小1「英語でふくの名前を言おう」
この単元について
小学1年生の英語活動では、毎日自分の体に身につける「ふく」も、色や数字と同じくらい身近な語ことばです。「英語でふくの名前を言おう」では、T-shirtやsocks、shoesなど、着替えのたびに目にする衣類の名前を英語で言えるようにします。すでに学んだからだのパーツや色と組み合わせることで、英語の語ごが一気につながっていくのが、この単元のおもしろさです。
基本の衣類:どこに着るもので仲間分け
ふくは「どこに着るか」で4つの仲間に分けられます。からだのパーツと結びつけて覚えると忘れにくくなります。
| どこに着る? | 英語 | 発音 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 頭 | cap | キャップ | 野球ぼうしのような、つばのあるぼうし |
| 頭 | hat | ハット | つばが丸く広い、麦わらぼうしのようなぼうし |
| 上半身 | T-shirt | ティーシャツ | 「T」の文字の形に似ているから「T」がつく |
| 上半身 | sweater | スウェター | 「スエット」ではなく「スウェ」を強く言う |
| 下半身 | pants | パンツ | ズボンのこと。2本の足が入るので、いつも最後に「s」がつく |
| 下半身 | skirt | スカート | 日本語の「スカート」とほぼ同じ音 |
| 足 | socks | ソックス | くつした。かならず2まい1組なので「s」がつく |
| 足 | shoes | シューズ | くつ。こちらも2つ1組なので「s」がつく |
もう少し覚えたい衣類
- dress(ドレス):ワンピース。上下がつながった1枚のふく
- shorts(ショーツ):半ズボン。これも両足が入るので「s」がつく
- jacket(ジャケット):うわぎ。寒いときに上から着るもの
くつ・くつしたには、いつも「s」がつく
この単元でいちばんつまずきやすいのが、socks(くつした)とshoes(くつ)には必ず「s」がつくという決まりです。日本語では「くつした1つ」「くつ1つ」のように数えますが、英語では右足用と左足用の2つで初めて1組のくつ・くつしたになる、という考え方をします。だから、1組しかなくても英語では必ず複数の形で言うのです。
- a sock(×と言いがちだが、くつしたは2まいで1組だから a sock とは言わない)
- a pair of socks(くつした1組)、a pair of shoes(くつ1組)のように「a pair of ~」で数える
pants・shorts も同じように、2本の足が入る形をしているので「s」がつきます。「cap」「T-shirt」「sweater」「skirt」「dress」のように、2本の足や2つに分かれていないふくには「s」がつきません。ふくを見ながら「これは2つに分かれているかな?」と考えると、「s」がつくかどうかを自分で判断できるようになります。
ふくについてたずねる・答える言い方
I'm wearing a ~.(~を着ているよ)
自分が今着ているものを伝える、いちばん基本の言い方です。
- I'm wearing a T-shirt.(T-シャツを着ているよ)
- I'm wearing socks.(くつしたをはいているよ)※socksには「a」をつけない
Do you have a red cap?(赤いキャップを持ってる?)
これまで学んだ色と組み合わせて、持ち物についてたずねる言い方です。答えはYes, I do. / No, I don't.のどちらかです。
- A: Do you have a red cap?(赤いキャップを持ってる?)
- B: Yes, I do. / No, I don't.
Put on your shoes.(くつをはいて)
「身につける動作」をお願いするときの言い方です。「wear(着ている状態)」と「put on(これから身につける動作)」はちがう言葉なので、「はきなさい」と言われたときはput onの文になります。
学校での学び方:アクティビティの例
1. きせかえゲーム(Dress-up Game)
絵で描かれた人形に、cap・T-shirt・pants・shoesのカードを「Put on the cap!」のかけ声で貼っていくゲームです。言葉と動作が結びつきやすくなります。
2. 色とふくを組み合わせるゲーム
「red shirt」「blue shoes」のように、すでに学んだ色の単語とふくの単語を組み合わせて言う活動です。2つの単元がつながることで、記憶に残りやすくなります。
3. Simon Saysで身につける動作を練習
「Simon says, put on your cap!」と言われたときだけ動作をする遊びです。「put on」と「take off(脱ぐ)」の両方を体を動かしながら覚えられます。
4. 友達の洋服さがし
教室の中で「赤いT-シャツを着ている人を見つけよう」と声をかけ、見つけたら「You are wearing a red T-shirt!」と発表する活動です。
つまずきやすいポイント
1. socks・shoesに「a」をつけてしまう
「a sock」「a shoe」と言ってしまう間違いが多く見られます。
- 対策:「くつした・くつは、いつも2つで1組」と実物を見せながら確認する
2. wearとput onの混同
「着ている状態」のwearと「これから着る動作」のput onを混同しやすいです。
- 対策:「今すでに着ている→wear」「今から着る→put on」と、動作のタイミングで区別する
3. T-shirtの発音がかたかなになる
「ティーシャツ」と1音ずつはっきり発音しすぎてしまうことがあります。
- 対策:「T」の音を短く、「シャツ」につなげて一息で言う練習をする
4. capとhatの使い分けがあいまいになる
どちらも「ぼうし」と覚えてしまい、区別せずに使うことがあります。
- 対策:「つばが前だけ=cap」「つばが丸く広い=hat」と、形のちがいで覚える
家庭での練習方法
1. 着替えのときに実況する
朝の着替えや帰宅後の着替えのときに、「Now I'm wearing a T-shirt.」のように、親子で今着ているものを英語で言う習慣をつけます。
2. お出かけ前の服選びクイズ
- 「今日は寒いから、どっちを着る? sweater or T-shirt?」と選ばせる
- 選んだら「I'm wearing a sweater today.」と一言つけ加える
3. 洗濯物をしまうときの仲間分けゲーム
洗濯物をたたみながら、「これはどこに着るもの?」と聞いて、頭・上半身・下半身・足の4つに分けてもらいます。「socks」「shoes」のように、2つで1組のものは必ずペアにしてしまうことも確認できます。
4. Put on / Take offの合図ゲーム
おふろ前やパジャマに着替えるときに、「Take off your socks!」「Put on your pajamas!」と声をかけ、合図に合わせて動く遊びにします。動作と英語がセットで記憶に残ります。
5. 色+ふくで自分だけの服を紹介する
お気に入りの服を選んで、「I like my blue cap.」のように、色とふくの単語をつなげて紹介する練習をします。きょうだいがいる場合は、それぞれが紹介し合うと盛り上がります。
6. 絵本やカードで「どこに着る?」クイズ
衣類のイラストカードを見せて、「頭? 上半身? 下半身? 足?」と当てっこするクイズも、楽しみながら語彙が増える方法です。並べる順番を変えて、着る順番ゲームにしても楽しめます。
他教科との結びつき
生活科との連携
生活科の「くつやふくをきちんとしまおう」という学習と合わせて、しまうときに英語でふくの名前を言いながら整理整頓をすると、2つの学びが同時に進みます。
図工との連携
自分の好きな服をデザインして絵に描き、「This is my T-shirt. It's red and blue.」のように発表する活動は、色・ふく・からだの3つの単元をつなげる良い機会になります。
まとめ
小学1年生が英語でふくの名前を言えるようになることは、毎日の着替えという日常の動作を英語で見つめ直す、身近な一歩です。
- 頭・上半身・下半身・足の4つの仲間分けで、cap・T-shirt・pants・shoesなどを覚える
- socks・shoesのように2つで1組のものには必ず「s」がつくことを、実物で確認する
- 「I'm wearing ~.」「Do you have ~?」「Put on ~.」の3つの言い方を着替えのたびに使ってみる
- すでに学んだ色・からだの単語と組み合わせると、語彙がどんどんつながっていく
このページで紹介した活動やコツを参考に、毎日の着替えの時間を英語学習のチャンスに変えてみましょう。小さな積み重ねが、確かな英語力につながります。