1年 生活 つうがくろたんけん

つうがくろたんけん ── 安全な通学路は「歩いて」見つける

毎日 あるいて いる 道なのに、あぶない ところが どこか、いがいと 知りません。じぶんの 足で たしかめて、あんぜんな 道を 見つけて いきます。

「知って いる 道」ほど あぶない

入学前に 何度も 歩いた 道、毎日 通う 道 ── 「知って いる 道」 だからこそ、子どもは 気を ぬきやすく なります。

知らない 道なら きんちょうして まわりを 見ますが、なれた 道は 見なくても 歩けて しまいます。そこに 落とし穴が あります。信号を 見ずに わたる、車が 来る 音を 聞かずに 走り出す ── こうした ことは、なれた 道の ほうが 起きやすいのです。

この 単元では、なれた はずの 通学路を もう一度 あらためて 歩き、たんけんする 目 で 見なおします。

1年生の じこが 多い じかん

交通事故の とうけいでは、小学1年生の 交通事故は 4月から 7月 に 多く 起きて います。入学したての 時期は 慣れて いない ぶん 用心しますが、少し 慣れて きた ころ に、油断から 事故が 増えます。この 単元を なんども ふりかえる 意味は ここに あります。

あぶない 場しょを さがす

親子で 通学路を 実さいに 歩き、あぶないと 感じた 場しょ を さがして いきます。

場しょあぶない りゆう
見とおしの わるい 角車が 来ても 直前まで 見えない
ガードレールの ない 道車道と 歩道の さかいが あいまい
ふみきり音や 光に 気を とられて 左右を 見わすれる
駐車場の 出入り口車が 急に バックして 出て くる
工事中の 場しょいつもと ちがう 道すじに なる
横だん歩道の ない 道路どこで わたれば よいか わからない

子どもは 意外な ところを 「あぶない」と 指さします。大人が 気づかない、子どもの 目の 高さ ならでは の 危険 が あるからです。たとえば 駐車場に とまった 車の かげは、身長の 低い 1年生には 死角に なりますが、大人の 目線では 気づきにくい ものです。

あんぜんな 場しょ・たすけて くれる 場しょ

あぶない 場しょだけでなく、こまった とき に たよれる 場しょ も いっしょに 見つけます。

「こわい 人に 会ったら」「けがを したら」「まよったら」── どこに かけこめば よいかを、あらかじめ 頭に 入れて おく ことが、いざと いう ときの 力に なります。

こども110ばんの いえ

地いきの ボランティアの 家や 店に、子どもが こまった とき かけこめる 目じるしが 貼られて います。ふだんから 「どこに あるか」 を 親子で 確にんして おくと、いざと いう ときに あわてません。

地図に して みる

見つけた ことを、手づくりの 通学路マップ に まとめます。

マークの 色いみ
あぶない 場しょ(気を つける ところ)
あんぜんな 場しょ・目じるし
こまった とき たよれる 場しょ

1年生でも、道を 線で かき、家と 学校を むすんで、あちこちに 色シールを はって いくと、りっぱな 「じぶんの 通学路マップ」 が できあがります。この 作業を 通して、頭の 中で バラバラだった 道の きおくが、ひとつの つながった 道すじ として 整理されます。

「いかのおすし」を おぼえる

知らない 人に 声を かけられた ときの 合いことばが 「いかのおすし」です。

ことばいみ
いか知らない 人に ついて いか(行か)ない
知らない 人の 車に の(乗ら)らない
お お(大声を 出す)
す ぐ に げる
し らせる(おうちの 人や おとなに)

ごろあわせに なって いるので、1年生でも おぼえやすい 合いことばです。「〇〇を あげるから ついて 来て」と 言われたら どう する? など、具体的な 場面で 練習する ことで、とっさの ときに 体が うごくように なります。

信号・横だん歩道の 正しい わたり方

「右見て、左見て、もう一度 右見て」── ことばでは 知って いても、じっさいに できて いるかは 別です。

じっさいに 通学路の 横だん歩道で、この てじゅんを 声に 出しながら わたる 練習を すると、頭だけでなく 体で おぼえる ことが できます。

また、反しゃざい の 話も この 単元で いっしょに 学ぶ ことが 多い です。夕方や 冬の 早く 暗く なる 時間帯は、ドライバーから 子どもの すがたが 見えにくく なります。ランドセルに つける 反しゃざいの ワッペンや、キーホルダー型の ライトは、車の ライトを うけて 光る ことで、ドライバーに 早く 気づいて もらう ための 道具です。「なぜ つけるのか」を 説明せずに ただ つけさせるだけでは、子どもは その 大切さを 実感しにくい ものです。暗い 部屋で 反しゃざいに 光を あてて、じっさいに 光る ようすを 見せて あげると、「これが あるから 見つけて もらえるんだ」と 納とくしやすく なります。

つまずきやすい ところ

その1 教えても すぐ 忘れる

1回 話しただけでは、とっさの ときに 出て きません。
おなじ 場しょで、なんども くり返す ことが 効かてきです。「この 角、なんて 言ったっけ?」と 通る たびに 聞いて みましょう。

その2 友だちと 歩くと 気が ゆるむ

1人の ときは 気を つけられても、友だちと しゃべりながら 歩くと 注意が おろそかに なります。
「友だちと 話す ときこそ、道路の そばでは 立ち止まる」など、具体的な ルール を いっしょに 決めて おきます。

その3 雨の日・自てん車が こわい

雨の 日は かさで 視界が せまく なり、自てん車は 静かで 近づいて いる ことに 気づきにくい ものです。
「かさは 前が 見える 高さに」「音が しなくても ふりかえって 確にん」を、天気の 悪い 日に 実さいに 練習して おくと 身に つきます。

やって みよう

Q1 おうちの人と いっしょに、通学路を 歩いて あぶない 場しょを 3つ さがして みましょう。

A 角、駐車場、ふみきりなど、見とおしの わるい 場しょに 注目すると 見つけやすいです。

Q2 「こども110ばんの いえ」を 通学路で 1つ さがして みましょう。

A ステッカーの ある 家や お店を さがします。見つけたら 場しょを おぼえて おきましょう。

Q3 「いかのおすし」を 声に 出して 言えるように なりましょう。

A いか・の・お・す・し ── 5つの ことばと いみを、リズムに のせて おぼえます。

まとめ

おうちの方へ

通学路の安全は、学校で1回教えるだけでは身につきません。統計的にも、入学直後より少し慣れてきた4〜7月ごろに事故が増える傾向があり、油断こそが最大のリスクだとわかります。
この単元をきっかけに、ぜひ一度、実際に親子で通学路を歩いてみてください。大人が「危なくない」と思っている場所ほど、子どもの目線・身長では死角になっていることがあります。
「いかのおすし」のような合言葉は、繰り返し口に出して確認することで初めて、とっさの場面で体が動くようになります。1回で終わらせず、季節が変わるたびに(雨の日、暗くなるのが早い冬など)条件を変えて振り返ってあげると、実践的な習慣として定着します。
反射材についても、つけっぱなしで終わらせず、暗い場所で光る様子を実際に見せてあげることで、「なぜ必要か」が子どもの中で腑に落ちます。安全教育は一度で完成するものではなく、通学路を歩くたびに少しずつ積み重ねていくものだと捉えて、気長に付き合ってあげてください。