物語とは 読みかたが まったく ちがいます。気もちを 考える 必要は ありません。かわりに、さがす ものが あります。
1年生でも 説明文は 読みました。「これは なんの くちばしでしょう」── 問いを 見つけ、答えを さがす。それが 1年生の 学習でした。
2年生では、そこに 2つの 新しい 見かた が 加わります。
| 1年生 | 2年生 | |
|---|---|---|
| 問いと 答え | 1組 見つける | いくつも ある 問いと 答えを 対おうさせる |
| 組み立て | ぼんやり | 段落 という まとまりで 見る |
| れい | 読むだけ | いくつ あるか 数える |
| 文しょうの 長さ | 短い | 長い(段落が いくつも) |
いちばんの ちがいは 段落 という 考えかたが 入る ことです。
段落とは、まとまった 内ようの ひとかたまり です。
見た目では、行の 頭が 1マス 下がって いる ところ から 次の 1マス下がりまで が 1つの 段落です。
なぜ 段落に 分けるのでしょうか。話の 内ようが 変わるから です。上の 例なら、1つめは トラックの 話、2つめは バスの 話。べつの ことを 話すから、段を 変える のです。
だから、段落の 数を 数えると、いくつの ことが 書いて あるかが 分かります。5段落あれば、だいたい 5つの ことが 書いて ある。長い 文しょうも、これで 見わたせるように なります。
教科書を 読む とき、段落の はじめに ①②③…と 番号を 書きこむ。
これだけで、「3段落目に 何て 書いて あった?」という 話が できるように なります。先生の 説明も 追いやすく なります。
番号を つけたら、つぎは それぞれの 段落に 見出しを つける 練習です。
| 段落 | 一言で 言うと |
|---|---|
| ① | じどう車には いろいろな しごとが ある(問い) |
| ② | バスの しごとと つくり |
| ③ | トラックの しごとと つくり |
| ④ | クレーン車の しごとと つくり |
| ⑤ | まとめ |
この 表が できれば、その 説明文は 読めて います。全体の 組み立てが 見えて いる からです。
そして、この 表を 見ると おもしろい ことに 気づきます。②③④が 同じ 形 を して います。どれも「しごと」と「つくり」の 話。
説明文では、れいを ならべる とき、同じ 形で 書く のが ふつうです。読む 人が 分かりやすい からです。この きまりに 気づけると、次の れいが 出て きた とき「また 同じ 形だな」と 予想しながら 読めます。
2年生では、問いが いくつも 出て くる 文しょうを 読みます。
問いと 答えが ペアに なって いる ことに 気づかせます。教科書に 線を 引いて、矢印で つなぐ 作業が 効きます。
そして 大事なのが、答えは 必ず 本文の 中に ある という ことです。
子どもは しばしば、自分の 知しきで 答えて しまいます。「バスには エアコンが ある!」── 正しいかも しれませんが、本文に 書いて いなければ、それは 答えでは ありません。
「どこに 書いて ある?」と 聞いて、指で さして もらう。この やりとりを くり返す ことで、本文から さがす 習かん が つきます。これは 6年生まで、いや 中学・高校まで つかう 力です。
説明文には、話の つながりを しめす ことば が たくさん 出て きます。
| ことば | はたらき | その あとに 来る もの |
|---|---|---|
| だから | 理由 → 結か | そう なった 結か |
| なぜなら | 結か → 理由 | そう なった わけ |
| たとえば | れいを 出す | 具体的な れい |
| また | つけ足す | もう 一つの こと |
| しかし・でも | 反対の こと | ぎゃくの ないよう |
| このように | まとめる | まとめの 文 |
とくに 「だから」 と 「このように」 は 重要です。
「だから」の 前には 理由、後ろには 結か が 来ます。「トラックは にもつを はこぶ。だから 広い にだいが ある」。しごとと つくりが つながって いる ことが、この ことばで 示されて います。
「このように」は まとめの 合図 です。この ことばが 出て きたら、そこが 文しょうの いちばん 大事な ところ だと 思って よいです。テストでも よく 問われます。
説明文の 学習は、読むだけでは 終わりません。同じ 形で 自分でも 書く ところまで やります。
教科書に 出て こなかった ものを 選んで、同じ 型で 書いて みます。
教科書の 文の 形を まねて、中身だけ 変える。まねる ことは、型を 身に つける いちばんの 方法 です。
書いて みると、読む ときには 気づかなかった ことが 分かります。「しごとを 先に 書くんだな」「だから、で つなぐんだな」。書き手の くふうが 見える ように なるのです。
説明文には、たいてい 写真や 図 が ついて います。これは かざりでは ありません。本文と セットで 読む もの です。
たとえば「トラックには 広い にだいが あります」と 書いて あっても、にだいが どこか 分からない 子が います。写真を 見れば 一目で 分かります。
だから 説明文を 読む ときは、本文と 写真を 行ったり 来たり する のが 正しい 読みかたです。
とくに 3つめが 見落とされがちです。写真の 下に 小さく 書いて ある 文には、本文に ない 情ほうが 入って いる ことも あります。
この「文しょうと 図を つなげて 読む」力は、3年生いこうの 理科・社会で とても 重要に なります。教科書は 図と 文の 組み合わせで できて いる からです。2年生の うちから、写真も 読む ものだと 意しきさせて おく と、あとが 楽に なります。
どこで 切れて いるか 分からない。
1マス 下がって いる ところを ゆびで さがす ことから 始めます。見た目の ルールなので、慣れれば すぐ できます。
本文に 書いて いない ことを 答えて しまう。
「どこに 書いて ある?」 を 毎回 聞きます。指で さして もらう。書いて いなければ、それは 答えでは ありません。
まとめの 段落を さらっと 読み飛ばして しまう。
「このように」「つまり」に ○を つける と 教えます。そこが いちばん 大事な ところだと 分かれば、読みかたが 変わります。
Q1 教科書の 説明文に、段落の 番号を つけましょう。いくつ ありましたか。
A その 数だけ、話の まとまりが あります。
Q2 それぞれの 段落を 一言で まとめて みましょう。
A 「バスの 話」「トラックの 話」など、短くて かまいません。
Q3 「だから」が 出て くる ところを さがしましょう。前と 後ろには 何が 書いて ありますか。
A 前が 理由、後ろが 結か。しごとと つくりが つながって います。
説明文の読みとりは、3年生以降の理科・社会の教科書を読む力に直結します。教科書そのものが説明文だからです。ここでの読み方が、他教科の学力を支えます。
家庭では、音読を聞いたあとに2つだけ聞いてみてください。「何の話だった?」と「どこにそう書いてある?」。特に2つ目が大切です。指で示せれば十分です。
また、段落番号を書き込む作業は地味ですが効果があります。長い文章が「5つのまとまり」に見えるようになると、読むことへの抵抗が減ります。ぜひ鉛筆で書き込ませてください。