「100までのかず」で習った十の位と一の位。じつは、お金を数えるときに そのまま使っています。10円玉は「10のまとまり」、1円玉は「1のまとまり」。お金を使うと、数の仕組みが 目に見える形で わかります。
「100までのかず」の 勉強で、53という 数を 「10が 5つと、1が 3つ」と 考えました。お金でも、まったく 同じことが 起きて います。
10円玉を 5まい そろえた「50円」と、1円玉を 3まい そろえた「3円」。これを あわせると 53円に なります。10円玉の まい数が 十の位の 数字に、1円玉の まい数が 一の位の 数字に、そのまま なって いることに 気づきましたか。
紙の 上の 数字「53」は、見た目では 10と 1の 区別が ありません。でも お金なら、10円玉と 1円玉は 大きさも 色も ちがうので、見るだけで「10のまとまりが いくつ、1のまとまりが いくつ」と わかります。
お金には、10円玉と 1円玉の ほかに、5円玉も あります。5円玉は 1まいで、1円玉5まい分です。ここが、多くの 1年生が まよう ところです。
1円玉5まいと、5円玉1まいは、見た目の まい数は ちがいますが、合計は 同じ「5円」です。まい数が 少ないからといって、金額が 少ないわけでは ないところが、5円玉の とくちょうです。
15円を 作る とき、組み合わせは 1つだけでは ありません。
どれも 同じ「15円」ですが、まい数は 15まい・3まい・2まいと ぜんぜん ちがいます。お店で お金を はらう ときは、いちばん まい数が 少なく すむ 組み合わせを さがすのが コツです。さいふの 中が すっきりします。
まい数を へらす コツは、大きい 硬貨から ならべて みることです。10円玉を 先に できるだけ ならべて、のこりを 5円玉、それでも のこったら 1円玉、という じゅんばんで 考えます。
お金には、10円玉より 大きい「50円玉」も あります。50円玉を 使うと、まい数が もっと 少なく なる ことが あります。68円を 作って みましょう。
50円玉を 1まい 使うだけで、10円玉6まい分(60円)を 1まいに まとめる ことが できました。まい数は 10まいから 6まいに、4まいも 少なく なりました。大きい 硬貨ほど、少ない まい数で 大きい 金額を あらわせることが、この れいから わかります。
ただし、1年生の 教科書で 中心に 出てくるのは 1円玉・5円玉・10円玉の 3しゅるいです。50円玉や 100円玉は、まだ 持って いない おうちも あるので、まずは 1円・5円・10円の 3しゅるいで しっかり 練習して から、50円玉・100円玉に 広げて いくと よいでしょう。
47円を、10円玉・5円玉・1円玉を 使って、いちばん 少ない まい数で 作って みましょう。
もし 5円玉を 使わずに、10円玉と 1円玉だけで 47円を 作ると どうなるでしょうか。
5円玉を 使った ときの 7まいより、4まいも 多く なって しまいました。5円玉を うまく 使うと、まい数が ぐっと 少なく できることが わかります。
おかしやさんで、ちょうど ぴったり はらう れんしゅうを して みましょう(おつりの 計算は 2年生で 習うので、ここでは ぴったり はらう ことだけを 考えます)。
18円を 1円玉だけで 作ると 18まい 必要ですが、10円玉と 5円玉を 使うと 5まいで すみます。大きい 硬貨から 先に 考える 習慣を つけると、お店ごっこも、本物の お買い物も、はやく できるように なります。
硬貨の まい数と、金額は べつの ものです。5円玉は 1まいでも、金額は 5円です。まい数を かぞえるのでは なく、1まいずつの 金額を たしざんするという ことを、くり返し 確かめましょう。
10円玉は 1まいの 硬貨ですが、金額としては「10」を あらわして います。「10円玉が 1まい=10円」であって、「10円玉が 10まい ある」わけでは ありません。1円玉と 10円玉を いっしょに 数えて しまう 子は、色や 大きさの ちがいを 指で さして 分けながら 数えると まちがいが へります。
1円玉ばかりで お金を 作ろうとすると、まい数が どんどん 増えて しまいます。大きい 硬貨から 先に 置いて みると、少ない まい数で ぴったり 作れることが 多いです。
Q1 10円玉6まいと1円玉2まいで、あわせて何円?
A 62円。10円玉6まいで60円、1円玉2まいで2円、あわせて62円です。
Q2 10円玉3まいと1円玉9まいで、あわせて何円?
A 39円。10円玉3まいで30円、1円玉9まいで9円、あわせて39円です。
Q3 23円を、10円玉・5円玉・1円玉でいちばん少ないまい数で作ると、何まい?
A 5まい(10円玉2まい+1円玉3まい)。のこりが3円のときは5円玉より1円玉のほうがぴったり合います。
Q4 100円を、10円玉だけで作ると何まい?
A 10まい。10円玉10まいで、10×10=100円になります。
Q3のように、のこりの 金額が 5より 小さい ときは、5円玉を 使わずに 1円玉で すませたほうが、まい数が 少なく なる ことも あります。いつも 5円玉を 使うのが 正解とは かぎらない ところも、お金の おもしろい ところです。
この単元は教科書の正式な単元名ではありませんが、「100までのかず」で習う十進位取りの考え方を、実物のお金で確かめ直す体験的な内容です。おもちゃのお金や実際の小銭を使って、「53円を作ってみて」と声をかけ、10円玉と1円玉に自然に手が伸びるかを見てあげてください。5円玉を1円玉5まいと同じ重さで扱えるようになると、2年生以降の「お金の計算」や「大きな数の位取り」にもスムーズにつながります。なお、おつりの計算は2年生の学習内容のため、本記事ではぴったり払うことだけに絞っています。