1年 国語 せつめいぶんをよむ

せつめいぶんをよむ ──「といのぶん」をさがすのが第一歩

物語とは まったく ちがう 読みかたを します。気もちを 考える 必要は ありません。 かわりに さがす ものが あります。

物語と 説明文は べつもの

国語の 教科書には、2しゅるいの 文しょうが のって います。物語説明文 です。この 2つは、読みかたが まったく ちがいます。

物語説明文
書いて ある こと作り話・できごとほんとうの こと・じじつ
出て くる もの人・動物(登場人物)もの・しくみ・やりかた
さがす ものだれが 何を した、気もち問いと 答え
読む 目てき楽しむ・味わう知る・分かる

1年生の 教科書に 出て くる 説明文は、「じどう車くらべ」「くちばし」「うみの かくれんぼ」など、身の まわりの ものの しくみ を 説明した ものが 多いです。

ここで 気もちを 聞かれる ことは ありません。「トラックは どう 思ったでしょう」なんて 問題は 出ません。かわりに 聞かれるのは 「何が 書いて あったか」 です。

説明文には 必ず「問い」が ある

説明文の いちばんの とくちょうは、はじめの ほうに「問いの 文」が ある ことです。

これは、なんの くちばしでしょう。 ↑ これが 問いの 文 (そのあと) これは、きつつきの くちばしです。 ↑ これが 答えの 文

問いの 文には、はっきりした しるしが あります。「〜でしょう。」「〜でしょうか。」 で おわる ことです。

だから 説明文を 読む とき、いちばん さいしょに やる ことは 「でしょう」で おわる 文を さがす ことです。見つけたら、その 文に 線を 引きます。

そして その あとを 読んで いくと、必ず 答えが 書いて あります。問いが あって 答えが ない 説明文は ありません。

問いは 1つとは かぎらない

説明文に よっては、問いが いくつも 出て きます。「くちばし」なら、鳥が かわる たびに「これは なんの くちばしでしょう」が くりかえされます。
問いと 答えが セットで いくつも ならんで いる ── これが 説明文の 基本の 形です。

「はじめ・なか・おわり」の 組み立て

説明文は、だいたい つぎの 3つの 部分から できて います。

  1. はじめ … 何に ついて 話すか、問いを 出す
  2. なか … れいを 出して くわしく 説明する
  3. おわり … まとめる

この 組み立てが 分かると、「いま どこを 読んで いるか」 が 分かるように なります。

とくに「なか」の 部分が いちばん 長く なります。ここには れい が いくつも 出て きます。「じどう車くらべ」なら、バス・トラック・クレーン車と、車しゅが つぎつぎ 出て きます。

そして れいは、だいたい 同じ 形で 書かれて います。「〜は、〜の ために、〜のような つくりに なって います」。この くりかえしの 形に 気づけると、読むのが ぐんと 楽に なります。

じゅんじょを あらわす ことば

説明文には、じゅんばんを しめす ことばが よく 出て きます。

とくに やりかたを 説明する 文しょう(おもちゃの 作りかた、りょうりの しかた)では、この ことばが 大かつやくします。

この ことばに 丸を つけながら 読むと、手じゅんが いくつ あるか が 一目で 分かります。「まず」「つぎに」「さいごに」が あれば 3つの 手じゅん、という わけです。

そして この ことばは、自分が 書く ときにも つかえます。作りかたを 説明する 文しょうを 書く とき、「まず」「つぎに」「さいごに」を つかうだけで、ぐっと 分かりやすく なります。読む ことと 書く ことは つながって いる のです。

だいじな ことばを 見つける

説明文を 読んだ あと、「何が 書いて あった?」と 聞かれます。文しょう 全部を おぼえる ことは できません。では どうするか。

くりかえし 出て くる ことば に 注もくします。

「じどう車くらべ」なら、「しごと」「つくり」という ことばが 何回も 出て きます。この 2つが、この 文しょうの 中心です。どの 車の 説明でも、しごとと つくりの 話を して いる と 気づけたら、その 文しょうは 読めて います。

くりかえされる ことばに 印を つけながら 読む ── これは 6年生でも、中学でも つかう 方法です。大事な ことばは、何回も 出て くる。この きまりは ずっと 変わりません。

読んだ あと、自分でも 書いて みる

説明文の 学習の しあげは、自分で 説明文を 書く ことです。1年生でも できます。

「じどう車くらべ」を 読んだ あとなら、教科書に 出て こなかった 車を 選んで、同じ 形で 書いて みます。

パトカーは、わるい ことを した 人を つかまえる しごとを して います。 その ために、はやく 走れる エンジンと、 上に 赤い ランプが ついて います。

教科書の 文の 形を そのまま まねて、中身だけ かえる。これで りっぱな 説明文に なります。まねる ことは わるい ことでは ありません。むしろ 型を 身に つける いちばんの 方法です。

書いて みると、読む ときには 気づかなかった ことが 見えて きます。「しごとを 先に 書くのか」「その ために、で つなぐのか」── 書き手の くふうが 分かるように なるのです。

そして 何より、「自分にも 書ける」 という 自信に なります。説明文は むずかしそうに 見えて、じつは 型さえ 分かれば だれでも 書ける ── その ことを 1年生の うちに 知って おく のは、大きな ざいさんです。

つまずきやすい ところ

その1 物語と 同じ 読みかたを して しまう

「トラックの 気もちを 考えて」と してしまう、または 感想ばかり 言う。
説明文では 「書いて ある ことを 見つける」 のが 仕事です。「どこに 書いて あった?」と 聞いて、指で さして もらいます。

その2 問いの 文が 見つけられない

「でしょう」で おわる 文を さがす、と はっきり 教えます。教科書に 直せつ 線を 引かせる のが いちばん 早いです。見つける 練習を 5回も すれば、自分で できるように なります。

その3 答えを 自分の 頭で 考えて しまう

「これは なんの くちばしでしょう」に、自分の 知しきで 答えて しまう。
説明文の 答えは 必ず 文しょうの 中に 書いて あります。「どこに 書いて ある?」と 聞き、本文から さがす 習かんを つけます。これは 国語の テストで いちばん 大事な 力です。

「本文から さがす」は 一生 つかう

国語の 読みとりで いちばん 大事なのは、自分の 考えでは なく、書いて ある ことを 答える ことです。
1年生の うちに この 習かんが つくと、学年が 上がっても 読解問題で こまりません。ぎゃくに、ずっと 想ぞうで 答えて いると、高学年で 点が 取れなく なります。

やって みよう

Q1 教科書の 説明文から「でしょう」で おわる 文を さがしましょう。

A 見つけたら 線を 引きます。それが 問いの 文です。

Q2 その 問いの 答えは どこに 書いて ありますか。

A たいてい すぐ あと、または 文しょうの おわりの ほうに あります。指で さして 確かめます。

Q3 「まず」「つぎに」「さいごに」に 丸を つけましょう。手じゅんは いくつ ありましたか。

A 丸の 数が 手じゅんの 数です。じゅんばんが 目で 見えるように なります。

まとめ

おうちの方へ

説明文の読みとりは、物語よりも指導が難しいと感じる方が多いところです。しかし1年生で身につけるべきことは1つだけ、「答えは本文の中にある」という原則です。
音読を聞いたあと、「これは何の話だった?」「どこにそう書いてあった?」と2つ聞くだけで十分な練習になります。特に2つ目の質問が大切です。指で示せたら合格です。
また、説明文は理科・社会の教科書を読む力に直結します。3年生から理科・社会が始まると、教科書という説明文を自力で読む必要が出てきます。ここでの読み方が、そのまま他教科の学力を支えます。