2年 英語 スポーツ

英語でスポーツを言おう ── サッカーは play、じゅうどうは do

体いくの時間に、サッカーをする。じゅうどうの教室に通って、じゅうどうをする。夏には、プールで水泳をする。日本語では、どのスポーツにも「する」をつければ、それで文ができあがります。べんりですね。ところが英語では、そうはいきません。サッカーは play、じゅうどうは do、水泳は go を使う──つまり、スポーツによって「する」のことばが変わるのです。どうやって使い分けているのでしょう。じつは、見分けるためのカギが一つあります。それは「ボールがあるかどうか」です。

スポーツの名前は、カタカナでもう知っている

まずは、スポーツの名前からです。ここには、うれしいお知らせがあります。スポーツの名前の多くは、カタカナのことばとして、きみがもう知っているのです。

カタカナ英語近い読み方
サッカーsoccerサカァ
テニスtennisテニス
バスケットボールbasketballバスケットボール
ドッジボールdodgeballダッジボール
スキーskiingスキーイング
スイミング(水泳)swimmingスウィミング

サッカーも テニスも ドッジボールも、もともと英語の名前が、そのままカタカナになって日本に来たことばです。だから、名前をおぼえ直す必要は、ほとんどありません。カタカナで知っていることばは、英語の時間のたからものなのです。

一つだけ、おもしろい例外があります。baseball(ベイスボール)です。このことばが日本に来たとき、カタカナにならずに「野きゅう(野球)」という日本語に訳されました。サッカーはカタカナのまま、baseball は日本語に。同じスポーツのことばでも、歩いてきた道がちがうのですね。

日本語の「する」は一つ。英語は三つ

さて、名前のつぎは「する」です。ここで、この記事のいちばん大事な表を見てください。

ことばどんなスポーツに使う?れい
play(プレイ)ボールを使うスポーツplay soccer/play tennis/play dodgeball
do(ドゥ)体一つで わざをみがくスポーツdo judo/do kendo/do karate
go(ゴウ)どこかへ行ってするスポーツgo swimming/go skiing/go skating

日本語なら「する」一つですむところに、英語では play・do・go の三つが入っています。「サッカーをする」は play soccer。「じゅうどうをする」は do judo。「水泳をする」は go swimming。スポーツの中身を見て、英語はことばをえらんでいるのです。

見分け方のカギは、さっき言ったとおり「ボールがあるかどうか」。サッカー・テニス・ドッジボール・バスケットボールには、まん中にボールがいます。だから play。じゅうどう・けんどう・空手には、ボールがありません。体一つで わざをきそいます。だから do。そして水泳・スキー・スケートは、プールや雪山やリンクへ出かけて行ってするスポーツです。だから「行く」の go を使います。

play のもとの意味は「あそぶ」

どうしてボールのスポーツだけ play なのでしょう。それは、play のもとの意味を知ると、すとんと分かります。play は、もともと「あそぶ」ということばなのです。

play=あそぶ  おもちゃであそぶ → play with toys  休み時間あそぼう! → Let's play!  サッカーをする  → play soccer

サッカーも テニスも ドッジボールも、大もとをたどれば「ボールあそび」から生まれたスポーツです。ボールをけって、なげて、打ち返してあそんでいたものに、ルールがついて、スポーツになりました。だから英語では、ボールのスポーツを「する」とき、今でも「あそぶ」の play を使うのです。

休み時間の「あそぼう!」が Let's play! だったことを思い出してください(「さそってみよう」の記事でやりましたね)。その play に soccer をつければ、Let's play soccer!(サッカーしようよ!)。あそびのことばとスポーツのことばが、英語では一本の糸でつながっています。

judo は、日本語が英語になったことば

こんどは do のなかまを、もう一度ならべてみます。judo(じゅうどう)、kendo(けんどう)、karate(空手)。……なんだか、ローマ字の読みかたの練習みたいに見えませんか。

それもそのはず。この三つは、日本語がそのまま英語になったことばなのです。じゅうどうや空手は日本で生まれたスポーツなので、英語の国には、それをよぶ名前がありませんでした。そこで、日本語の名前がそのまま海をわたり、英語の辞書にのることばになりました。sumo(すもう)も同じなかまです。

英語 → 日本語へ来た:soccer → サッカー 日本語 → 英語へ行った:じゅうどう → judo

サッカーということばが英語から日本へ来たように、judo は日本から英語へ出かけて行きました。ことばは、スポーツといっしょに世界を旅するのです。ただし、旅のとちゅうで音は少し変わります。英語の人が judo と言うと「ジュードー」のように聞こえます。きみの知っている「じゅうどう」と、そっくりなのに少しちがう。聞きくらべてみると、おもしろいところです。

go のうしろは「〜ing」の形

さいごに go のなかまです。go swimming(水泳に行く)、go skiing(スキーに行く)、go skating(スケートに行く)。よく見ると、go のうしろのことばには、ぜんぶ同じしっぽがついています。ing です。

swim(およぐ) → go swimming ski(すべる)  → go skiing skate(すべる)→ go skating fish(つる)  → go fishing(つりに行く)

go といっしょに使うときは、swim が swimming に、ski が skiing に、お化しょうをするのです。この「〜ing」のしっぽは、3年生から先の英語で、たくさん出てくる形です。今は「go のうしろのことばには ing がつくんだな」と、形だけ目に焼きつけておけば十分です。

つり(fishing)やキャンプ(camping)のように、スポーツというより「おでかけのあそび」にも go は使えます。プールへ、山へ、川へ。出かけて行ってすることには go──そうおぼえておきましょう。

つまずきやすいところ

その1 ぜんぶ play にしてしまう

「スポーツをする=play」とおぼえてしまい、play judo と言ってしまうまちがいが、いちばん多いです。
言う前に、そのスポーツにボールがいるか思いうかべましょう。じゅうどうにボールはいない、だから do judo です。

その2 go swim と言ってしまう

「水泳に行く」のつもりで go swim と言うと、しっぽがたりません。
ing のしっぽをつけて、go swimming まで言えたら、できあがりです。

その3 dodgeball の dodge の意味を知らずに使っている

ドッジボールの dodge は、英語で「ひらりとよける」という意味です。
つまり dodgeball は「よけるボールあそび」。名前の中に、あのきょうぎのさくせんが、はじめから書いてあったのです。

その4 「すもう」を英語でなんと言うか迷う

英語の教科書にのっていないので、迷ってしまいますね。
答えは sumo。そのままです。日本生まれのスポーツは、日本語の名前のまま英語になっていることが多いのです。

やってみよう

Q1 「サッカーをする」を英語で言うと?

A play soccer。ボールのスポーツだから play です。

Q2 「じゅうどうをする」を英語で言うと?

A do judo。ボールのない、わざのスポーツだから do です。

Q3 「水泳に行く」を英語で言うと?

A go swimming。出かけて行ってするスポーツは go、うしろは ing の形でしたね。

Q4 tennis・kendo・skating。play・do・go、どれといっしょに使う?

A play tennis(ボールがある)・do kendo(体一つのわざ)・go skating(リンクへ出かける)。

Q5 judo・sumo・karate ということばは、どこの国のことばから英語になった?

A 日本語から。日本生まれのスポーツの名前は、そのまま英語になりました。

まとめ

おうちの方へ

この記事のねらいは、スポーツ名の暗記ではなく、「日本語の『する』一語に、英語では play/do/go が対応する」という切れ目のちがいを体験することです。使い分けの大まかな傾向は、球技やゲーム性のある競技が play、武道・体操・ダンスなど道具のボールを使わない competing が do、移動をともなうレジャー由来の運動が go+動名詞、と説明されます。もちろん完全な法則ではなく、play catch(キャッチボール)や do gymnastics(体操)のように境目の例もありますが、低学年のうちは「まずボールなら play」という手がかりだけで十分に機能します。この三分法は中学1年で動詞句としてあらためて登場するため、ここでの体験は先行投資になります。また、judo・sumo などの借用語は「外来語は英語→日本語の一方通行ではない」ことを示す素材で、国語の外来語の学習とも接続します。4年生のスポーツの記事では Let's play 〜. を使ったさそい方・好きなスポーツのたずね方へ進みますので、あわせてお読みください。