かわいがる ことを ならう 単元では ありません。生きものには 食べものと すみかが いる と 知り、命に せきにんを もつ 経けんを します。
まず、どんな 生きものが いるかを さがします。とくべつな 場しょへ 行く 必要は ありません。校ていや 通学ろで じゅうぶん です。
| 生きもの | いる 場しょ | 見つける コツ |
|---|---|---|
| だんごむし | 石や 植木ばちの 下 | しめった 暗い ところ |
| ありは | じめんの 穴の まわり | 行れつを たどる |
| かたつむり | 雨の 日の かべ・葉 | 雨あがりが ねらいめ |
| ちょう | 花だん | 花の ある ところ |
| ばった・こおろぎ | 草むら | 草を かき分ける |
| だんご虫・みみず | 土の 中 | 落ち葉の 下 |
ここで 気づいて ほしい ことが あります。生きものは どこにでも いる わけでは ない という ことです。
だんごむしは 石の 下に いて、日なたの コンクリートには いません。ばったは 草むらに いて、ろうかには いません。それぞれに 合った 場しょが ある ── これが この 単元の 中心に なる 気づきです。
見つけた 生きものを 教室で 飼う ことも あります。その とき、飼う 前に そろえる もの が あります。
いちばん 大事なのが ③かえす 日を 決める ことです。これを 先に 決めて おかないと、あきた ころに ほうって おかれ、死なせて しまう ことに なります。
「夏休みの 前に かえそう」「1週間 かんさつしたら かえそう」── 先に 決めて おけば、その 日まで しっかり 世話を できます。飼う ことは、かえす ところまで 含めて 飼う ことです。
かえす ときは、つかまえた 場しょに かえします。べつの 場しょに はなすと、そこで 生きて いけない ことが あります。
とくに ペットショップで 買った 生きものを 外に はなすのは ぜったいに いけません。もともと そこに いた 生きものを おいはらって しまう ことが あるからです。
入れものに 入れて おけば よい、と 思いがちですが、そうでは ありません。もともと いた 場しょを 再げんする のが 世話の きほんです。
| 生きもの | すみか | 食べもの |
|---|---|---|
| だんごむし | しめった 土、落ち葉、石 | 落ち葉、かれた 草 |
| かたつむり | しめった 土、まい日 きりふき | にんじん、キャベツ、たまごの から |
| ばった | 広めの かご、草を 入れる | 生きた 草(イネ科の 草) |
| こおろぎ | 土、かくれる 場しょ | なす、きゅうり、にぼし |
ここで 子どもが おどろくのは、「生きものに よって 食べる ものが ちがう」 ことです。ばったに にんじんを あげても 食べません。かたつむりに 草を あげても、しゅるいが ちがうと 食べません。
そして 「調べる」ことを 知る のも この 単元です。分からない ときは 図かんを 見る、先生に 聞く、家の 人に 聞く。調べれば 分かる という 経けんは、これから ずっと 役に立ちます。
飼って いた 生きものが 死んで しまう ことは あります。とくに 1年生の 飼育では めずらしく ありません。
この とき、大人が どう ふるまうかが 大事です。
命が おわる ことを 見る のは つらい 経けんですが、命に さわった からこそ できる 学び でも あります。生きものは、水と 食べものが ないと 死ぬ。あたりまえの ことですが、本で 読むのと、自分が 世話を した 生きもので 知るのとでは、まったく ちがいます。
ここで 学んだ ことが、3年生の 理科「こん虫の 育ちかた」、5年生の「メダカの たんじょう」、6年生の「生物と かんきょう」へと つながって いきます。
生きものを あつかう ときの、体の つかいかたも ならいます。
とくに 「やさしく つかむ」 は、ことばで 言っても 伝わりにくい ところです。大人が 実さいに やって 見せ、子どもの 手に のせて あげる ── 力かげんは 体で おぼえる しか ありません。
また、虫が こわい 子も います。むりに さわらせる 必要は ありません。見るだけでも、じゅうぶん 学べます。ケースごしに 見る、絵を かく、図かんで 調べる ── かかわりかたは 一つでは ありません。
生きものを 近くで 見ると、それまで 知らなかった ことに 気づきます。1年生が よく 見つける ものを あげて みます。
さわると まるく なる。これは 身を 守る ためです。かたい せなかを 外がわに して、やわらかい おなかを 中に かくします。
足の 数を 数えて みると、ずいぶん たくさん あります(14本)。じつは だんごむしは こん虫では なく、エビや カニの なかまです。
つのが 4本 あります。長い 2本の 先に 目が ついて いて、短い 2本は においを かぎます。さわると すっと 引っこみます。
ガラスに はわせると、下から 動く ようす が 見えます。あしの 波の ような 動きが よく 分かり、子どもは とても よろこびます。
後ろあしが とても 大きい。だから あんなに 遠くまで とべます。
顔を 正面から 見ると、口が よこに 動いて 草を かじって います。人の 口とは 動く 向きが ちがいます。
こうした 発見は、時間を かけて じっと 見た 子だけ が できます。「早く 見て、はい つぎ」では 気づけません。見る 時間を たっぷり とる ── それが この 単元の いちばんの じゅんびです。
たくさん つかまえる ことに むちゅうに なり、飼えない 数を つかまえて しまう。
「ぜんぶ 世話 できる?」 と 聞きます。飼える 数は かぎられて いる、と 気づく ことが 大事です。
さいしょは 熱心でも、1週間で あきる。
当番を 決める、チェック表を 作る と つづきます。「今日は だれが 水を あげる?」と はっきり させます。
むりに さわらせない こと。ケースごしに 見る ところから はじめます。
じつは、こわがる 子ほど よく 観察して いる ことが あります。近づかない ぶん、じっと 見て いるからです。「よく 見てるね」と 声を かけて あげて ください。
Q1 だんごむしは どこに いますか。どうして そこに いるのでしょう。
A 石や 落ち葉の 下。しめって いて 暗い ところが すきだからです。かわいた ところでは 生きられません。
Q2 生きものを 飼う とき、飼う 前に 決めて おく ことは?
A かえす 日。すみかと 食べものも 先に そろえます。
Q3 かたつむりは 何を 食べますか。
A にんじん、キャベツなどの 野さい。たまごの からも 食べます(からを 作る ために 必要)。
この単元でお子さんが虫を持ち帰ってきたら、まず「どこで捕まえたの?」と聞いてみてください。捕まえた場所が分かれば、返す場所も分かります。
飼うことになったら、一緒に図鑑やネットで食べ物を調べる時間を取ってください。「調べたら分かった」という経験そのものが、この単元の大きな成果です。
また、生き物が死んでしまったときの大人の対応が、子どもの命の受け止め方に影響します。ごまかさず、責めず、一緒に「どうすればよかったか」を考えてあげてください。
虫が苦手なご家庭も多いと思います。無理に飼う必要はありません。観察するだけ、写真を撮るだけでも、十分に学びになります。