2年 国語 2年生の漢字

2年生の漢字 ── 160字を「部品」で覚える

1年生は 80字。2年生は その 2倍の 160字。まる暗記では 追いつきません。おぼえかたを 変える 学年です。

2年生で 何が 変わるか

1年生の 漢字は、目に 見える もの が 中心でした。山、川、木、日、月、口、目、手。絵から できた 字が 多く、形を 見れば なんとなく 分かりました。

2年生に なると、これが 大きく 変わります。

1年生(80字)2年生(160字)
字の 数80字160字(2倍)
画数少ない(1〜7画が 中心)多い(10画以上も)
内よう目に 見える もの目に 見えない ことも(考、答、活)
読みかた1つの ことが 多い音読み・訓読みの 両方

いちばん 大きな 変化は 字の 数 です。1年間で 160字、つまり 2日に 1字ちかく 新しい 漢字が 出て きます。

この ペースを、1字ずつ ばらばらに おぼえて いては 追いつきません。だから おぼえかたの 工夫 が 必要に なります。

部品に 分けて 見る

漢字を おぼえる いちばんの コツは、1つの かたまりとして 見ない ことです。

たとえば「明」という 字。10画 ありますが、じつは 「日」と「月」 が くっついた だけ です。どちらも 1年生で ならった 字です。

明 = 日 + 月 林 = 木 + 木 森 = 木 + 木 + 木 男 = 田 + 力 鳴 = 口 + 鳥 時 = 日 + 寺

こう 見ると、10画の 字も 知って いる 字 2つ に なります。おぼえる 手間が ぐっと へります。

しかも、多くの 場合 部品に 意味が あります

意味が つながると、ただの 形では なく ストーリー に なります。人は 意味の ある ものを おぼえるのが 得意です。

分けて 声に 出す

新しい 漢字を ならったら、「これ、何と 何で できて いる?」 と 聞いて みて ください。
「時は 日と 寺」「男は 田と 力」── 分けられたら、もう 半分 おぼえた ようなものです。

音読みと 訓読み

2年生から、1つの 漢字に 2しゅるいの 読みかた が ある ことを ならいます。

漢字音読み訓読み
サン(登山)やま
コウ(行動)い(く)、おこな(う)
バイ(売店)う(る)
ゴ(国語)かた(る)

ちがいは かんたんです。

音読みは、むかし 中国から 漢字が 入って きた ときの 中国語の 発音 が もとに なって います。訓読みは、その 漢字の 意味に 合う 日本語 を あてた ものです。

2年生に この 歴史を くわしく 教える 必要は ありませんが、「1つの 字に 読みかたが いくつも ある」 ことは、はっきり 意しきさせて おきます。ここが あいまいだと、3年生いこう 熟語を ならう ときに 混乱します。

画数と 書き順

2年生では 画数(線の 本数)も ならいます。漢字辞典を ひく ときに 必要に なる からです。

画数を 数える とき、まちがえやすい ところが あります。

部分画数注い
「く」の 形(つづけて 曲がる)1画2画に 見えるが 1画
「ヨ」の 形3画よこ・よこ・よこ ではない
「阝」(こざとへん)3画見た目より 少ない
「己」3画最後は つづけて 書く

1回で 書ける ところは 1画。えんぴつを 紙から はなさずに 書けば 1画です。これが 数えかたの きほんです。

書き順の きほんルール

ルールを ぜんぶ おぼえる 必要は ありません。上から 下、左から 右 の 2つを おさえて おけば、8割は 合います。

効く 練習・効かない 練習

漢字練習は 宿題の 定番ですが、やりかたで 効果が 大きく 変わります。

効かない効く
同じ字を 10回 ならべて 書く1回 書いて、あとで 思い出して 書く
見ながら 写す見ないで 書いて みる
字だけ 練習することばの 中で 練習する(「明るい へや」)
一気に まとめて少しずつ、日を あけて くり返す

とくに 「見ないで 書く」 が 大事です。お手本を 見ながら 10回 書いても、それは 写す 練習 であって、思い出す 練習では ありません。

テストで 求められるのは「思い出して 書く」ことです。だったら、練習でも 思い出して 書く 必要が あります。

おすすめは、1回 見て おぼえ、紙を かくして 書き、答え合わせを する やりかたです。3回で じゅうぶん、10回 書くより ずっと 定ちゃくします。

おくりがな

2年生では おくりがな も 大事に なって きます。漢字の あとに つける ひらがなの ことです。

歩く → 「く」が おくりがな 新しい → 「しい」が おくりがな 考える → 「える」が おくりがな

おくりがなが ちがうと、読みかたが 変わって しまう ことが あります。

書きかた読みかた意味
細いほそいはばが せまい
細かいこまかいとても 小さい
止まるとまる自分が 止まる
止めるとめるほかの ものを 止める

同じ 漢字なのに、おくりがな 1つで 読みも 意味も 変わります。だから 漢字だけ おぼえても 足りません

おぼえかたの コツは、ことばの 形で おぼえる ことです。「歩」だけで なく「歩く」で おぼえる。「考」ではなく「考える」で おぼえる。

漢字ドリルでも、1字だけの 練習より ことばごと 書く ほうが 実用的です。テストでも、たいてい ことばの 中で 出題されます。

つまずきやすい ところ

その1 読めるけど 書けない

これは ふつうの ことです。読む 力と 書く 力は べつ だからです。読めるのに 書けないからと あせる 必要は ありません。
書く ためには、見ないで 思い出す 練習 が 必要です。読む 練習を いくら しても、書けるようには なりません。

その2 似た 漢字を まちがえる

「休」と「体」、「刀」と「力」、「大」と「犬」。1画の ちがいで べつの 字に なります。
ちがう 部分だけを 見せる のが コツです。「体は 木、休は 人と 木」。1年生の ひらがなと 同じ やりかたです。

その3 書き順を まちがえて おぼえて いる

いちど まちがえて おぼえると、直すのが 大へんです。
2年生の うちに 直すのが いちばん 楽です。とはいえ、書き順を きびしく 言いすぎて 漢字ぎらいに なる ほうが こまります。気づいた ときに 1つずつ で じゅうぶんです。

やって みよう

Q1 「鳴」は 何と 何で できて いますか。

A 。鳥の 口 → 「なく」。

Q2 「歩」の 音読みと 訓読みを 言えますか。

A 音読み (歩道)、訓読み ある(く)

Q3 「休」と「体」の ちがいは?

A 右がわが「木」なら 、「本」なら 。左は どちらも 人べん。

Q4 「細い」と「細かい」── 読みかたは どう ちがいますか。

A 「ほそい」と「こまかい」。おくりがなで 読みも 意味も 変わります。

Q4の ような 問題は、漢字だけを おぼえて いると 答えられません。ことばの 形で おぼえて いるか が ためされます。
漢字の 学習は、字の 形を おぼえる ことが ゴールでは ありません。その 字が つかわれた ことばを、読めて 書けて 意味が 分かる ── ここまで そろって、はじめて つかえる 漢字に なります。

まとめ

おうちの方へ

漢字ドリルで同じ字を10回書かせる宿題は多いですが、実は効率がよくありません。手は動いても頭が働いていないためです。
おすすめは、1回書いたら紙で隠して、もう一度書いてみる方法です。思い出す作業が入ることで、記憶が定着します。書く回数は減らして構いません。
また、部品に分けて見る習慣は、3年生の部首、4年生の熟語へとつながります。新しい漢字を見たとき「これ、何と何でできてる?」と聞くだけで、この見方が育ちます。
なお「読めるけど書けない」は自然な状態です。読む力が先に育ち、書く力は後からついてきます。焦らず、書く練習は少量を毎日続けてください。