おはじきが たくさん あります。1こずつ 数えますか? それでは 時間が かかるし、まちがえます。まとめて 数える ことを ならう たんげんです。
目の 前に おはじきが 60こ ちらばって います。「ぜんぶで いくつ?」
1こずつ「1、2、3…」と 数えて いくと、どこかで かならず 見うしないます。とちゅうで じゃまが 入ったら、また はじめから。これでは 大へんです。
そこで、10こずつ まとめて から 数える。
数える 回数が 60回から 6回に なりました。しかも まちがえにくい。これが この たんげんの いちばん 大事な ところ です。
数を 大きく する ことが 目てきでは ありません。「まとめて 数えると らくだ」と 気づく こと が ねらいです。
20までの かずで、「左は 10の へや、右は ばらの へや」と ならいました。100までも まったく 同じです。
この 2つの へやを、十の位・一の位 と いいます。1年生でも この ことばは 出て きます。
大事なのは、同じ「6」でも 場しょが ちがえば いみが ちがう ことです。64の 6は「60」を あらわし、46の 6は「6」を あらわします。
| すうじ | 十の位 | 一の位 | いみ |
|---|---|---|---|
| 64 | 6(=60) | 4 | 10が6つと ばらが4つ |
| 46 | 4(=40) | 6 | 10が4つと ばらが6つ |
| 70 | 7(=70) | 0 | 10が7つ、ばらは なし |
とくに 70の ような 一の位が 0の 数 に 注いです。「ばらが 0こ」という いみで 0を 書きます。0を 書かないと 7に なって しまいます。0は「なにも ない」を あらわす だけでなく、位を 守る 大事な やくわり も して いるのです。
1から100までを 10ずつ おりかえして ならべた 100の 表。この たんげんの 主役です。
この 表を じっと 見ると、いろいろな きまりが 見えて きます。
とくに「下は 10 ふえる」に 気づけると 大きいです。これが 分かると、37の 10 大きい数を 数えずに「47」と 出せる ように なります。
100の 表の 一部を かくして、「ここは いくつ?」と 当てる あそびが とても こうかてきです。
まわりの 数から 考える ことに なるので、「右は+1、下は+10」の きまりを つかう れんしゅうに なります。かべに はって、まいにち 1もんずつ 出すだけで じゅうぶんです。
2つの 数を くらべる ときは、まず 十の位を 見ます。
じゅんばんは 十の位 → 一の位。左から 見て いきます。この やりかたは、3年生の 万の位でも、5年生の 小数でも まったく 同じ です。今 身に つけて おくと ずっと つかえます。
また、数の 線 の 上に かずを 置く 活動も します。0から 100までの 線を かいて、「70は どのあたり?」と 聞きます。ちょうど 真ん中が 50、その 少し 右が 70。だいたいの 場しょが 分かる ことが 大事で、ぴったりで なくて かまいません。
99の つぎは 100。ここで あたらしい ことが おきます。10の まとまりが 10こ あつまった のです。
へやが 一つ ふえて、3つに なりました。左から 百の位・十の位・一の位です。
「10 あつまったら つぎの へやへ」── この きまりが、こんども はたらいた わけです。20までで ならった しくみが、そのまま くりかえされて います。
この しくみは この さきも ずっと つづきます。100が 10こ あつまれば 1000(2年生)、1000が 10こ あつまれば 10000(3年生)。いくら 数が 大きく なっても、きまりは たった 一つ しか ありません。ここに 気づけると、大きい数が こわく なくなります。
1こずつ 数える かわりに、とばして 数える れんしゅうも します。
これは ただの あそびでは ありません。2年生の かけ算(九九)に まっすぐ つながって います。5とびは 5の だん、2とびは 2の だん そのものです。
身の まわりにも たくさん あります。くつの かず(2とび)、手の ゆび(5とび)、10円玉(10とび)。おなじ 数ずつ ふえる ものを さがす と、生活の 中で れんしゅうできます。
とくに 10とびは この たんげんの 中心です。「10、20、30…」が すらすら 言えるように なると、10の まとまりを 数える のが 一気に 速く なります。まいにち 声に 出して となえる だけで 身に つきます。
70と17を 取りちがえる まちがい。音が にて いる ためです。
ブロックで 見せる のが いちばん です。70は 10の 束が 7つ、17は 10の 束が 1つと ばらが 7つ。見た目が まったく ちがう ことが 一目で わかります。
「99、100」で とまる 子は おおいです。ここは 十の位も 一の位も いっぱいに なって、あたらしい へやが できる 場めん だからです。
10の 束を 9つ ならべ、ばら 9こを 置き、そこに 1こ 足す。ばらが 10こに なって 束に なり、束が 10こに なって 大きな まとまりに なる ── この 2だんかいの くり上がりを、じっさいに 見せて あげて ください。
「ろくじゅう」を 6と 書いて しまう。0が 位を 守って いる ことを 教えます。「ばらは 0こ だよ。でも 10の へやには 6つ あるから、ばらの へやに 0を 書かないと 分からなく なるね」 と せつめいします。
Q1 10が 8つと ばらが 3つ。いくつ?
A 83。
Q2 57は 10が いくつと ばらが いくつ?
A 10が 5つ、ばらが 7つ。
Q3 46より 10 大きい数は? 10 小さい数は?
A 大きい数は 56、小さい数は 36。十の位だけが かわります。
Q4 38 と 83、どちらが 大きい?
A 83。十の位を くらべて 8 > 3 だからです。
この単元で最も効果があるのは、実際に10のまとまりを作る作業です。おはじき、豆、ブロック、なんでも構いません。数十個をばらまいて「全部でいくつ?」と聞き、自分で10ずつまとめる経験をさせてください。
「1個ずつ数えたら大変だった」「10ずつまとめたら楽だった」──この体感が、位取りの理解を支えます。
また、100の表は市販のものを買わなくても、10×10のマス目に数字を書くだけで作れます。冷蔵庫に貼って、毎日1問クイズを出すだけで確実に力がつきます。「45の下は?」「67の右は?」といった問い方が効果的です。