作文との いちばんの ちがいは、読む 人が はっきり して いる こと。だから 書きかたも 変わります。
| 作文 | 手紙 | |
|---|---|---|
| 読む 人 | だれか 分からない | 1人に 決まって いる |
| 書く 目的 | できごとを 伝える | 気もちを 伝える・お願いする |
| ことばづかい | ふつう | 相手に よって 変える |
| 形 | 自由 | 決まった 型が ある |
| 返事 | ない | 返って くる ことが ある |
いちばん 大きいのは 「読む 人が 決まって いる」 ことです。
相手が おばあちゃんなのか、友だちなのか、学校を 案内して くれた 消ぼうしの 人なのか。相手に よって、書く 内ようも ことばも 変わります。
これは 2年生に とって、新しい 考えかたです。それまでは「自分が 何を 書きたいか」で 書いて いました。手紙では 「相手が 何を 知りたいか」「どう 書けば 相手が うれしいか」 を 考えます。
つまり 手紙は、相手の 立場で 考える 練習 でも あるのです。
手紙には、だいたい 決まった 形が あります。2年生では かんたんな 形で じゅうぶんです。
この 4つが そろって いれば、りっぱな 手紙です。
ポイントは ②本文 です。ここが「ありがとうございました」だけでは、気もちが 伝わりません。くわしく 書く ことが 大事です。
何が どう よかったのか。ここを 具体的に 書くと、相手は「よろこんで もらえた」と 分かります。
2年生で いちばん よく 書くのが お礼の 手紙 です。町たんけんで お世話に なった お店の 人、学校に 来て くれた ゲストの 人へ。
お礼の 手紙には、入れると よい ことが 3つ あります。
この うち ②が いちばん 大事 です。
なぜなら、②は その子だけの 内ようだから です。「ありがとうございました」は だれでも 書けますが、「まるく なる ところが すごかった」は、その子が 見て 感じた ことです。
受け取った 人も、そこを いちばん よろこびます。ちゃんと 見て くれて いたんだな と 分かる からです。
いきなり 書かせると「ありがとうございました」だけに なります。
書く 前に 「いちばん びっくりした ことは 何?」 と 聞く 時間を とります。話した ことを そのまま 書けば、手紙に なります。
相手に よって、ことばづかいを 変えます。2年生では、大きく 2つに 分けて 考えれば じゅうぶんです。
| 相手 | ことばづかい | れい |
|---|---|---|
| 友だち・きょうだい | ふつうの ことば | 「元気? また あそぼうね。」 |
| 目上の 人・知らない 人 | ていねいな ことば | 「お元気ですか。ありがとうございました。」 |
ていねいな ことばの きほんは 「です・ます」で 終わる ことです。
2年生に「尊敬語」「謙譲語」を 教える 必要は ありません。「です・ます を つける」 だけで じゅうぶんです。細かい 使い分けは 5年生で ならいます。
大事なのは、相手に よって ことばを 変える という 考えかたが ある と 知る ことです。
実さいに 送る 場合は、あて名 の 書きかたも ならいます。
ポイントは 「様」を つける ことです。名前を 書いただけでは 失礼に なります。
また、字は ていねいに 大きく 書きます。読めない と とどきません。これは かざりでは なく、実用の ため です。
じっさいに 切手を はって ポストに 入れる 体けんが できると、手紙が 人に とどく しくみ も 分かります。書いた ものが 何日か あとに 相手に とどく ── これは 子どもに とって 感どう的な 体けんです。
手紙には いくつか しゅるいが あります。目的に よって 書く 内ようが 変わります。
| しゅるい | 目的 | 中心に 書く こと |
|---|---|---|
| お礼の 手紙 | 感しゃを 伝える | して もらった こと、心に のこった こと |
| おさそいの 手紙 | 来て ほしいと つたえる | いつ・どこで・何が ある か |
| お知らせの 手紙 | じょうほうを 伝える | 正しい 事実を もれなく |
| 近きょうの 手紙 | 元気だと 知らせる | さいきん あった こと |
とくに おさそいの 手紙 は、2年生の 学習で よく 出て きます。学習発表会や おもちゃまつりに、1年生や おうちの 人を さそう 手紙です。
この 手紙で いちばん 大事なのは、じょうほうが もれて いない こと です。
これが 1つでも ぬけて いると、相手は 来られません。気もちを こめる 手紙と、正しく 伝える 手紙は ちがう ── この ちがいに 気づけると、書く 力が 一だん 上がります。
書きおわったら、もう 一人が 読んで 確にんする と ミスが へります。これは 大人の 仕事でも つかわれる やりかたです。
いちばん 多い パターンです。
書く 前に 思い出す 時間 を とります。「いちばん すごかった ことは?」と 聞いて、答えた ことを 書かせます。話せる 子は、書けます。
作文の くせで、自分の できごとだけを 書いて しまう。
「相手が 読んだら どう 思うかな」 と 一度 考えさせます。相手の ことを 1文でも 入れると、手紙らしく なります。「お元気ですか」「おからだに 気を つけて ください」。
友だちに 書く ような ことばづかいに なる。
「です・ます が ついて いるか 見て みよう」 と 声を かけます。文の 終わりだけを チェックすれば よいので、2年生にも できます。
Q1 お世話に なった 人に、いちばん 心に のこった ことを 1つ 思い出しましょう。
A それが 手紙の 中心に なります。「ありがとう」より、そこを くわしく。
Q2 「おもしろかった。」を ていねいな ことばに しましょう。
A 「おもしろかったです。」文の 終わりに「です・ます」を つけます。
Q3 あて名に 名前だけ 書いたら、何が たりませんか。
A 「様」。人に 出す ときは 必ず つけます。
手紙は、書く目的がはっきりしている分、作文より書きやすい子も多いです。「誰かに読んでもらえる」という実感が、書く意欲につながります。
ぜひ家庭でも、実際に手紙を出す機会を作ってあげてください。祖父母への近況報告、誕生日カード、遠くの友達へのはがき。何でも構いません。
そして返事が来たときの喜びは格別です。「書いたら返ってきた」という体験は、書くことへの気持ちを大きく変えます。もし返事が期待できる相手なら、ぜひそこまでセットで経験させてあげてください。
また、お礼の手紙で「特に心に残ったこと」を書かせる練習は、観察力と表現力を同時に育てます。これは3年生以降の見学記録や報告文にそのままつながります。