2年 国語 ていねいな言い方とふつうの言い方

「です・ます」と「だ・である」── 1つの文章で まぜない

「犬が 走る。」も「犬が 走ります。」も、どちらも 正しい 日本語です。でも、この 2つを 同じ 文章の 中で まぜて 使う と、読む 人は なんだか へんだと 感じます。この 文章では、ていねいな言い方とふつうの言い方の 2つを、くらべながら 覚えます。

2つの言い方がある

文の おわりには、大きく 2つの タイプが あります。

タイプ文の おわりれい
ていねいな言い方です・ます・ました犬が 走ります。これは 本です。
ふつうの言い方だ・る・た・である犬が 走る。これは 本だ。

どちらも 文ほうとしては まちがって いません。ちがうのは、相手に どんな きもちで 話しかけて いるか です。「です・ます」は、少し きちんと した 言い方。「だ・である」は、気の おけない、くだけた 言い方です。

どちらを 使う? 文しょうの しゅるいで 決まる

どちらが 正しいのでは なく、書く 文しょうの しゅるいで 決める のが ルールです。

たとえば 日記に「今日は 遠足だった。とても 楽しかった。」と 書くのは しぜんです。これを「今日は 遠足でした。とても 楽しかったです。」と 書く 子も いますが、どちらも まちがいでは ありません。日記は じぶん 自身が 読む 文しょうなので、好きな ほうを えらべます。

ところが、先生や クラスの みんなに とどける 手紙や 発表げんこうは ちがいます。相手が いる ので、ていねいな言い方を つかうのが きほんです。

1つの文しょうで まぜると、へんになる

いちばん 多い しっぱいは、どちらを つかうかを さいしょに 決めずに 書きはじめる ことです。つぎの 文しょうを 読んで みましょう。

× 「きょうは 公園に 行った。花が きれいに さいていました。鳥の 声も 聞こえる。とても いい 気もちでした。」

内ようは ちゃんと つながって いますが、文の おわりが「行った・さいていました・聞こえる・気もちでした」と、ばらばらです。読む 人は 1つの 文しょうの 中で、きちんと した 人と くだけた 人が、交ごに 話して いる ような、ふしぎな かんじを 受けます。

なおすときは、どちらかに そろえる だけです。

○ ふつうの言い方で そろえる 「きょうは 公園に 行った。花が きれいに さいていた。鳥の 声も 聞こえた。とても いい 気もちだった。」 ○ ていねいな言い方で そろえる 「きょうは 公園に 行きました。花が きれいに さいていました。鳥の 声も 聞こえました。とても いい 気もちでした。」

どちらに そろえても、内ようは まったく 同じです。そろえる こと そのものが、読みやすさを 作る のだと 分かります。

見分け方・チェックの コツ

長い 文しょうを 書いた あと、まぜて いないかを たしかめる コツが あります。

ふたりで できる 「見つけっこ」あそび

この 力は、見分けの れんしゅうを くりかえす ほど、はやく つきます。おうちの 人や 友だちと できる、かんたんな あそびを 2つ しょうかいします。

その1・まるつけ リレー 教科書の 文しょうを 1だん よみます。文の おわりに 丸(。)が ある ところに、ゆびで そっと ふれながら「です・ます」か「だ」かを 声に 出します。「行きました・です」「食べる・だ」と、1文ずつ こうたいで 言って いく だけです。本に よって 文体が ちがう ことに も 気づけます。説明文は「です・ます」が 多く、物語文は 場面に よって どちらも 出て くる、など。

その2・そろえかえ クイズ わざと 文体を まぜた 短い 文しょうを 1つ 出し合います。「公園に 行く。楽しかったです。」のような 文です。相手は それを ふつうの言い方だけ、または ていねいな言い方だけに そろえて 言いかえます。1つの 内ようを 2しゅるいの 言い方で 言える ように なると、どちらの 文しょうも、じぶんの 力で 書けるように なります。

気をつけたい 2つの おとしあな

おとしあな①・会話文(「 」の 中)は べつ あつかい。 「 」の 中は、その 人が 本当に 話した ことばです。物語が ていねいな言い方で 書かれて いても、気の 強い 子の 会話文が「もう やめて。」と ふつうの言い方に なるのは、まちがいでは ありません。会話文は キャラクターらしい 言い方を そのまま 生かします。文体を そろえる ルールは、せつめいする 文の 部分だけ に あてはまります。

おとしあな②・「です」の 後ろに 「だ」を つける かんちがい。 「これは 本ですだ。」のような 文を 見かける ことが あります。「です」と「だ」は 同じ やくわりの ことばなので、2つ いっしょに つかう ことは できません。どちらか 1つを えらびます。

やって みよう

Q1 「公園で ボールを ける。たのしかったです。」を、ていねいな言い方だけで そろえましょう。

A 「公園で ボールを けりました。たのしかったです。」文の おわりを 両方 「です・ます」の なかまに します。

Q2 お礼の 手紙を 書く とき、ふつうの言い方と ていねいな言い方、どちらを 使うのが きほんですか。りゆうも 答えましょう。

A ていねいな言い方。手紙は 読む 人が 決まって いて、その 人に とどける 文しょうだから。

Q3 物語の 中の 会話文「 」の 中は、文体を そろえる ルールの 対象に なりますか。

A ならない。会話文は 登場人物が 話した ままの 言い方を 生かすので、せつめいの 部分だけ そろえれば よい。

Q4 「これは 本ですだ。」は、どこが まちがって いますか。正しい 文に なおしましょう。

A 「です」と「だ」を いっしょに つかって いる のが まちがい。「これは 本です。」か「これは 本だ。」の どちらか 1つに なおす。

3年生より あとに つながる 話

文体を そろえる 力は、2年生だけの 話では ありません。学年が 上がって 作文や しょうかい文、新聞づくりの 文しょうが ふえて いくと、「だれに とどける 文しょうか」を 考える 場面が ずっと ふえて いきます。発表げんこうを ていねいな言い方で 書き、メモだけは ふつうの言い方で 短く まとめる、という 書き分けも できる ように なります。そのときに こまらない ために、まずは 2年生の うちに「そろえる」という かんかくを、作文の たびに くりかえして おく ことが たいせつです。

まとめ

おうちの方へ

敬体(です・ます)と常体(だ・である)の統一は、2年生の作文指導で最初につまずきやすい点です。文法的な間違いではなく「読みやすさ」の問題なので、本人は書いている最中は気づきにくく、読み返したときに初めて発見できます。
家庭でできるのは「読み返しの一声」です。書き終えた作文を声に出して読んでもらい、「です・ますと、だ、どっちかにそろってる?」と聞いてみてください。耳で聞くとリズムのずれに気づきやすく、赤を入れるより自分で直せたほうが定着します。
注意点として、会話文「 」の中は統一ルールの対象外です。登場人物のせりふまで「です・ます」に直してしまうと、むしろ不自然な文章になるため、地の文(説明の部分)だけを見るよう伝えてください。