1年 算数 3つのかずのけいさん

3つのかずのけいさんは「前から順に」

かずが 3つに ふえても、やる ことは かわりません。ただし、ここには あとで とても やくに立つ「うらワザ」が かくれて います。

きほんは「前から 順に」

「5+3+2」の ような、かずが 3つ ならんだ けいさんが 出て きます。やりかたは かんたんで、前から 順に、2つずつ けいさんする だけです。

5 + 3 + 2 └─┬─┘ 8 + 2 └──┬──┘ 10

まず 5+3=8。つぎに 8+2=10。こたえは 10です。いちどに 3つを たそうと しない のが コツです。かならず 2つずつ、じゅんばんに かたづけます。

ひきざんが まじって いても おなじです。「9-3-2」なら、まず 9-3=6、つぎに 6-2=4。前から 順に すすめます。

9 - 3 - 2 └─┬─┘ 6 - 2 └──┬──┘ 4

たしざんと ひきざんが まじる ことも あります。「7+2-4」なら、7+2=9、9-4=5。やはり 前から 順です。

どんな ばめんで つかう? ── バスの のりおり

3つの かずの けいさんは、じかんの ながれが ある ばめん で 出て きます。いちばん よく 出るのが バスや でんしゃです。

バスに 6人 のって いました。つぎの ていりゅうじょで 2人 のって きました。その つぎで 3人 おりました。いま なん人?

6 + 2 - 3 = 5  こたえ 5人

ここで だいじなのは、おきた 順ばんに しきを かく ことです。のった なら +、おりた なら -。ばめんの じゅんばんが、そのまま しきの じゅんばんに なります。

だから この たんげんは、けいさんの れんしゅうと いうより 「できごとを しきに する」れんしゅう だと 言えます。2つの かずの けいさんでは できなかった、「じかんの ながれ」を あらわせる ように なるのです。

ほかの ばめん

おかしを もらって・食べる、こうえんに 子どもが 来て・かえる、コップの 水を 足して・へらす ── みんな おなじ かたちです。ふえたら +、へったら - と おぼえて おけば、どんな ばめんでも しきに できます。

うらワザ ── 10を 先に つくる

ここからが この たんげんの 本当に だいじな ところです。「4+6+7」を かんがえて みましょう。

前から 順に やると、4+6=10、10+7=17。かんたんですね。でも なぜ かんたんだったのでしょうか。4+6で ちょうど 10に なったから です。

では「7+4+6」は どうでしょう。前から 順に やると、7+4=11(くり上がり!)、11+6=17。とちゅうが むずかしく なりました。

7 + 4 + 6 前から順に: 7+4=11 → 11+6=17 ← とちゅうが むずかしい 10を先に: 4+6=10 → 10+7=17 ← ずっと らく

じつは、たしざんだけなら じゅんばんを 入れかえても こたえは かわりません。だから「10に なる ペア」を 先に 見つけて けいさんすると、ずっと らくに なります。

ここでも また「いくつと いくつ」が 出て きました。4と6で10、3と7で10、2と8で10 ── これを おぼえて いる 子は、3つの かずの けいさんも はやいです。

ちゅうい:ひきざんが あると 入れかえられない

「9-3-2」を「9-2-3」に しても こたえは おなじ(4)ですが、「3-9」の ように 前後を 入れかえると まったく ちがう ものに なります。ひきざんが まじって いる ときは、前から 順に やる のが あんぜんです。うらワザは たしざんだけの ときに つかいましょう。

この さきに つながる こと

「3つの かずの けいさん」は、じみに 見えて じつは これから ならう たくさんの ことの 入り口 です。

2年生 ── かっこの ある しき

2年生に なると「(5+3)+2」の ように、かっこが 出て きます。かっこは「ここを 先に けいさんしてね」という しるしです。1年生で「前から 順に」を しっかり やって いれば、「じゃあ かっこが あると 順ばんが かわるんだな」と すぐ わかります。

3年生 ── けいさんの きまり

3年生では「たしざんは 順ばんを 入れかえても よい」ことを、きちんと ことばで ならいます。1年生で「4+6を 先に やると らく」と 気づいて いた 子は、この とき「あ、あれの ことか」と つながります。

4年生 ── 四則の 順じょ

4年生では「たし算・ひき算より、かけ算・わり算を 先に する」という ルールを ならいます。ここでも「けいさんには 順ばんが ある」という かんがえかたが 土台に なります。

つまり

この たんげんで 本当に ならって いるのは、「5+3+2=10」という 答えでは ありません。「けいさんには 順ばんが ある」「順ばんを えらべる ことも ある」 という かんがえかたです。ここを 意しきして おくと、この さきが ずっと らくに なります。

つまずきやすい ところ

その1 とちゅうの こたえを わすれる

「5+3+2」で、5+3=8を あたまの 中に おいた まま 8+2を しようと して、8を わすれて しまう。1年生には よく ある ことです。とちゅうの こたえを 下に かく くせを つけましょう。あたまの 中だけで やろうと しないのが コツです。

5 + 3 + 2 8 ← ここに かく 10

その2 ひきざんの ばめんで +に して しまう

「3人 おりました」を +3と かいて しまう まちがい。ぶんしょうを よむ とき、「ふえた? へった?」を 一つずつ こえに 出して たしかめる と ふせげます。「のった→ふえた→+」「おりた→へった→-」と 声に 出します。

その3 しきを 2つに 分けて かいて しまう

「6+2=8」「8-3=5」と 2つの しきに 分けて かく 子が います。まちがいでは ありませんが、この たんげんの ねらいは 1つの しきで あらわす ことです。「6+2-3=5」と、ひとつづきで かけるように しましょう。これが できると、2年生の かっこの ある しきに つながります。

やって みよう

Q1 4+2+3 は?

A 4+2=6、6+3=9

Q2 10-4-2 は?

A 10-4=6、6-2=4。ひきざんなので 前から 順に。

Q3 8+2+5 は? らくな やりかたを つかって みましょう。

A 8+2で ちょうど 10。10+5=15。10を 先に 作ると らくです。

Q4 でんしゃに 7人 のって いました。3人 おりて、4人 のりました。いま なん人?

A 7-3+4。7-3=4、4+4=8人。おきた 順に しきを かきます。

Q4が できたら、じぶんで バスの もんだいを 作って みましょう。「のった」「おりた」を 2かい 入れると、3つの かずの しきに なります。

作る ときの コツは、さいごの こたえが 0より 小さく ならない ように する ことです。「5人 のって いて、8人 おりた」では おかしな ことに なって しまいます。じぶんで もんだいを 作ろうと すると、こういう ことにも 気づけます。とくのと 作るのでは、作る ほうが ずっと 頭を つかいます。

まとめ

おうちの方へ

この単元は計算そのものは易しいのですが、「場面を1つの式で表す」という新しい力が求められます。ここでつまずく子は、計算ができないのではなく、文章の出来事を順番に追えていないことが多いです。
おすすめは、実際におはじきを机に置いて、文章を読みながら「増えた」「減った」と動かしてみることです。動かした回数が、そのまま式の記号の数になります。
また「10を先に作る」考え方は、3年生の計算のきまり、4年生の分配法則へとつながる大事な芽です。今の段階では「らくなやり方があるね」と気づかせるだけで十分です。