げたばこ、名ぼ、出せきの よびかた、図書室の 本。学校の 中には、じゅんばんに ならんで いる ものが たくさん あります。その じゅんばんの ほとんどが「あいうえお」で 決まって います。ひらがなを 読める ように なった 次の 一歩が、この「ならびかた」です。
クラスに 30人 いると します。もし げたばこに なんの じゅんばんも なかったら、じぶんの くつを 入れる 場しょを さがすだけで 毎日 時間が かかります。ところが「あいうえおの じゅんばん」で ならんで いれば、じぶんの 名まえの さいしょの 字を 見るだけで、だいたいの 場しょが 分かります。
じゅんばんは、さがす 時間を みじかく する ための やくそくです。だれか 一人が 決めた わがままな ならびかたでは なく、日本じゅうの 人が 同じ ルールを 使って いるので、はじめて 行った 学校でも、はじめて 見た 名ぼでも、同じように 読む ことが できます。
いまは まだ じてんを ひかなくても、この じゅんばんを 体で おぼえて おくと、3年生で 国語じてんを 使う ときに ほとんど 苦ろう しなく なります。
教しつの かべに はって ある 五十音表は、ただ 字が ならんで いる だけの 表では ありません。たての ならびと よこの ならびに、それぞれ 意みが あります。
よこの 一れつ目「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」が、じゅんばんの 大きな わく です。まず この 10こを 声に 出して 言えるように します。「あかさたなはまやらわ」と、ことばあそびの ように リズムで おぼえて しまうのが いちばん 早い です。
そして たての ならび「あ・い・う・え・お」が、その 中での こまかい じゅんばんです。「か・き・く・け・こ」も「さ・し・す・せ・そ」も、ぜんぶ この あいうえおの じゅんに なって います。つまり おぼえる ことは、じつは 2つだけ。「あかさたなはまやらわ」と「あいうえお」です。
五十音表を 見ないで「あかさたなはまやらわ」が 言えるかを、朝の したくの あいだなどに ときどき 聞いて みて ください。
つまったら、表を 見て もう 一度。3日も つづければ、ほとんどの 子が 見ないで 言えるように なります。
「あさひ」と「あきら」は、どちらが 先に なりますか。こういう ときは、いつも 同じ 手じゅん で くらべます。
「あさひ」と「あきら」なら、1文字目は どちらも「あ」で 同じ。そこで 2文字目を 見ると「さ」と「き」です。「あかさたな…」の じゅんで「か」の ほうが「さ」より 先なので、あきら → あさひ の じゅんに なります。
| くらべる ことば | ちがいが 出た ところ | 先に なる ほう |
|---|---|---|
| いぬ/うま | 1文字目「い」と「う」 | いぬ |
| たなか/たかはし | 2文字目「な」と「か」 | たかはし |
| やまだ/やまもと | 3文字目「だ」と「も」 | やまだ |
| き/きく | 2文字目が ない/ある | き |
さいごの「き」と「きく」の ように、とちゅうまで まったく 同じで、かた方が みじかい ときは、みじかい ほうが 先に なります。文字が ない ことは、どの 文字よりも 先、と おぼえます。
子どもが いちばん とまどうのが、てんてん(だくおん)や まる(半だくおん)、小さい 字です。むずかしく 考える ひつようは ありません。まずは てんてんや まるを とった 形と 同じ 場しょ と 考えます。
たとえば「かめ」と「がっこう」なら、「が」を「か」と 考えるので、1文字目は 同じ。2文字目の「め」と「っ(つ)」を くらべて、「つ」の ほうが 先なので がっこう → かめ です。じっさいの じてんでは もっと こまかい きまりも ありますが、それを 使うのは 3年生から。1年生の うちは この 考えかたで 十ぶんです。
プリントを といて おぼえる より、ならべかえる 手を うごかす ほうが、ずっと 早く 身に つきます。とくべつな 道ぐは いりません。
どれも 5分ほどで 終わります。大じなのは、正かいを 教える 前に、じぶんで 五十音表を 見に 行かせる ことです。表を 見に 行く という うごきの くりかえしが、そのまま 3年生の 「じてんを ひく」 力に つながります。
「あかさた…な?は?」と まよう 子は とても 多いです。これは おぼえかたの もんだいなので、リズムで 言う れんしゅうを くりかえせば かならず なおります。手を たたきながら、10こを 一いきで 言うのが おすすめです。
「1文字目が 同じだから、どっちでも いい」と なって しまう ケースです。ちがう ところが 出て くるまで、右へ 1文字ずつ ずらして 見るという 手じゅんを、ゆびで さしながら いっしょに 追いかけて あげて ください。ゆびを 使うと「どこまで 同じか」が 目で 分かります。
「が」や「っ」が 出て くると、五十音表の どこを さがせば いいか 分からなく なります。てんてんを とる、小さい 字も 大きい 字と 同じ に 見る。この 2つの 言いかえだけで、ほとんどの ばあいは 進めます。
Q1 五十音表を 見ないで「あかさたなはまやらわ」が 言えますか。
A とちゅうで とまっても かまいません。表を 見て たしかめて、もう 一度 言えたら 合かくです。
Q2 「さくら」と「さかな」、先に なるのは どちらですか。
A 1文字目は 同じ「さ」。2文字目の「く」と「か」を くらべて、「か」が 先なので さかな です。
Q3 家ぞくの 名まえを、あいうえおの じゅんに ならべられますか。
A 紙に 書いて うごかしながら 考えましょう。ならべた あとに 声に 出して 読むと、まちがいに 気づけます。
五十音順は、ひらがなが読めるようになった直後に取り組むと最も定着しやすい単元です。ねらいは暗記そのものではなく、「調べるときは決まった順番をたどればよい」という感覚を持たせることにあります。これは3年生の国語辞典、4年生の漢字辞典、さらには図書室の分類や名簿の読み取りまで、長く使い続ける土台になります。
ご家庭では、机に向かう学習にせず、買い物メモの並べかえや本棚の整理といった実際の場面に混ぜてしまうのが効果的です。「なぜこの順番なの?」と子どもが聞いてきたら、それが理解の入り口です。答えを先に言わずに、五十音表を一緒に見に行く時間をつくってあげてください。
また、濁音や小さい文字の厳密な扱い(辞典では清音→濁音→半濁音の順など)は、この段階では教えなくて構いません。細かい例外を先に出すと、せっかくつかんだ大きなルールがぼやけてしまいます。まずは「あかさたなはまやらわ」を確実に、が最短の道です。