1年 生活 がっこうたんけん

がっこうたんけん ── 学校は「はたらく人」でできている

へやの 名まえを おぼえる 活どうでは ありません。そこで だれが 何を して いるか を 知る ことが、ほんとうの ねらいです。

なぜ 学校を たんけんするのか

入学した ばかりの 1年生に とって、学校は とても 大きな 場しょです。ようちえんや ほいくえんと くらべると、たてものの 広さも 人の 数も けたちがいです。

この 中で 1年間 すごす わけですが、どこに 何が あるか 分からない と、不安で いっぱいに なります。トイレは どこ? けがを したら どうする? わすれものを したら だれに 言う?

がっこうたんけんは、この 不安を へらす ための 活どうです。そして それ 以上に 大事な ねらいが あります。学校には たくさんの 人が はたらいて いて、自分は その 人たちに ささえられて いる、と 気づく ことです。

1年生の うちは「先生」と いえば たん任の 先生だけかも しれません。でも じっさいには、けがを 手当てする 人、給食を 作る 人、校ていを 手入れする 人、本を 管理する 人 ── たくさんの 人が いて、はじめて 学校が 動いて います。

たんけんする 場しょと、そこに いる 人

場しょだれが いる何を する ところ
ほけんしつようご教ゆの 先生けが・ぐあいが わるい ときに 行く
しょくいんしつ先生たち先生が しごとを する。用が ある ときは ノックして 入る
こうちょうしつこうちょう先生学校を まとめる 人が いる
きゅうしょくしつ調理員さん毎日 何百人分の 給食を 作る
としょしつしょ書の 先生本を かりる・読む
おんがくしつピアノや たいこが ある
りかしつ3年生から つかう。じっけんの どうぐが ある
たいいくかん体いく・しゅうかい・ぎょうじ

たんけんの とき、ただ 見て まわる だけでは もったいないです。その へやに いる 人に 聞いて みる ── ここまで やって、はじめて たんけんに なります。

たんけんの やくそく

学校の 中を 歩きまわる わけですから、やくそくが 必要です。

  1. ろうかは 歩く 走ると 曲がりかどで ぶつかります
  2. へやに 入る ときは あいさつ 「しつれいします」と 言って から
  3. ほかの 学年の じゅぎょうの じゃまを しない 静かに 通る
  4. グループから はなれない まいごに なると こまる
  5. 聞いた ことを おぼえて 帰る あとで 発表する

とくに 2ばんめの あいさつ が この 活どうの 中心です。「しつれいします」「ありがとうございました」を 言えるように なる ── これは 一生 つかう 力です。

1年生は はずかしがって 声が 出ない ことが よく あります。でも 1回 言えて、相手が にっこり 返して くれた 経けんが あると、つぎからは 言えるように なります。あいさつは 通じると うれしい ── その 実感が 大事です。

「聞く」ことを 練習する

たんけんでは、はたらいて いる 人に しつもんを します。でも 1年生は「何を 聞けば いいか 分からない」と なりがちです。

そこで、聞く ことを 先に 決めて おく と うまく いきます。

グループで 分たんして、1人 1つずつ 聞く ように すると、ぜんいんが 話す きかいを もてます。

答えを メモする

聞いた ことを その場で メモするのは、1年生には まだ むずかしいです。絵で かく、○を つける だけ でも かまいません。
大事なのは「あとで 思い出す ための しるしを のこす」という 考えかたを 知る ことです。これは 3年生の 社会科見学 などに つながって いきます。

たんけんの あと ── 伝える

たんけんは 行って おわりでは ありません。分かった ことを ほかの 人に 伝える ところまでが セットです。

伝えかたは いろいろ あります。

とくに お礼の 手紙 は、生活科と 国語が つながる よい 活どうです。「ありがとうございました」を 書く ことで、人に 助けて もらった ことを もう いちど 思い出します。

そして 学校の 見取り図に かきこむ 活どうは、じつは 3年生の 社会科「学校の まわり」の 地図学習に つながる 大事な 一歩です。上から 見た 図で 場しょを 表す、という 考えかたに はじめて ふれる 場めん だからです。

2年生に 案ないして もらう・する

多くの 学校では、2年生が 1年生を 案ないする 形で たんけんを します。これには 大きな 意味が あります。

1年生に とっては、先生では なく 少し 年上の 子から 教えて もらう 経けんです。「この へやは ね、こうやって 入るんだよ」── 同じ 子どもの ことばは、先生の 説明より すっと 入る ことが あります。

そして 2年生に とっては、教える 側に まわる 経けんです。人に 説明する ためには、自分が 分かって いないと いけません。去年 教えて もらった ことを、今年は 自分が 伝える。この 1年の 成長を、いちばん 実感できる 場めんです。

だから この 活どうは、1年生 だけの ものでは ありません。2年生の 学びでも ある のです。

もし お子さんが 2年生に なった とき、「1年生を 案ないした」と 話したら、ぜひ「どんなふうに 教えたの?」と 聞いて みて ください。教える 立場に なった ことを ほめて あげると、大きな 自信に なります。

つまずきやすい ところ

その1 あいさつの 声が 出ない

はずかしくて 声が 出ない 子は 必ず います。無理に 言わせる ひつようは ありません。
まず 大人が お手本を 見せる、つぎに いっしょに 言う、それから 1人で 言う ── 3だんかいで すすめます。家でも、お店の 人に「ありがとう」を 言う 練習が できます。

その2 場しょの 名まえだけ おぼえて おわる

「ほけんしつが ありました」で 止まって しまう。
「だれが いた?」「何を して いた?」 と 聞くと、人に 目が むきます。この 活どうの 中心は 場しょでは なく 人 だからです。

その3 まいごに なる・はぐれる

1年生に とって 校しゃは めいろの ようなものです。はぐれるのは よく ある ことで、しかる ことでは ありません。
目じるしを 決めて おく と 安心です。「かいだんの ところに 絵が ある」「2かいは 図書室の となり」。目じるしで 覚える やりかたは、まちを 歩く ときにも つかえます。

やって みよう

Q1 ほけんしつには だれが いますか。何を して くれますか。

A ようご教ゆの 先生。けがの 手当てや、ぐあいが わるい ときに 休ませて くれます。

Q2 しょくいんしつに 入る とき、何と 言いますか。

A 「しつれいします。○年○組の ○○です。」名まえまで 言えたら すばらしいです。

Q3 学校で はたらいて いる 人を、先生いがいに 3人 あげられますか。

A 給食の 調理員さん、じむの 人、こう務員さん、しょ書の 先生 など。名まえを 知って いたら さらに よいです。

まとめ

おうちの方へ

この単元のあと、お子さんが「今日、給食室に行った」と話したら、ぜひ「誰がいた?」「何を聞いたの?」と重ねて聞いてみてください。場所の記憶が、人の記憶に変わります。
また、学校生活の不安の多くは「分からないから怖い」から来ています。保健室の場所と先生の顔を知っている子は、体調が悪くなったときに自分から行けます。この単元は、その自立の第一歩です。
家庭でできることとしては、お店や病院で大人が挨拶する姿を見せることです。「ありがとうございました」を言う大人を見ている子は、自然と言えるようになります。