学校の げんかんに ついたら、くつを ぬいで くつばこに 入れ、うわばきに はきかえます。これは 毎日 する ことなので、やり方を かんがえずに やって いる 子が 多いです。でも、くつばこへの 入れ方には 意味の ある きまり が あります。きまりどおりに やると、つぎに はく ときに 手を つかわず そのまま はけます。この 記じでは、くつばこの 使い方、うわばきの はきかえ、雨の日の ちがいを まとめます。
学校の くつばこには、ひとり ひとりに 決まった ばしょ が あります。たいてい、組と 名まえが 書いた 紙か、絵や しるしが ついて います。字が まだ すらすら 読めない 1年生の ために、どうぶつの 絵や 形の しるしが 使われて いる 学校も あります。
この「じぶんの ばしょ」は、じぶんの 家の じゅうしょ と 同じ はたらきを します。じゅうしょが あるから、ゆうびんが まちがえずに とどきます。くつばこの ばしょが 決まって いるから、くつが まちがえずに 自分の 所に もどり、ほかの 人の くつと ごちゃごちゃに なりません。
はじめの うちは、まい朝 じぶんの ばしょを 見つけるのに 時間が かかります。そこで おぼえる ときの こつが あります。だんの 上から 何だん目、左から 何れつ目 を 一度 数えて おくと、つぎの日からは 数えなくても、体が おぼえて 手が 先に 動くように なります。
くつばこは、クラスの みんなが 同じ ところを 使う 「きょうゆうの 場しょ」でも あります。じぶんの だんの 中だけでも、くつが ななめに 入って いたり、さきまで 入って いなかったりすると、となりの ますに はみ出て しまいます。じぶんの ますの 中に きれいに 入って いるかを、入れた あとに もう一度 見る だけで、くつばこ ぜんたいが きれいに たもたれます。
くつばこに くつを 入れる とき、つまさきを 外、つまり 自分の いる ほうに むけて 入れます。かかとを 外に むけて 入れる 子も いますが、これには こまった ことが 起きます。
つまり、むきを そろえる ことは つぎに 自分が する しごとを 1つ 減らす ことです。帰る ときや、外に 出る ときは いそいで いる ことが 多いので、この ひと手間が 大きな ちがいに なります。
この むきは、げんかんで くつを 脱ぐ とき全部に 使える きまりです。先が 外に むいて いて、2つの くつが 船が 出て いく ときの ように ならんで いる 形を、むかしから 「出船(でせん)」 の 形と 呼びます。おうちの げんかんでも、くつを ぬいだ あと、しゃがんで 手で むきを そろえると、出船の 形に できます。
げんかんでの 動きは、じつは 4つの じゅんばんに 分けられます。1つでも じゅんばんが 入れかわると、あとの 動きが やりにくく なります。
外ぐつの かかとを 踏むと、かかとの 形が くずれて、くつが 早く だめに なります。踏んで しまう いちばんの りゆうは、立ったまま、手を つかわずに ぬごう と する ことです。1年生の うちは、かべや くつばこに 手を ついて、しっかり 体を ささえながら ぬぐ ことを おぼえると、踏まずに すみます。
うわばきには、左右で べつの 形を した ものと、左右 同じ 形を した ものが あります。左右 同じ 形の ものは どちらの 足にも はけますが、左右が ちがう 形の ものは、まちがえると きゅうくつに なったり、すぐ ぬげたりします。
見分ける 手がかりは 2つ あります。1つは かかとの ゴムの 高さ で、外がわが 少し 高く なって いる ことが 多いです。もう 1つは 名まえや マークの むき です。名まえを 書く とき、正しく はいた 状態で 外から 読める むきに 書くので、名まえが 正しく 読めれば 正しく はけて いる ことに なります。
もし 毎日 左右を まちがえて しまう 子は、はく 前に 名まえが 読めるか だけ 確にんする ことを くせに すると、まちがいが 減ります。
うわばきは、外ぐつと ちがって 校ていでは ぬごれません。だから よごれは 目に 入りにくい ですが、つま先の うらが すり減ったり、つぎ目から 水が 入ったりしていないか、週に 1回くらい 大人と いっしょに 見て おくと、こわれる 前に 気づけます。
雨の日は、外ぐつが ぬれて います。ぬれた くつを いつもと 同じ くつばこに 入れると、下の だんの 人の くつに 水が たれて しまう ことが あります。多くの 学校では、雨の日は くつの ふくろ(くつぶくろ)を 使い、くつばこには 入れずに、教室まで 持って いく やり方を して います。
この ちがいは、天気によって、ものの 置き方を 変える という 考え方の はじめの 一歩に なります。かさも 同じで、かさ立ては 雨の日だけ 使う ばしょです。かさを とじる とき、かさの 先を 下に して、しずくを 自分の 前に たらしながら しめると、まわりの 人を ぬらさずに すみます。
Q1 くつばこに くつを 入れる とき、さきは どちらに むけますか。
A 外(自分の いる ほう) に むけます。つぎに はく とき、そのまま 足を 入れられるからです。
Q2 かかとを 外に むけて 入れると、どう なりますか。
A つぎに はく とき、くつを 手で 180ど まわさないと はけません。
Q3 つまさきが 外に むいて ならんだ くつの 形を 何と 呼びますか。
A 「出船(でせん)」 の 形と 呼びます。
Q4 外ぐつを ぬぐ とき、気を つける ことは 何ですか。
A かかとを 足で 踏まない ことと、ゆかに 置いたまま 人の 通り道を ふさがない ことです。
Q5 うわばきの 左右が 正しいかは、何で 見分けられますか。
A かかとの ゴムの 高さ と、名まえが 正しく 読める むきか で 見分けられます。
Q6 雨の日、くつばこの 使い方が いつもと ちがうのは なぜですか。
A くつが ぬれて いて、下の だんの くつに 水が たれて しまうからです。くつぶくろを 使う 学校が 多いです。
下駄箱(靴箱)の使い方は、入学直後の学校生活で最初にくり返し練習する動作のひとつですが、家庭内で明文化して教える機会は意外と少ない習慣です。「出船」の作法は茶道や和室での礼法として知られますが、学校教育の文脈では「次の自分の手間を減らす」という実利的な理由として伝えるほうが、1年生には伝わりやすいです。
かかとを踏んで靴を脱ぐ癖は、靴箱の前で急いでいるときに特に出やすく、靴の寿命を短くするだけでなく、転倒の原因にもなります。玄関や靴箱の前に手をつける場所(壁・靴箱の縁)があるかを一度確認し、座る・手をつくなど体を支える方法を具体的に教えると定着しやすくなります。
上履きの左右の取り違えは、足の感覚だけで覚えるのに時間がかかる子もいます。名前や目印を「正しく履いた状態で正面から読める向き」に書いておくと、子ども自身が「読めるかどうか」で確認できる客観的な手がかりになり、保護者が毎回確認する負担も減ります。雨具(傘・靴袋)の収納場所が天気で変わることも、入学後最初の数週間は見落としやすい点なので、持ち物準備のタイミングで一度言葉にして伝えておくと安心です。