6年生でも 中学でも つかえます。作文の 見直しの 第一歩 です。
この 単元では、ことばを グループに 分ける 活どうも します。
| まとめる ことば | なかまの ことば |
|---|---|
| 動物 | 犬、ねこ、うさぎ、ぞう、きりん |
| くだもの | りんご、みかん、バナナ、いちご |
| のりもの | 電車、バス、ひこうき、船 |
| 色 | 赤、青、黄色、みどり |
| 天気 | 晴れ、くもり、雨、雪 |
ここで 学ぶのは、ことばには 上下の 関係が ある という ことです。「犬」は「動物」の 中の 一つ。「動物」は「生きもの」の 中の 一つ。
この 見かたが なぜ 大事か。説明する ときに 使える からです。
「トラって 何?」と 聞かれた とき、「トラは 動物 です。しま模様が あって、大きくて…」と 答えられます。まず 大きな グループを 言ってから、細かい 説明を する ── これが 説明の 型です。
この 型は、2年生の 説明文の 学習にも、3年生の 報告する 文章にも、そのまま つかえます。
ことばの 関係には、ほかにも いろいろ あります。
反対の ことばを 知ると、ことばの 意味が はっきり します。「大きい」の 意味は、「小さい」と くらべて はじめて はっきり するからです。
にた ことばを たくさん 知って いると、作文の 表げんが ゆたかに なります。「たのしかった」ばかりに ならず、「うれしかった」「わくわくした」と 使い分けられます。
ただし、にた ことばでも ぴったり 同じでは ありません。「でかい」は くだけた 言いかたで、作文には むきません。場面に よって 使い分ける ことも、少しずつ おぼえて いきます。
2年生では 「これ・それ・あれ・どれ」 の なかまも ならいます。頭の 文字を とって こそあどことば と よばれます。
| こ(近い) | そ(相手に 近い) | あ(どちらからも 遠い) | ど(分からない) | |
|---|---|---|---|---|
| もの | これ | それ | あれ | どれ |
| 場しょ | ここ | そこ | あそこ | どこ |
| 方こう | こちら | そちら | あちら | どちら |
| ようす | こんな | そんな | あんな | どんな |
使い分けは きょり で 決まります。自分に 近ければ「こ」、相手に 近ければ「そ」、どちらからも 遠ければ「あ」。
この ことばは とても 便利ですが、使いすぎると 分からなく なります。
目の 前で 指さしながら 話す ときは 通じますが、文章では 通じません。
作文で「それ」「これ」を つかう ときは、それが 何を さして いるか、前に 書いて ある 必要が あります。
この「さししめす ことばが 何を さして いるか」は、読解問題で ひんぱんに 問われます。「『それ』とは 何ですか」という 問題です。
答えは ほぼ かならず その 前に 書いて あります。この きまりを 知って いるだけで、正答率が 大きく 変わります。
主語には「が」だけでなく 「は」「も」 も つきます。「ぼくは」「わたしも」。
「が」しか さがせないと、多くの 主語を 見のがします。「だれが?」と 聞いて 出て くる ことば が 主語、と おぼえます。
「走った、ぼくは。」の ような 言いかた(倒置)も あります。ただし 2年生では ほとんど 出て きません。
それより、「〜て、〜た」と 述語が 2つ ある 文 に 注いです。「公園へ 行って、あそんだ。」この 場合、述語は「あそんだ」です。
「りんご」は「くだもの」でも「食べもの」でも「赤い もの」でも 正しいです。
分けかたは いくつも ある と 教えます。「どういう 分けかたを した?」と 理由を 聞くのが 大事で、答えを 1つに しぼる 必要は ありません。
Q1 「白い 花が きれいに さいた。」の 主語と 述語は?
A 述語は「さいた」、主語は「花が」。まず 述語から さがします。
Q2 「ぼくの すきな ことは、サッカーが すきです。」を 直しましょう。
A 「ぼくの すきな ことは、サッカーです。」または「ぼくは サッカーが すきです。」
Q3 「明るい」の 反対の ことばは?
A 暗い。反対の ことばを 知ると、意味が はっきり します。
主語・述語という用語は、この先ずっと使い続けるものです。ここで「なんとなく分かる」状態で通り過ぎると、5年生の複雑な文の分析でつまずきます。
家庭でできる練習は、お子さんの書いた作文を一緒に読むときに「これ、誰がしたことなの?」と聞くことです。主語が抜けていて分かりにくい箇所が、自然と見つかります。
特に「ぼくの夢は〜なりたいです」というねじれは、大人でもやってしまう間違いです。作文を書いたら主語と述語だけをつなげて読む習慣は、大学生になっても役立ちます。今のうちに身につけておく価値があります。