1年生は「何が おきたか」を 追いました。2年生では 「どこで 話が 動いたか」 に 目を むけます。
| 1年生 | 2年生 | |
|---|---|---|
| 読みかた | できごとを 順に 追う | 場面ごとに 分けて 読む |
| 人物 | だれが 出て くるか | その人が どう 変わったか |
| 気もち | うれしい・かなしい | 気もちの 変化 と その理由 |
| 文しょうの 長さ | 短い | 長く なる(場面が いくつも) |
いちばんの ちがいは、物語が 長く なる ことです。1年生の 教科書の 物語は 見開き 2ページほどでしたが、2年生では 何ページにも わたります。
長い 文しょうを そのまま 頭に 入れるのは むずかしい。だから 分けて 読む 方法を 学びます。それが「場面」です。
場面とは、同じ 時・同じ 場しょで つづいて いる ひとまとまり です。
つぎの どれかが 変わったら、場面が 変わった と 考えます。
そして この 3つは、文しょうの 中に ことばで 書いて あります。
だから こういう ことばに 線を 引く。これが この 単元の 中心作業です。
教科書の 物語を 読みながら、時や 場しょを あらわす ことばに 線を 引く。
引きおわると、物語が 自ぜんに 3つや 4つの まとまりに 分かれます。これが 場面です。
「この お話は 4つの 場面で できて いるね」と 分かると、長い 文しょうが とつぜん 見わたせるように なります。
場面に 分けたら、つぎは それぞれの 場面で 何が おきたか を 一言で まとめます。
| 場面 | いつ・どこ | おきた こと |
|---|---|---|
| ① | あさ・家 | おつかいを たのまれる |
| ② | 昼・道 | 友だちに 会って あそぶ |
| ③ | 夕方・店 | 店が しまって いた |
| ④ | よる・家 | 正直に 話して あやまる |
この 表を 作ると、物語の 全体が 見えます。そして、どこで 話が 大きく 動いたかも 分かります。この 例なら ③です。
物語には たいてい 「大きく 変わる ところ」 が あります。うまく いって いたのに 困った ことが おきる、または 困って いたのが 解けつする。そこが 物語の 山ば です。
「いちばん ドキドキした ところは どこ?」と 聞くと、多くの 子は この 山ばを 選びます。感かくで 分かって いるのです。それを 場面の 表と つなげて 意しきさせる のが、2年生の 学習です。
1年生でも「気もち」を 考えました。2年生では もう 一歩 進めて、気もちの 変化 を 読みます。
ポイントは 「なぜ 変わったのか」 です。気もちは かってに 変わりません。必ず 何か おきごとが あって 変わります。
そして、気もちを 読む 手がかりは 文しょうの 中に あります。
| 手がかり | 本文の 書きかた | 読みとれる 気もち |
|---|---|---|
| 行動 | 走って 帰った | あせって いる |
| 会話 | 「どうしよう…」 | こまって いる |
| 体の ようす | 下を むいた | はずかしい・落ちこんで いる |
| まわりの ようす | 空が 暗く なって きた | 不安が 大きく なる |
とくに まわりの ようす(情景) が 気もちを あらわす、という ことに 気づけると 大きな 一歩です。雨が ふる 場面は かなしい こと、晴れる 場面は うれしい ことが おきる ── 物語には こういう しかけが よく あります。
2年生の 音読は、ただ 読むだけでは ありません。気もちが 伝わるように 読む ことが 目ひょうに なります。
これは 演ぎの 練習では ありません。気もちが 分かって いないと、読み分けられない からです。
つまり、音読の しかたを 聞けば、その子が 内ようを 分かって いるか どうかが 分かります。「」の 中を ふつうに 読んで しまう 子は、まだ 場面が つかめて いない ことが 多いです。
逆に、気もちを こめて 読める ように なった 子は、読解力も ついて います。音読は 読解の 発表 と 言えます。
2年生の 物語の 読みかたで、もう 一つ 大事な ものが あります。くらべる ことです。
物語は、たいてい 主人公が 何か 変わって 終わります。できなかった ことが できるように なる、こわかった ものが 平気に なる、けんかして いた 相手と 仲直りする。
だから 最初の 場面と 最後の 場面を 見くらべる と、その 物語が 何を 伝えたかったのかが 見えて きます。
2人以上 出て くる 物語では、それぞれの ちがい に 注目します。
同じ できごとが おきても、人に よって 反のうが ちがいます。かたほうは 平気なのに、もう かたほうは こまって いる。そのちがいが、話を 動かします。
「二人は どこが ちがう?」と 聞いて みて ください。人物の 見かたが ぐっと 深く なります。
さいごに、自分だったら どうするか を 考えます。これは 読解では ありませんが、物語を 自分の ものに する 大事な 作業です。
ただし、本文の 読みとりが 先 です。順ばんを まちがえると、想ぞうだけの 読みに なって しまいます。
どこで 切れば いいか 分からない。
時と 場しょの ことばに 線を 引く ことから 始めます。線を 引いた ところが 区切りです。まず 機かい的に やって みる ことで、感かくが つかめて きます。
「どんな 話だった?」に 答えられない。または 最初から ぜんぶ 話して しまう。
場面ごとに 一文 で まとめる 練習を します。4場面なら 4文。これを つなげれば あらすじです。
「ぼくなら こう 思う」と 答えて しまう。
それも 大事な 反のうですが、読解では 「本文の どこから そう 考えたか」 が 必要です。
「本には 何て 書いて あった?」と 聞き、指で さして もらいます。この 習かんが つくと、テストの 点も 上がります。
Q1 教科書の 物語で、時や 場しょを あらわす ことばに 線を 引きましょう。いくつ ありましたか。
A その 数+1が、だいたいの 場面の 数です。
Q2 いちばん 大きく 話が 動いた 場面は どこですか。
A こまった ことが おきた ところ、または 解けつした ところ。理由も 言えたら すばらしいです。
Q3 主人公の 気もちは、はじめと 終わりで どう 変わりましたか。
A 「不安 → ほっとした」など。変わった 理由 まで 言えたら 完ぺきです。
音読の宿題を聞くとき、「上手に読めたね」だけでなく「〇〇はどんな気持ちだったと思う?」と一言添えてみてください。読解の練習になります。
また、あらすじが言えない場合は、場面ごとに区切って聞くと答えやすくなります。「最初はどうなったの?」「その次は?」──全体を一度に聞かず、順番に聞いてあげてください。
「本文のどこに書いてある?」という聞き方は、この先ずっと使う読解の基本です。想像で答える癖がつくと、高学年の読解問題で点が取れなくなります。今のうちに、根拠を示す習慣をつけておくと安心です。