とけいが 読めない いちばんの げんいんは、読む じゅんばん です。じゅんばんを かえるだけで、ぐっと 読めるように なります。
とけいには 針が 2本 あります(びょう針が ある ものは 3本)。この 2本は、まったく べつの しごとを して います。
| 針 | しごと | すすむ はやさ |
|---|---|---|
| みじかい針 | 「なん時」を あらわす | とても ゆっくり(1しゅう 12時間) |
| ながい針 | 「なん分」を あらわす | はやい(1しゅう 60分=1時間) |
ここで まちがえやすいのが、「ながい針=大きい たんい」だと 思って しまう ことです。じっさいは ぎゃくで、ながい針の ほうが 小さい たんい(分)を あらわします。
おぼえかたは かんたんです。みじかい針は なまけもの。ほとんど 動かないので、じっくり「なん時」を おしえて くれます。ながい針は はたらきもの。くるくる 回って、こまかい「なん分」を おしえて くれます。
とけいを 見たら、かならず この じゅんばんで 読みます。
なぜ この じゅんばんが だいじなのでしょうか。わたしたちが ふだん 言う ときの じゅんばんと おなじ だからです。「3時15分」と 言いますね。「15分3時」とは 言いません。読む じゅんばんと 言う じゅんばんを そろえて おくと、あたまが こんがらがりません。
ながい針から 先に 見て しまうと、「12を さして いる…えっと、これは 何だっけ」と まよいます。とくに ながい針が 12を さして いる とき、「12時」だと 思って しまう まちがいが とても おおいです。かならず みじかい針から。これを ルールに しましょう。
ながい針が 12 を さして いる とき、それは「ちょうど」です。みじかい針が さして いる すうじが、そのまま「なん時」に なります。
この とき、みじかい針は すうじの ちょうど 上を さして います。ここが いちばん 読みやすい かたちです。まずは この「ちょうど」から れんしゅうを はじめます。
おうちで やる ときは、1時ちょうどから 12時ちょうどまで、じゅんばんに 作って 読む のが おすすめです。もけいの とけいが あれば、針を 回しながら「1時、2時、3時…」と 声に 出します。
ながい針が 6 を さして いる とき、それは「半(はん)」です。とけいの もじばんを ちょうど 半分 まわった ところ だからです。
ここが この たんげん さいだいの やまばです。「半」の とき、みじかい針は すうじの 上には ありません。3と4の ちょうど 真ん中あたりに あります。
すると 子どもは まよいます。「3時? それとも 4時?」と。こたえは 3時半 です。
みじかい針は、すでに 通りすぎた すうじ を 読みます。3と4の 間に あるなら、3は もう 通りすぎて、4には まだ ついて いない。だから「3時」です。
「まだ 4時には なって いないよね」と 声を かけると、多くの 子が なっとくします。
じつは これ、おとなが むいしきに やって いる ことです。3時50分でも わたしたちは「4時」とは 言いません。まだ 3時だからです。この かんかくを 1年生の うちに つかんで おくと、2年生の「なん時なん分」が とても らくに なります。
するどい 子は こんな しつもんを します。「あさの 8時も、よるの 8時も、おなじ ところを さして いる。どうして?」
そのとおりです。とけいの もじばんには 1から12までしか ありません。でも 1日は 24時間 あります。だから みじかい針は 1日に 2しゅう する のです。
1しゅうめを 午前、2しゅうめを 午後 と いいます。この ことばは 2年生で しっかり ならいますが、1年生の うちから 生活の 中で つかって いると、すんなり 入ります。「午前8時に 学校に 行くよ」「午後3時に おやつだよ」の ように。
おなじ「8時」でも、あさなのか よるなのかで まったく ちがいます。まわりの ようす ── 明るいか 暗いか、ごはんの まえか あとか ── で 見わける ことが できます。とけいの すうじだけでは わからない ことを、まわりを 見て はんだんする。これも たいせつな 力です。
デジタル時計で「14:00」と 出て いる ことが あります。これは 午後2時の ことです。12を こえた ぶんは、12を ひくと わかります(14-12=2)。1年生には まだ むずかしいですが、「そういう 書きかたも あるんだね」と 見せて おくだけで じゅうぶんです。
とけいに よっては、2本の 針の 長さが あまり かわらない ものが あります。これでは 大人でも まよいます。れんしゅうには、針の 長さが はっきり ちがう とけいを つかいましょう。がくしゅう用の もけい時計が いちばんですが、家の かべ時計でも、長さの ちがいが はっきりして いれば じゅうぶんです。
いまは スマホも でんしレンジも デジタルです。アナログ時計を 見る きかいが ない 子は、そもそも 針の いみを 知りません。これは 子どもの せいでは ありません。
できれば、目に つく ところに アナログの とけいを 1つ おいて ください。それだけで、日じょう的に 針を 見る きかいが 生まれます。
1年生では「3時半」と 読めれば 合かくで、「3時30分」まで 言えなくて かまいません。ただ、家の 中で「3時半=3時30分だよ」と 言って おくと、2年生に なった とき つながります。
プリントより、じっさいの 生活の 中で 聞く ほうが ずっと 早く おぼえます。
とくに 3ばんめの「作らせる」が こうかてきです。読むより 作る ほうが むずかしいので、作れたら 本当に わかって いる しょうこに なります。
Q1 みじかい針が 7、ながい針が 12。なん時?
A 7時(ちょうど)。ながい針が12=ちょうど です。
Q2 みじかい針が 10と11の 間、ながい針が 6。なん時?
A 10時半。通りすぎた ほうの 10を 読みます。
Q3 「5時半」の とき、2本の 針は どこを さして いますか。
A みじかい針は 5と6の 間、ながい針は 6。作れたら かんぺきです。
時計は、家庭でアナログ時計に触れている量で差がつく単元です。学校の授業時間だけで身につけるのは難しく、「うちの子だけできない」と感じやすいところでもあります。
効果があるのは、家の中の約束を時刻で伝えることです。「もうすぐ」「あと少し」を「7時半に」「8時になったら」に言い換えるだけで、子どもは1日に何度も時計を見るようになります。
なお「〇時半」で短針が数字の間にあることは、大人には自明でも子どもには大きな壁です。ここだけは模型時計で針を回しながら、「3時から少しずつ進んで、まだ4時になっていないね」と一緒に確認してあげてください。